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【FIFAワールドユース選手権オランダ U-20日本代表 vs U-20オーストラリア代表 レポート】勝ち点2、1勝もあげないままでのグループリーグ2位通過。(05.06.19)

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予選リーグ グループA 第3戦
6月18日(土)23:00キックオフ(日本時間)/オランダ・ケルクラーデ
U-20日本代表 1 - 1 U-20オーストラリア代表

【得点】
75分 TOWNSEND(オーストラリア)
87分 前田俊介
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予選リーグ終了時点で、勝ち点では並んだが、総得点で日本がかろうじてベナンを1点上回り決勝トーナメント進出。グループAで、オランダ以外の3ヶ国中、唯一オランダに対し挙げた1得点が最後に効き、グループリーグ突破を決めた。

定まらない方向性と、球際への消極性が際立つ試合となった。「次の試合は勝たなきゃいけないから、はっきりした戦いになる」と引き分けに終わった2戦目ベナン戦後、平山(筑波大)はこのオーストラリア戦を見据えた。しかし、起用されたメンバーに変更もなく、戦い方も基本的には変わらず。とにかく、兵藤(早稲田大)のコメントがこの試合の攻撃に関するすべてを物語る。

「(平山)相太に当てていくのも、梶山を使って中でつないでいくのも両方やりたかった。それでロングボールが雑になる部分もあった。でも、中盤は今までのなかで一番回せてはいた。ただ、もっと高い位置でそこに顔を出さないととは思う」
要するにどちらも中途半端。攻撃に関しては自分達のもつ選択肢を状況に応じて選択しきれなかったのだ。梶山(F東京)を起用する指揮官の意図をくみとり、「自分達で考えながらつないでいる」と兵藤は話す。ただ今はまだ結果には至らない、それがベナン戦、オーストラリア戦で判明したことだろう。

先発メンバーには梶山が名を連ねた。4月16日の浦和戦以降、長く実戦から遠ざかっていた彼の試合勘、体力にはまだ難があり、パフォーマンスは今ひとつ。水野(千葉)を投入するタイミングもあってのことだが、ベナン戦では前半45分で退いている。この日も、全体に言えることではあるが、要の中盤で球際に強くいくことはなく、ショートパスもミスをし、 カウンターを食らう。「左サイドに張ってろって言われてはいたけど」という家長(G大阪)が中央、もしくは左サイドでの好守をみせていただけに、より際立たせてしまう。梶山がようやく力を見せ始めたのは、相手が疲れを見せ始める後半でのこと。中盤でのパスがまわり始めたところでのことだった。

前半はオーストラリアのシュート7に対し日本は3。「前半は0失点でいこう」という指示の下、全て受け手に回った形。ディフェンスの集中力が勝ったというよりは、放つシュートが枠を捉えるもGK西川(大分)の正面ということが多かった相手のシュートの精度に助けられた。

後半に入り、58分、左サイド家長を下げ、前田(広島)を投入。小柄ながら懐の深い、ほとんど失うことのないボールキープ、リズム良い突破でチャンスを作り出し攻守に貢献していた家長を下げてしまったのだ。前田が結果を出したこととは別に(他のポジションの選手を下げても良かったはずだ)疑問を持たざるを得ない選手交代。事実これで、左サイドはとたんにピンチを招くようになる。

67分には兵藤に代え水野を投入。前線での運動量、そしてセットプレーで得点を狙いにいく。しかしその8分後あえなく失点。小林(柏)と前田で相手をはさみにいった際に取られたファウルからであった。右サイドペナルティーエリア外からのフリーキックを「落下地点に入るポイントがずれた」(西川)と語るように、ボールをファンブルしこぼれ球をつめられる。ただここまでファインセーブを考えると彼を責めるわけにはいかない。

80分には増嶋(F東京)に代え森本(東京V)を投入。パワープレーに転じる。そして、苦しかったこの試合で、久々の流れの中からの得点が生まれる。87分、左サイドで前田が出したボールをカレン(磐田)が逆サイドへ。それを平山が折り返し中央の梶山がディフェンダーの前方にいた前田へ浮かしたパス。「前田がいるなと思った」と梶山が言えば、「梶山がシュートを打つと思ってたのでこぼれを狙っていた」と前田。前田が右足で打ったシュートはGKに一度はあたるものの、そのままゴールに吸い込まれ、同点に追い付く。

後半終了直前には、西川が接触プレーから倒れ込む。この際ベンチからは「キープ、キープ」と声が飛ぶ。「決勝トーナメント進出の可能性があることを知っていた」(西川)のだ。

試合終了後、オランダ対ベナンの結果をピッチで待つ選手たち。既に決勝トーナメント進出の可能性を失って泣き崩れるオーストラリアの選手たちと、不安の表情でへたり込む日本の選手たち。しかし、 通過の結果が知らされても喜びきれないなんとも複雑な表情で、場内を一周、選手たちはロッカーへ戻った。

「ほっとしたが正直なところです」選手は口を揃える。
確かに予選通過は決めた。3試合で1勝もあげられず、残ったのは迷いと課題ばかりではないか。
ただ、それを解決する場を得たのも事実ではある。

以上

2005.06.19 Reported by 了戒美子

次戦 ベスト16:U-20日本代表 vs U-20モロッコ戦の放送予定 6/22(水) フジテレビ系列 時間未定
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