●なでしこジャパン国際親善試合
5月9日(火)16:00/大阪長居スタジアム/15,908人
なでしこジャパン 0-1 アメリカ女子代表
■得点者:66分 N.カイ(アメリカ)
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●磯崎浩美選手(なでしこジャパン):
Q.今日の試合について。
「やるからには勝ちたいと思ってやっているので、結果はすごく悔しいですけど、1戦目からの修正点という部分では、中1日いろいろ話し合って、短い時間でしたけど、多少は1戦目より2戦目のほうがしっかり戦えたかなと思います。1戦目はロングキックに対しての対応にちょっと怖さがあってけっこうラインを深めにとってしまっていたんですけど、それが逆に相手のチャンスになってしまったりしていたので、今日は怖がらずに出来るだけ高い位置でラインを保って、中盤の選手とのいい距離を保ちながら、くさびが入ったらDFがしっかりおさえてサンドするような守備だとか、裏に出たらキーパーにまかせるくらいの気持ちで今日はやりました。
今日はDFと中盤でサンドして守備をすることなどは出来たので、そういう部分も結構みえたので、まだまだもっと出来るなと思いました。」
Q.失点に関しては、相手の交代の直後でしたが?
「新しい選手が入ってきてもやることは一緒ですし、やっぱり背の高い相手に対して、まともに競って勝つというのは難しいですけど、いい状態でヘディングをさせないという守備は、相手に体を寄せたり、相手の体勢を崩したりとか、そういうことは絶対出来ると思います。でも、今日の失点に関してはそれが出来ていなかったです。
ああいう世界レベルのチームは、やっぱりこっちのほんのちょっとのミスを見逃さないで、必ず見逃さないで、必ず得点にまでつなげてくると思うので、ああいう後半の苦しい時間帯でちょっとでも集中力が切れたときとか、ああいうときこそしっかり声を出して集中してやらないと、まだまだやっぱり世界には通用しないなというのを感じましたし、そういうところを出来るチームになりたいと思います。」
Q.W杯予選について
「各チームに戻って、しばらくお互い敵になったりして、なかなか一緒に練習することなどは出来ないですけど、みんなそれぞれのチームで高い意識を持って、また集合したときに、すぐ戦闘モードに入れるような体作りをして更にパワーアップをして、必ずそこでしっかり(2007年のW杯)出場権を獲得したいと思います。」
●永里優季選手(なでしこジャパン):
Q.今日の試合を振り返って。
「今日は何もできなくて悔しいし、なかなかボールを引き出せなくてボールを触ることが出来なかったです。今日の試合は前回の試合をうけて、バイタルエリアをうまくつかっていこうと思っていたんですが、前回(7日の第1戦)よりも、バイタルエリアも開いていなかった印象です。それはちょっとだけなんですけど。前を向けるスペースがあったので、もっとそこでボールを受ければよかったなと思います。」
Q.今後にむけては?
「やっぱり自分からもっとボールを引きだして、声でもジェスチャーでも、もっと『ここにボールが欲しい』っていうのをもっと要求していかないといけないと世界では通用しないなと思いました。」
Q.アメリカとの2試合で、自分自身の収穫もあったと思いますが?
「やっぱり相手を背負ってキープしたりするのはアメリカ相手でもそんなに負けてなかったと思うので、そこには自信を持っていきたいです。」
●酒井與惠選手(なでしこジャパン):
Q.今日の試合を振り返って。
「やっぱりちょっと。。絶対勝ちたかったので、すごく悔しいです。」
Q.今日の試合には、どういうことを意識して臨んだのでしょう?
「前回の試合(7日の第1戦)は、DFラインから蹴るだけの試合になってしまったので、今日の試合では怖がらずに、しっかりビルドアップしながら、しっかりつないで、日本らしいサッカーをしようとみんなで話して、気合を入れて試合に臨みました。」
Q.中盤の選手の動きで、前回との違いは?
「それほどは変わってないんですけど、ボランチの私や宮間だったりが、もっと『ボールを受けて』というシーンを増やしていこうと監督からも言われましたし、自分たちでも前回あんまりボールに触れなかったので、もっともっとボールに絡んでいきたいっていう話はしていました。」
Q.時間帯によっては前目のポジションをとるシーンも多かったようにも思いますが?
「そうですね。まず、点をとりたいっていうのもあったし、自分が上がって相手の選手を守備にまわしたいという意図があって、そういう意識はしていました。」
Q.この2試合を通して、第1戦で感じた課題で、今日修正できたところは?
「前回はDFラインがででこぼこになるシーンがあって、ラインコントロールがうまく出来ない場面もあったんですけど、今日は意識的にコンパクトにということを、みんなで意識をしてやっていました。危ないシーンもいくつかあったとは思うんですけど、キーパーのところとDFラインのところはかなり連携がとれてきたかな、というのはあります。」
Q.では、逆に課題は?
「コンパクトにしている分、ボールを奪った瞬間に、まだせまくなっているので、ボールを取った瞬間にぱっと広がって、もっと広い展開をしていかないと、そうしないと自分たちもまたそこからプレッシャーをうけてしまうので、そのあたりは課題です。」
Q.チームとして7月のW杯予選に向けて一言。
「7月のワールドカップ予選にむけて、今日はそういうつもりで戦おうっていって試合に入ったんですけど、結果的に負けてしまって悔しいです。ただ、ちょっとづつですけど、みんなが何をやりたいのかっていうのもわかってきたし、チームとしてどう戦っていくかというのも大分見えたので、あとはラストパスの精度だったり、パスの強さだったり、クロスの精度だったり個人的なところにかかってくると思うので、あとはそれぞれが今日感じたことをチームに持ち帰って、どれだけチームでそういう部分をしっかりやれるかだと思うので、しっかりがんばっていきたいと思います。」
●澤穂希選手(なでしこジャパン)
「残り、最後の20分ちょっとのところまで0−0だったんですけど、やっぱりちょっとした集中が切れて、(アメリカの選手交代で)新しい選手が入ってきて、そのセットプレーの確認とかコミュニケーションが取れていない状態で、それで入れられてしまって本当にもったいない1点だったなと思います。」
Q.第1戦目を踏まえての今回、どのようなところを意識しましたか?
「一試合目はDFラインも低かったり、FWが前にいったりして、結構バランスが悪かったんですけど、今日はコンパクトに出来ていたなとは思います。あと今日は、ファーストディフェンダーに誰が行くかという話もして、バイタルエリアもうまく活用できたかな、と思います。意識していた点については、少しは出来たかな?と思うんですけど、世界のトップクラス相手にまだまだだなと痛感しました。」
Q.改めて今後に向けて今日感じた課題は?
「途中、苦しくなった時に蹴ってしまって、蹴りあいみたいになってしまっていたので、もっとしっかり繋げるところはしっかり繋いでいかないといけないと思います。やっぱり、パスで繋げるのに、ぼんぼん蹴ったりしてしまっていたと思います。
高さで勝とうというのは難しいんですけど、日本のいいところは、やっぱり技術もしっかりしていて、そうやってパスとかでつなげるところなので、そういうところはしっかりやっていきたいなと思いました。」
Q.7月のW杯予選にむけては?
「今回出た課題などはひとりひとり違うし、チームとしての課題もあるので、7月まで、またみんな別々になってそれぞれのチームでやるので、まずは
個人のレベルアップをしないと、チームのレベルアップにはつながらないので、とにかくチームに帰って自分に足りないところを補ってレベルアップしてまた集まりたいと思います。」
以上













