3月25日(土)J1 第5節 広島 vs G大阪(15:00KICK OFF/広島ビ)
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4試合で11失点と。厳しい状態にさらされている広島守備陣ではあるが、小野監督は「もちろん失点に理由はあるが、決定的に組織が崩されたシーンは鹿島戦の前半と数的不利になった浦和戦の後半だけだ」と言い切った。つまり、チーム全体のディフェンスそのものは現状として大きな破綻はない、というわけだ。
そういう目で広島の失点を振り返ってみれば、確かに選手個々のミスに起因したものが多く、開幕の鹿島戦の前半を除いて組織に大きな問題を見せているわけではない。小野監督の強気の言葉には、それなりの裏付けはある。
ただ一方で小野監督は「コンディションのいい選手を起用することが重要」とも語った。先週土曜日には10人で64分間戦い、中2日で臨んだ前節はアウェイのナイトゲーム。ただでさえ、選手個々の身体には負担がかかっている。さらに選手個々の調子そのものの問題も散見されることから、明日はメンバー・システム共に変更してくる可能性も、ゼロではない。
前節、出場停止のジニーニョに代わって出場した吉弘充志は、最初の失点に絡んでしまったものの、気持ちを前面に出したプレーで最終ラインを引っ張っていたし、今季FWからDFに転向してサッカー人生の全てを賭けた挑戦を見せている盛田剛平も台頭してきた。特に盛田は、コンビネーションや駆け引きの部分ではまだまだ成長しなければならないが、高さや1対1での強さでは抜群のものを持っているし、しっかりとボールをつなげる柔らかさもある。試合に飢えているだけでなく、人生そのものを今年のコンバートに賭けている彼の存在も、広島にとっては心強いはずだ。
一方のG大阪は、水曜日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で15-0という大差をつけて、ダナン(ベトナム)に圧勝した。相手のレベルの問題はあるとはいえ、15点もの得点はなかなか記録できない。マグノ アウベスが予想以上のスピードでチームにフィットし、フェルナンジーニョとのコンビプレーはリズムをつかむと手が付けられない。
加地亮・家長昭博の両サイドからの攻撃も冴え渡り、スーパーサブ的な存在の播戸竜二が移籍初得点を記録して弾みをつけていた。G大阪の攻撃陣の調子が上がってきたことは、守護神の下田崇が出場停止でピッチに立てない広島にとっては、厳しい材料だろう。
しかし小野監督は「確かに下田の不在は痛いが、キャンプの時も下田は代表でいなかったわけで、(明日起用する)木寺浩一をキャンプではずっと起用していた。そういう意味でも、大きな不安はない。G大阪は確かに強いが、まだちぐはぐな部分もあるし、相手の守備面につけ込めるスキもある」と力強く語った。また木寺も「相手は強いが、自分たちのサッカーをやり抜けばいい。周りとのコンビネーションも取れてきた」とヴェテランらしい落ち着きを見せていた。
下田不在に対する焦燥感も、G大阪の攻撃力に対する怖れも、広島の選手たちからは感じられない。それよりも、自分たちがやろうとしているサッカーをどれだけ表現できるか。それがやれれば前年チャンプのG大阪に対しても戦える、という気持ちを広島の選手たちが持っていることは確かだ。
「明日、試合に出たくても出られない選手もいる。だから、試合に出る選手たちは、彼らの分もしっかりと責任を持って戦わないといけない」とエース・佐藤寿人が言えば、今や中盤の軸となっている戸田和幸も「自分で率先してチームを引っ張っていこうと思うし、僕は仲間を信じているから」と明日のゲームに向けての決意を語った。下田やコンディションを崩している森崎和幸など、試合に出られない主力もいるが、そこをチーム全体でカバーして強豪から勝利を勝ち取れば、広島を押し流している悪い流れを変えられる。昨年も第5節で初勝利を飾った後、チームは上昇気流に乗っているだけに、今年もその再現を狙いたいところだ。
G大阪も、ACLの結果はともかく「Jリーグでの戦い」という観点でみれば、大分に3失点して敗れた後だけに広島戦は非常に大切な試合となる。ACLでは宮本恒靖を起用して3バックでスタートしたが、果たして明日はどういう形で戦いに挑むのか。3バックか4バックか、播戸を先発で起用して3トップ気味にスタートするのか。昨年のリーグ戦では広島に対して2連勝してはいるものの、内容的には厳しい戦いを強いられた。結果が求められる明日の試合で、西野監督がどういう決断を見せるのか。その起用法も注目だ。
以上
2006.03.24 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
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