9月23日(金)J2 第33節 水戸 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/笠松)
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水戸と鳥栖、今シーズン過去2回の対戦は、それぞれがアウェイ戦を1−0でモノにし1勝1敗。今節も均衡した一進一退の戦いが予想される。しかしながら、押さえておかなければいけないポイントは「あの時の水戸でもなければ、あの時の鳥栖でもない」ということだ。敵地・笠松で存在感を見せ付けた宮原はJ1(C大阪)のステージへ、そして敵地・鳥栖で値千金のゴールを挙げたデルリスは、ユニフォームの色を青から赤(札幌)へと変えた。その2つの存在感を埋めるであろう両新戦力、鳥栖・濱田と水戸・ファビオに否応なしに注目が集まる。
前節、鳥栖はホームに山形を迎え、注目の濱田も早速スターティングメンバーに名を連ねた。「ミスが少なく正確なパスを通す。さすがJ1のプレーヤー。J2にはいないタイプで合格点を与えてもよい(松本監督)」と高い評価で、各世代の代表歴を持つポテンシャルの奥深さが伺える。「絶対に勝ちたかった。コンディションは良かったが、もっとボールを受けるようにしないと・・・。チームの雰囲気は良かったので、次は勝てるように頑張りたい(濱田)」と本人もモチベーションが高い。
コンビネーションの習熟も日毎に修正・改善されているはずだし、加入2戦目にして高度な機能性を発揮することは容易に考えられる。新たな司令塔を擁する鳥栖の不安要素は、サイドとトップで起点になれるプレーヤーが不足している点だ。長期離脱の故障者もあり、絶対的な駒不足は否めない。「10月になればチーム力は必ず良くなる。次の水戸戦まで耐える(前節・松本監督)」という思いがプレーヤー全員に浸透し、高度なコンセントレーションが発揮されることが、勝点3への絶対条件となる。
チーム力が上向いてきているのはホーム・水戸も同様。ここ3戦、停止処分などで急場凌ぎだったディフェンスライン4枚(大和田−深津−吉本−須田)が久しぶりに揃うこととなる。この3戦の失点は『5』。苦しい状況の中、攻撃陣の奮起もあり2つのドローを拾ってきた。特に前節、甲府とのアウェイ戦は、新加入のファビオに一発、さらに終了間際に永井のゴールで追いつくなど、粘り強い戦いでチームの雰囲気も上向いている。
そしてトレーニングでは、故障で戦列を離れていた小椋や北島、時崎らもグランドに合流し雰囲気の良さに拍車がかかる。そんな良好な空気が漂う練習を見ていると、ファビオの能力の高さが目に付く。ボディコンタクトの強さと高さがあり、足元のテクニックも安定している。『やばいゾーン』に入るセンスも光るものがあるし、チーム戦術の理解やコミュニケーションなども徐々に取れてきている様子で、スタートからピッチに立つという可能性も高くなってきた。前節は、前線の大黒柱・磯山が不調を訴え遠征から外れた。今週は復調し問題なさそうだが、『スタメンでファビオの1トップ、状況を見ながら磯山投入で2トップにシフト』という線も大いにアリだ。
今節の開催は9/23、3連休の初日、彼岸の中日に開催される。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、水戸地方も秋らしい涼しい空気を感じることが多くなってきた。風と共にある笠松にも、秋らしい風が吹き渡ることだろう。気まぐれな勝利への風は、水戸向きなのか、それとも鳥栖向きなのか・・・。いろんな風を感じに、スタジアムに足を運んでみてはいかがだろう。
以上
2005.09.22 Reported by 堀 高介
J’s GOALニュース
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