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【J1:第25節】千葉 vs 清水:オシム監督(千葉)記者会見コメント(05.09.24)

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9月24日(土) 2005 J1リーグ戦 第25節
千葉 2 - 1 清水 (18:34/市原/5,805人)
得点者:'32 チョジェジン(清水)、'39 阿部勇樹(千葉)、'89 巻誠一郎(千葉)
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●オシム監督(千葉):

「ここ最近と同じような試合になりました。内容も似ていますけど、どちらに転んでもおかしくないような試合という意味でも似ています。Jリーグもヨーロッパのリーグにすごく近くなってきたと思っています。それはリーグのどのチームも激しく戦って、ほとんど点を取ったほうが勝つというような接戦になっているということです。

多くのチームが2、3試合負ければそのまま下に落ちるというような、すごく競った試合なので、どのチームにとっても毎試合毎試合が勝負で、危険です。
最後にロスタイムに点が入ったということで、千葉は運がよかったなと見られるかもしれませんが、後半は実際にいいプレーができていたので、内容も伴って最後は勝ったと思っています。ただ前半は、清水の選手がすごくよく動いて、ボールをつなぐだけではなくて、やはりその流れの中でロングボールを入れるという、いいサッカーをしていた。ですので、うちの選手は体が小さいですし、1対1でしっかりマークをついて体を競り合うというようなシチュエーションになったら、かなり厳しいです。そういう意味で前半はかなりやられましたが、後半も合わせて結局内容も伴って勝ったと思っています。
(火災報知器の警報が鳴ったのを聞いて)私の仕事的にはもう火がついていますけどね。

うちの選手の何人かは、例えば試合の前に相手がボールを持っているときにどういうふうにディフェンスをするかという課題を言うわけですが、逆にその課題にばかり頭がいって自分たちがボールを持ったときにプレーをしていない選手が出てくるときがあります。

ただ、先に点をとられて、リスクを冒して攻めようとしたときに自分たちのプレーが発揮されました。そのいい例が阿部です。阿部はスペースをよく読んで、相手のボールを潰して、自分がボールを奪ったあとも体を張ってディフェンシブ的にすごくいい選手です。阿部はもちろんいいシュートを持っていますし、逆にボールを奪ったら、自分が何かをやれる選手であるのに、前半はそれができていませんでした。それは例えですけど、他にもそういう選手がいます」

Q:左手の薬指を骨折している巻選手の起用について。

「骨折をして試合に出たらダメなんですか? なんなら骨折したことでメダルをあげましょうか」

Q:前半はいつもに比べて思い切りのいいつなぎができていなかったが、それは風雨やピッチコンディションの影響があったのか?

「風も雨もうちにとってはいいものなんですけど、対戦相手がよくなかったんです。相手があるわけですから。清水がうちにロングボールを蹴らせるようなディフェンスの仕方をしていました。ただ、うちはロングボールを蹴るようなチームではありません。清水も走れるうちは斎藤や結城といったうちのDFに対して前からプレッシャーをかけていて、あのようにプレッシャーをかけられたらうちのDFもそう簡単にボールをつなげられません。そこでロングボールを蹴るんですが、うちの前線の選手はみんな背が低く、巻だけが孤立して競るんですが、その巻に対しても背の高いDFがマークしているので、そういう意味では清水の流れになっていました。もちろん清水にはいい選手がたくさんいるんですが、そのいい選手という意味だけでなくて、体の強さをものすごく利用したプレーを前半はしていたと思います。清水の選手が逆に走れなくなってから、うちの選手がどんどんボールを動かして自分も動き出して、そういったことが清水は問題だったと思います」

Q:次は上位にいる鹿島が相手だが、意気込みを。

「まず鹿島とG大阪との試合がどうなったのかわかりません。どんな風に終わっていたとしても、まず鹿島側としては絶対に勝とうとしてくるでしょう。鹿島がG大阪に引き分けるか勝っていたとしたら、もちろん優勝を目指して、うちに対しても勝つべきで、全力でくるでしょう。逆に負けていたとしても、負けたということで自分たちのサポーターの期待に応えるためにも絶対に千葉に勝とうとしてくるでしょう。そういう意味ではどう転ぼうが、絶対に千葉には勝とうとしてくるわけで、そういう意味ではあまりいいタイミングでうちは鹿島と対戦するとは思いません。ただ、サッカーというのは勝たなければならないというときほど、いちばん難しいんです。そういう意味では今回はうちは失うものはありません。そういう意味ではうちの選手のほうがプレッシャーは少ないと思います。だから、うまくいくというわけではありませんけど」

Q:今シーズンのリーグ戦では最後の市原臨海競技場だが、思い出は?

「(市原臨海競技場は)いいスタジアムだと思います。ただ、サッカーをやるスタジアムとしていえば、まずグラウンドと芝、お客さんなんです。グラウンドとお客さんが近いということはすごく大事なことで、このスタジアムはそれがちょっと離れているのが残念だと思います。ただ、やはりこの千葉というチームを支えているのはサポーター、お客さんで、本当にここに来るたびにお客さんがサポートしている、支えているという感じがします。蘇我のスタジアムに移ったときにちゃんと観客が満員になるかどうかということが大切。そのときだけ満員になるのではなくて、やはりスタジアムが満員になるようなチームの魅力的なプレーを続けることが大事だと思いますし、千葉のサポーターだけというのではなくて、サッカーの好きな人間がスタジアムを満員にしてくれるとありがたいですし、これからの千葉、千葉のスタッフ、これから千葉の監督をやる人間、これから千葉に携わる人間がそういう方向でスタジアムを満員にしていってほしいと思います」

以上
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