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サントリーＪリーグスポーツクリニックが5月28日、トヨタスポーツセンター（愛知県豊田市）で開催された。この日の愛知県は前日からあいにくの雨模様、当日スタート直前の朝9時ごろになっても雨は降り続き天候が心配されたが、開会式の始まる頃には小降りに。

開会式では、Ｊリーグ技術・アカデミー部の山下則之マネージャーより挨拶があり、続いて各種目のコーチたちからも挨拶。集まった子供たちは各学年30人弱、全員で164人（保護者も合わせると315人）が、これから始まるプログラムに期待の表情を見せる。

今回子供たちがチャレンジする種目は、サッカー、ラグビー、バレーボールの3種目。サッカーは、ゲストコーチの井原正巳氏、中西哲生氏、名古屋グランパスエイトの山口慶選手、平林輝良寛選手、津田知宏選手、そして名古屋グランパスエイトのコーチの皆さんが指導。ラグビーは、ジャパンラグビートップリーグのサントリーラグビー部、サンゴリアスの清宮監督はじめ、コーチ、選手、ＯＢの皆さん。そしてバレーボールは、Ｖリーグのサントリーバレー部、サンバーズの河野監督とコーチ、選手の皆さん。いろいろな競技を経験できると同時に、そのそれぞれの種目からトップチームの監督、選手、コーチ陣が指導にあたるという豪華さもこのクリニックの魅力のひとつでもある。

クリニックはそれぞれ競技ごとに大きく分けて3つのグループに分かれ、さらにそれぞれのグループ内でもいくつかに分かれて指導を受ける。時間が経つにつれて、子供たちの動きが変わってくるだけでなく、何よりもその表情が変わってくるのがはっきり見て取れる。「楽しさ」「やる気」「自信」がどんどん表情に表れてくるようだ。そしてがんばった後の休憩時間、お楽しみのドリンクは、つめたく冷えたサントリーのスポーツドリンク。休憩時間になると子供たちはいっせいにクーラーボックスに向かってそれぞれドリンクを手にし、汗を流しながら美味しそうにのどを潤す。もちろん、その様子を見守る保護者のみなさんも、たくさんあるドリンクの種類の中から選ぶことができ、ドリンクを楽しみながら子供の様子をビデオやカメラに収めたり、声援を送っている。

クリニックの中盤には、お待ちかねの「デモンストレーション」が各競技ごとに行われる。目の前でトップレベルの技を見ることが出来る、またとないチャンスに目を輝かせる子供たち。バレーボールの強烈なサーブを、グランパスエイトの津田選手がキーパーになり受けてたつ。が、その強烈さにまったく身動きを取れない様子には笑いと歓声が沸く。「あれは、シュートよりすごい」と津田選手も楽しそう。ラグビーのデモンストレーションでは、見るだけでなく手を上げて選ばれた子供がタックルに挑戦。サッカーは、選手、コーチによるデモンストレーションの技術に拍手と歓声が沸き、次第に「見ているだけでは我慢できない！」となった子供たち。デモンストレーションを終えて、再び自分たちのクリニックに戻ると動きもよりいっそう積極的になっているようだ。

「疲れたけど、楽しかった」という子供たちは、閉会式の後、コーチの皆さんとハイタッチ、そしてサイン会を楽しんで、全プログラムは終了。2時間という時間はあっという間に過ぎ、気がついたら空は晴天、汗ばむほどの陽気になっていた。


以上

2006.05.28　Reported by 日々野真理