7月13日(水)J1 第16節 広島 vs 磐田(19:00KICK OFF/広島ビ)
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日曜日のナイトゲーム・対大分戦をロスタイムのガウボンのゴールにより劇的な勝利をにぎった広島だが、彼らにはゆっくりと身体を休める暇もなかった。
先週(6日)水曜日、悪いピッチの上で行われたG大阪との消耗戦。中3日の大分戦では、長い移動と湿度94%という湿気の前に、体力を根こそぎ奪われた。さらに試合翌日、大分でのリカバリートレーニングのあとに、陸路4時間かけて広島まで移動。帰宅したあとは、タフな森崎和幸ですら、「外に出るのもおっくう」になるほど、疲れきっていた。
そして今日、磐田戦に向けての前日練習が行われ、そこでセットプレーとフォーメーション作業を入念に行う。それほど、体力的な負荷はかけない内容だったとはいえ、選手たちの疲労は隠せない。この過密日程のため、選手たちの体は鉛を仕込んだかのように、重くなっていた。
ただ、それでも彼らの表情は明るい。大分戦での勝利が気持ちをポジティブに変えた。精神的疲労感は軽減され、言葉にも勢いがでてきた。このあたりは、アテネ五輪世代中心のチームという「若さ」の利点なのだろう。
アテネ五輪世代と言えば、実はこのチームには、いわゆる「アルゼンチンワールドユース→アテネ五輪」世代が7人いる。その7人全員が明日、ベンチ入りすることとなった。磐田の山本監督を意識してのことではなく、もちろん偶然の産物ではあるが、その彼ら7人が山本監督に対し、複雑な想いをもっていることは、想像にかたくない。
佐藤寿人は「僕と同じ年の選手は、いろんな想いがあるはず。広島のほうが磐田より上だ、ということを(山本さんに)見せつけたい」と想いを吐き出し、久しぶりのメンバー入りとなった池田昇平も「勝つことによって、僕の成長を山本さんに見てもらいたい」と強い意志を口にした。昨年、既に山本監督と対戦している森崎和幸は「もう終わったことだし、特別に意識していない」とコメント。しかし、山本監督率いる磐田に対し「目標としてきた相手。絶対に勝ちたい」と語り、燃える気持ちを隠そうとはしなかった。
広島にはアテネ五輪世代の他にも、1997年のワールドユース代表候補だった服部公太もいるし、また小野剛監督もアトランタ五輪チームで同じ代表スタッフだったことを考えれば、山本監督と因縁浅からぬ人物が、たくさんいる。
「僕自身は、山本さんに対して特別な想いはないですよ。因縁ということでいえば、岡田さん(横浜FM)や西野さん(G大阪監督)、反町監督(新潟)といるわけで、山本さんだけどうこうということはない。ただ、選手たちがそういう想いを心に秘めて、燃える一つの材料にしてくれることは悪くない」(小野監督)。
図らずも彼らの挑戦を受ける形となった山本監督が率いる、磐田の内情も実は苦しい。西が腰痛、福西が右膝打撲のため広島戦の出場が微妙。さらに連戦の影響から名波の膝の状態も厳しい、という情報もある。確かに、前田遼一のハットトリック、それをアシストした太田など、若い選手の台頭もあるが、頼りになる実績組が若手の活躍を支えていた部分があるだけに、彼らの出場の可否は磐田の出来に大きな影響を与えるだろう。しかし一方で、偉大な先輩たちの陰で牙を研いできた若手にとっては、これ以上ないアピールの場だ。
両チームとも決して万全のコンディションではないとはいえ、明日は首位・鹿島への挑戦権をかけた3位(広島)・4位(磐田)対決。選手たちのモチベーションは高い。最後に試合を制するのは、勝ちたいと願う「強い気持ちしかない」(小野監督)。
かつての指揮官である山本昌邦監督に「自分の成長を見せつけたい」と願う広島のアテネ五輪世代たちの気迫が勝るか、それとも厳しいチーム状態をチャンスととらえる磐田の選手たちのモチベーションか。両チーム選手たちの気持ちが、明日、広島でスパークする。
以上
2005.07.12 Reported by 中野和也
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