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【FIFAワールドユース選手権オランダ U-20日本代表 vs U-20モロッコ代表 プレビュー】前日練習の紅白戦で好調・水野(千葉)がスタメン入り。未勝利の悔しさをモロッコ戦にぶつけられるか!?(05.06.21)

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決勝トーナメント 1回戦(ラウンド16)
6月21日(火)27:30キックオフ(日本時間)/オランダ・エンスヘデ(フジテレビ系
列 27:20〜29:30/延長あり)
U-20日本代表 vs U-20モロッコ代表
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決勝トーナメントへ、辛くも進むことになったU-20日本代表は、20日、試合会場となるエンスヘデのスタジアムで1時間強の練習を行った。

首の皮一枚で進んだラウンド16のモロッコ戦まで中2日。
オーストラリア戦翌日の19日は、フル出場組は宿舎内のジムやジャグジーなどでリカバリーにつとめ、それ以外の選手はピッチで練習。その後、慌ただしくヘーレンからエンスヘデへ。約4時間、バス移動をした。

そして、今日20日。試合会場での公式練習。この日の気温は約30度。現地入りした頃が約13度だったことを考えるとわずか2週間強で倍以上の温度差の中でプレーすることになる。ただ日本と違い湿度は低い。また、そのためか日陰に入ると長袖が必要なくらいの温度差を感じる。
だが、慣れない気候の中で戦う選手たちは、疲れを見せつつも次へ向かう姿勢を見せている。

オーストラリア戦後、「眠れなかった」と大熊監督。試合後の興奮と、次への采配で頭を悩ませてのことだろう。モロッコ戦前日の20日、練習のメインとなった紅白戦では、好調な水野(千葉)が兵藤(早稲田大)に代わってトップ下に入り3トップに近い形に。これまで運動量の激しいポジションで好守に渡り貢献してきた兵藤だが、3戦の中で消耗が徐々に早くなっている。キャプテンを任されているとはいえ、「調子のいい選手から使う」と大熊監督が公言している限り、兵藤でもスタメンの座が安泰とはいえない。

スタメン予想メンバー(この日のビブス組)は以下の通り。
GK:西川(大分)
DF:中村(福岡)、増嶋(F東京)、柳楽(福岡)、水本(千葉)
MF梶山(F東京)、吉弘(広島/直前に小林(柏)が右足首痛を訴え急遽交代)、家長(G大阪)、水野(千葉)
FW平山(筑波大)、カレン(磐田)

ここまで結果的に完全に当たっている選手交代。この日は、オーストラリア戦と同じく、家長(G大阪)に代えて前田(広島)。水野に代え森本(東京V)、吉弘(広島)に代え兵藤、梶山(F東京)に代え本田(名古屋)の順で試した。

得点への期待を感じさせるのは、前田と森本が一緒に入っている時間帯。平山(筑波大)との3トップは、これまでと違い、平山が若干下がってボールをさばく形を取り、前線の2枚(前田、森本)へ供給。ここで時間が出来れば、このところ効果的なオーバーラップを仕掛けられないでいる中村が勇気を取り戻せるかもしれない。紅白戦の後は、決勝トーナメントに入ったこともあり、同点で試合を終えたシチュエーションに備えて、キーパー以外の全員がPK練習を行い練習を終えた。

選手も監督も、表情には連戦と暑さ故の疲労がにじむ。それは確かだ。ただ、ここにきてようやく舞台に慣れたようで、初戦オランダ戦前のやたらに舞い上がった明るさもなければ、決勝トーナメント進出のかかったオーストラリア戦前の緊張感もない。大熊監督も「やり方が大きく変わることはない」とあくまで自分達のペースの中で勝利を目指す。

対するモロッコは、日本が壮行試合で1-1で引き分けたチリを1-0で下して予選リーグ2位での決勝トーナメント進出を決めている。あのスピードとテクニックのチームを下しての16強。決して侮れる相手ではない。ただ、4-3-3システムは日本も経験済み。「オランダとかと、もうやってる形なんで」と選手たちは平然としたもの。

「勝たないとどうしようもないんで」
選手たちは口々に言う。それはサブのメンバーも同じ。チーム内で同じ温度を保てている強さ、それを感じる。
「悔しいだけです」
これも、オーストラリア戦後、サブか試合出場組か関係なく発せられた言葉。勝ち点2、勝利のないままでの16強。その悔しさを晴らす場を得たのだ。
あとは、思う存分戦うだけ。


以上

2005.06.20 Reported by 了戒美子
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