5月21日(日) 2006 J2リーグ戦 第17節
鳥栖 0 - 0 横浜FC (14:06/鳥栖/10,283人)
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勝者には勝ち点3、敗者には勝ち点は与えられない。90分間の死闘を終えて、勝者にも敗者にもならなかった場合は、勝ち点1が与えられる。そして、48節が終了した時点で、勝ち点の多さで順位が決まる。
誰もが知っているJリーグの順位決定方法である。1勝の価値は、3分けに相当する。
今節を終了した段階で、鳥栖は8分け、横浜FCは7分けとリーグで1位と2位の引き分け数を数える。
引き分け試合が多いとその分、勝利数か敗戦数が減る。少しでも上位進出を狙うなら、勝てる試合を落とさないことが肝要である。
鳥栖の8試合連続無敗試合中、勝てる試合も負けてもおかしくない試合が多々あった。しかし、今節の対戦ではそのどちらも感じさせない内容だった。裏を返せば、横浜FCも同様である。
そう感じさせたのは、鳥栖のシュートは遠目からのものであり、横浜FCは絶対数が少なかったからである。
鳥栖は、今季DFラインを支えてきた飯尾が出場停止。CBは金裕晋と加藤の組み合わせで始まった。今季第12節に3分ほど組んだコンビである。対峙するのは、横浜FCの黄金コンビ三浦と城。かつての日本代表のFWコンビである。『絶対に抑えて見せます』と加藤は試合前に語っていた。中盤には、怪我から復帰した尹晶煥、FWにはキープ力のある山口が配された。
対する横浜FCは、アウグストが出場停止、中盤を支えてきた山口とDFの要トゥイードの名前が無かった。鄭がCBに、途中出場が多い、北村と吉武が中盤に入った。
両チームとも立ち上がりこそ、積極的にボールを動かし相手の綻びを突こうと隙を狙ったが、次第にDF・MFのラインが落ち着きを見せ、FWへの出しどころを潰していった。FWにボールが入らなければ、シュート数は増えない。鳥栖が4本、横浜FCが2本と盛り上がる場面が少なかった。セットプレーでも、見方に渡らずクリアされたり、ラインを割ったりと起点とはなり得なかった。
後半に入った直後、ポストプレーに入った城に加藤がチャレンジ(積極的にボールを奪いに行く事)をかけて接触した。このプレー中に城が『乱暴な行為(※下記の注釈参照)』を犯し退場処分となってしまう。これで横浜FCはさらに守備的となり、鳥栖はボールの放り込む先が少なくなってしまった。鳥栖に求められるのは、ボールを受ける人であり、場所である。横浜FCのDFラインを突き崩す積極性であり、シュートである。59分に鈴木に代えて新居がFWに入った。前節も途中出場から決めている『切り札』の投入である。新居の投入で、鳥栖は活気付いたように見えたが、横浜DFも身体を張って跳ね返し、後半だけで9本の鳥栖のシュートを跳ね返した。
横浜FCも終了間際に鳥栖のセットプレーからこぼれたボールを早川がカウンター気味に鳥栖陣内に持ち込んだが、好機と言うには程遠く、見せ場も無く終了を迎えた。
終わってみると、鳥栖は13本中4本、横浜FCは3本中1本しかFWがシュートを放っていない。ゴールから遠ければ、得点の可能性は低くなり、勝ち点3は遠のく。
『サイドからの攻撃不足や早目過ぎるシュートでチャンスを潰してしまった』と松本監督/鳥栖は嘆き、『鳥栖がスペースを消してきたので、前線にボールが入らなかった』と高木監督/横浜FCは、敗戦の将みたいなコメントを残した。
スコアレスドローでは、お互いに勝ち点1が加算されただけである。
今節を終了した時点で、鳥栖は8位となり山形の急追を受け、横浜FCは2位のままだが首位柏に勝ち点差5と明けられてしまった。
前を見るか後ろを気にするのか・・・。引き分けで良しとするチームも選手もサポータもいない。
しかし、勝ち点3を狙っての結果で引き分けならば止むを得ない。勝ち点3を得るために如何に戦うのか、第1クールが終了して、そろそろチームの特徴が見えてきた。
サッカーは1点ずつしか得点することが出来ない。1本のシュートで1得点、だからこそ多くのシュートを放つように工夫を凝らさないと勝ち点3は得られまい。そこにサポータは一喜一憂するのである。
※注釈
ゲーム中に退場を命じられる理由は7つある
【退場理由】S1:著しく不正なプレー、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、阻止(他阻止(他S5:得点機会)、S6:侮辱、SC:警告2回
以上
2006.05.21 Reported by サカクラ ゲン
J’s GOALニュース
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