3月25日(土) 2006 J2リーグ戦 第5節
徳島 3 - 0 神戸 (14:04/鳴門/3,226人)
得点者:'15 小林康剛(徳島)、'35 大場啓(徳島)、'42 金位漫(徳島)
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今節注目が集まった『海峡ダービー』は、徳島の大きな渦が神戸をのみ込んだ一戦となった。ホーム徳島が会心のパフォーマンスと試合運びで3-0の快勝。逆に神戸は、前節までの3連勝で掴んだいい流れを止められる苦い敗戦となってしまった。
この一戦の明暗を分けたのは、「経験による老獪さ」の違いであったように思われる。能力的には十分ながら若い選手が揃った神戸守備陣が、長年に渡りJリーグで経験を積み重ねてきた選手の揃う徳島攻撃陣に『してやられた』結果と言えるだろう。
試合は開始直後からヒートアップ。両チームとも先に主導権を握ろうと随所で激しい局地戦を繰り返す。まさに『海峡ダービー』に相応しい激しい立ち上がりとなった。
しかし、これから一進一退が続くと思われたところで迎えた15分、徳島に突然のゴールが生まれる。自陣からのロングフィードが強風に乗って神戸DFラインの裏へ抜けると、スペースへカバーに飛び出したGK荻もそれをクリアし切れず、ボールは転々と神戸ゴール方向へ。すると、オフサイドぎりぎりから飛び出していた徳島のFW小林が真っ先に追いつき、無人のゴールへ難なく押し込んだ。
こうして、何よりも欲しかった先制点を思わぬ形から奪った徳島。ただそのゴールは、若い神戸守備陣のミスをしっかりと突いた徳島・小林の老獪さが光るものであった。足を止めることなくボールを追った小林のプレーこそが、このゴールに繋がったのは間違いない。一瞬オフサイドと思い込み立ち止まってしまった神戸のDFと、風にあおられたボールの目測を誤ったGK。若さが出てしまったと言わざるを得ない場面であった。
続けて35分には、シチュエーションこそ違えど、またしても徳島攻撃陣の老獪さが得点を呼び込む。右CKから伊藤がファーサイドへボールを送ると、マークをすり抜け侵入してきた大場がヘディングで決めた。
ここでも神戸守備陣の若さが失点を招いてしまったと言えよう。ミスから1点目を失ったことで個々が気落ちし、それによるマークのルーズさがあったことは否めない。もちろん伊藤のキックの精度と大場の決定力も素晴らしかったが、その神戸の甘いマークを見逃さなかったことがゴールに結び付いた。
その後、前半のうちにDF金の目の覚めるようなミドルシュートで加点した徳島は、守備でも最後まで集中力を切らさず、きっちりと神戸を完封。開幕当初に大量失点を喫していた不安定な姿は影もなく、それが嘘のようにさえ思われる見事な出来を見せた。
こうして決着した今節の『海峡ダービー』。徳島にとっては、今季のホーム初勝利となる勝点3、さらには計りしれない自信と勢いも得られた一戦となった。チームも選手個々も充実した状態で、次節(4/1@愛媛陸)にも控えるダービーマッチ『四国ダービー』を迎えられるに違いない。
対する神戸は気持ちの切り替えが必要だ。J1への復帰を達成するために、今節の完敗を引きずってはいけない。
以上
2006.03.25 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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