カタール国際ユース(U-19)親善大会グループA
1月26日(木)16:15(現地時間)/Al-Arabi
日本 vs オーストリア
-------------
![]() |
| 田中亜土夢(左)と青木孝太 。気が合うのか練習後も一緒にボールを蹴っていた。 |
初先発は第2戦カタール戦。初戦フランス戦を引き分けたことを考えると、何が何でも勝たなくてはならない試合。「AFCユース選手権のシミュレーションとして、3戦して2位以内で抜ける」(吉田監督)ためにも戦い方が重要になる。重要な2戦目、先発を告げられたのは通例どおり試合当日の朝。その際の心境を問うと、「いやー、紙に名前が書いてあって、あ、先発なんだ」という程度。コンディションも悪くはない。慌てることなく自然体で試合に向かった。
この日のポジションは4-4-2のダブルボランチの一角。守備的に入る森重真人(広島皆実高→大分大分)に対し、田中には高めのポジションで入るよう指示があった。2トップには青木孝太(野洲高→千葉)、伊藤翔(中京大附中京高)という自分で持ちこめ、なおかつスピードのある2人が入ったため「ボールを持ったらウラへ、速い攻撃を」というのがこの試合で目指したサッカー。立ち上がりから30分間は森重とのバランスが取れず苦しんだが、徐々に田中が攻撃に絡み、森重が落ち着き、攻撃が厚みを持つようになる。
3-0で折り返した前半、終了間際7分間で3ゴールという怒濤の攻めを見せる、その口火を切ったのが38分の田中のゴールだった。
梅崎司(大分)が起点となり、右サイドに入った安田理大(G大阪ユース→G大阪)がクロスを上げる。ペナルティエリア内中央で青木が落としたボールは「ディフェンダーの股の間から」田中の足元に流れてきた。あとは落ち着いて決めるだけ。「思いっきり打った」シュートは豪快にネットを突き刺した。
しかし、実はその10分前に悔やまれるシーンがあった。梅崎から左サイドに展開し、伊藤がキープしてあげたクロスボールからのミドルシュートを田中は決められなかったのだ。「あのミドルシュートを決めていないから…」と、得点シーンは控えめに振り返った。
「自分の持ち味は2列目からの飛び出し。タイミングの良い上がり。スピードそのものっていうよりタイミング」
どちらかと言えば口べたの部類に入るだろう。初招集の感想を聞いた時には「最初はびっくりしたけど…うれしくて…」とその時の心境を思い出したのか、話しながら笑顔になっていく。明るくハキハキと話す選手が多いこのチームで、控えめに自分を語る姿は逆に印象的だった。
話をする姿とは裏腹に、ピッチ上では「気の効いたことができるやつ」というのが吉田監督の評価。自ら持ち込み、スピードに長けたフォワードを巧みに使う。より攻撃的サッカーを目指すこのチームに必要な人材であることは間違いない。
以上
2006.01.25 Reported by 了戒美子














