J1第12節が行われた味の素スタジアムで「キヤノン Jリーグエンジョイプログラム」が開催された。今回で6回目となるこの催し物は、スタジアムの近隣に住む障害のある子供たちを招待し、スタジアム内の見学や選手との交流を通じてJリーグを楽しんでもらおうという趣旨で2003年以来続けられてきている。
今回参加したのは、事前の応募によって選ばれた子供たち10名と付き添いの6名のみなさん。実際にピッチレベルに降りた子供たちは、青々とした芝を目の前にして目を輝かせていた。
その後昼食を挟み、FC東京の久保田淳さんが簡単なクイズを交えながらサッカーについて説明を行った。子供たちは、実際に梶山陽平選手や今野泰幸選手が使っていたすね当てやスパイクを手に興奮気味。実際に試合で使うボールにも触れて大満足の様子だった。
続いてFC東京のゴールシーンを編集したビデオを全員で見ながら久保田さんがプレーの解説を行い、簡単にヘディングやボレーキックについて説明した。遠慮気味だった子供たちだったが、女の子が実際にボレーキックに挑戦。選手のように決めるのはざすがに難しかったようだが「楽しかった」と笑顔だった。
子供たちの興奮が最高潮に達したのが松尾直人選手との交流の場面。本物の選手を前に、子供たちは気持ちの高揚を押さえられない様子で質問を投げかけていた。
「ちょっと時間は短かったんですが、ああいう風に小さい子供に見てもらって、それはうれしいですし、ぼくにもいい経験になりました。はしゃぐ姿を見るとうれしいですね」と松尾選手は感想を口にすると「せっかく来てくれた子供たちのためにも早くプレーできるように頑張ります」と決意を語ってくれた。
松尾選手からサインをもらい握手をした後に記念撮影。その後、FC東京対大宮の一戦を応援していた。
そもそもJリーグ支援企業であるキヤノン株式会社が、さらにこうしたプログラムを開催するきっかけについて、担当の澤田澄子さんに聞いてみた。
「スポーツを通じて社会貢献活動ができないだろうか、ということでJリーグさんに相談したところ快く協力していただきました。障害を持たれる方はなかなかサッカーを生で観戦する機会がないということで、皆さんに見てもらい、そしてただ見るだけでなく、選手の方たちと交流したりピッチ見学できればということで継続してまいりました」
社内公募でボランティアとして参加していた木村友則さんは「子供とこうして接するのが好きなんです」と述べつつ「社内でもユーザーさんに満足してもらえるよう業務していますが、やっぱり目の前の子供たちが喜ぶ姿を見るのが一番ですね」と笑顔で話してくれた。
一個人ではできないことも、企業の主催でできるようになる。日本社会の中で存続してきたキヤノンという企業にとって、その感謝を表す方法として、こうした社会貢献活動は大事な事業の一つとして今後も継続し、拡大して行われていく予定だとのことだ。
以上
2006.05.06 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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