「AFCチャンピオンズリーグ2005」予選リーグ グループF
5月11日(水)19:30キックオフ/済南
山東魯能秦山(中国) vs 横浜FM
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8日のJリーグ第11節・広島戦を終え、その足で成田を経由して中国へ飛んだ横浜F・マリノス。4月2日からの週2試合13連戦も終盤を迎え、移動中の選手たちはさすがにグッタリしていた。そんな長旅を経て、山東省の省都・済南入りした彼らは9日夜、対戦相手・山東魯能泰山の練習場でトレーニングにのぞんだ。が、終了後まもなくピッチを取り囲むフェンスの一角から激しい爆竹の音が聞こえてきた。地元テレビ局のインタビューに答えていた岡田武史監督の声がかき消されてしまうくらいの凄まじさ…。グランドの周りには大勢の警察官が取り巻き、マリノスの警護に当たる。まさに物々しい雰囲気の中、彼らは絶対に落とせない一大決戦を迎える。
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループFの第5戦、山東対横浜FMのゲームが明日11日、19時30分から済南の山東スポーツセンターで行われる。目下の順位は、山東が勝ち点12で首位を走り、横浜は勝ち点9の2位。3月9日に地元・三ツ沢公園球技場での直接対決は横浜FMが0-1で敗れている。両者の現時点での得失点差は山東が+8で横浜が+4。今回のアウェーゲームで横浜が1-0で勝ったとしても、得失点差では山東を上回れない。ここで一気に首位浮上を狙うなら、2点差以上の勝利が求められるというわけだ。
しかし岡田監督は言う。
「ウチが勝たないともうノーチャンスだろうし、非常に厳しい試合になることも分かっている。だからといって、あえてリスクを冒して2点差勝利を狙うつもりもない。まずは1点差勝ちでいい。得失点差なら、25日のPSMマカッサルとの最終戦(三ツ沢)で逆転できる可能性は十分あるから」と。
指揮官が慎重になるのも分かる。3月の三ツ沢でのゲームを見ても分かるが、山東はそう簡単に攻め落とせる相手ではないからだ。4-4-2を基本布陣とする山東には、昨年のアジアカップにも出場していた10番のMF・ Zheng Zhi、中国代表歴を持つFW 29 Li Jinyu、ルーマニア代表のFW28 Danciulescuらタレントがいる。しかも当たりの強さ、球際の激しさを前面に押し出し、ファウルをも辞さない荒々しいプレーを平気でやってくる。
「3月に対戦するまで山東の情報は全くなかったが、素晴らしく組織的な戦いをするチームだった。個々のフィジカル、技術も高い。万が一、我々が勝つにしても大差が開くことにはならないだろう」と岡田監督も指摘する。
それだけに、横浜FMとしては慎重に守りを固めつつも、状況を見つつ大胆に行きたいところ。今回も出発直前になって坂田大輔がカゼでメンバーから外れ、中西永輔が負傷で別メニューを強いられるなど、チーム状態は万全とはいえない。前日になって今度はドゥトラが高熱でダウン。中盤の核である那須大亮までもがスポーツヘルニアの症状を訴えた。指揮官にとってはあまりに痛い出来事の連続だ。が、広島戦を休んだ主力組にコンディション回復の兆しが見られる。また、その広島戦でいいパフォーマンスを見せた熊林親吾や山瀬幸宏、北野翔らも十分戦えるレベルに達してきた。この「総合力」で何とか乗り切りたいものだ。
那須が出られると仮定してスタメン予想をしてみると、GK榎本哲也、DF(右から)中澤佑二、松田直樹、河合竜二、右サイド・田中隼磨、左サイド・大橋正博、ボランチ・奥大介、那須大亮、トップ下・熊林親吾、FW安貞桓、大島秀夫か。ベンチには久保竜彦が控える。彼はまだコンディション的に厳しいようだが、短時間なら恐るべき瞬発力を発揮するストライカー。もしかすると久保がこの試合のカギを握るかもしれない。
横浜FMとしては2年連続J王者をつかんだチームのベースである「堅守」から入りたい。今季はそれが崩れて負けるパターンが続いているからだ。守りのリズムさえ崩れなければ負けることはない。あとは安や大島の決定力にかかる部分は大きい。セットプレーも軽視できない。実際、同じ山東スポーツセンターで行われた昨夏のアジアカップ準決勝・バーレーン戦で、中澤が日本を地獄の淵から救うヘディングシュートを決めているのだ。そのゲンのよさにあやかりたいところ。
中国国内における反日感情が特に高まっている時期ゆえ、スタジアムのムードは騒然とするだろう。が、そこで勝利を収めてこそ、J王者のプライドが保たれる。すでにジュビロ磐田のグループリーグ敗退決まっているだけに、12月に日本で開催される「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005」の出場権を賭けて、このACLで横浜FMが背負うものの意味は大きい。
「負けるのは悔しい。それを逃れるためには、ベストを尽くすしかない」という岡田監督の言葉を信じるしかない。
以上
2005.05.10 Reported by 元川悦子
J’s GOALニュース
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