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【プレシーズンマッチ:横浜FM vs セルティックFC レポート】横浜FMが精力的なプレーでスコットランド王者に完勝。凱旋帰国の中村は、古巣相手に勇姿を見せられず。(06.08.04)

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●ドワンゴカップ2006
8月3日(木)19:09キックオフ/27,354人/日産ス
横浜FM 3-0 セルティックFC

■得点者:4分 大島秀夫(横浜FM)、40分 清水範久(横浜FM)、78分 狩野健太(横浜FM)
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日曜日の梅雨明け以来、8月にしては異例の涼しさが続いていた横浜地方だが、この日になって急に夏日が戻ってきた。「セルティックの選手は(長時間の)移動や暑さのために体のキレが良くなかった。ただ、この後のJリーグでは、そう簡単にはいかないので、しっかり練習を積んで臨みたい」と岡田監督も、この完勝に浮かれることはない。
 
先週の土曜日(7月29日)に、スコットランドリーグの開幕戦を戦ったばかりのセルティックは、メンバーの半数以上が若手中心の控えという、いわば『一軍半』。この日のスタメンも、キャプテンのMFニール・レノン、MFアラン・トンプソン以外、日本のファンにもほとんどなじみがない。決して親善試合だからというわけでなく、ゴードン・ストラカン監督の狙いは、チーム力の底上げ。「若い選手たちがどれだけやれるのかをアピールしてほしかったが、見せてくれることはできなかった。チーム力の成長が止まってしまっている気がしている」と試合後のコメントも手厳しい。だが、逆に中村俊輔は「移動と暑さもあって、かわいそうだった」とチームメートをかばった。
 
試合は横浜FMの良さばかりが際立つ展開となった。4分、右サイドを駆け上がった田中隼から戻されたボールを栗原がダイレクトで左の平野へ。平野はチェックに来た中村らを振り切って絶妙のクロス。大島がファーでヘッドを叩きつけ難なく決めた。30分には、山瀬功が松田とのワンツーでゴール前にフリーで飛び出してシュート。ゴールネットを揺らしたが、これはオフサイド。その後もボールを支配し続け、40分には田中隼のクロスに飛び出した清水がヘッドでフィニッシュ。ニアに走った大島が相手DFを引き付けたおかげで、フリーで決めることができた。
 
対するセルティックは精彩を欠き、動きも重い。前半途中には、セルティックサイドのゴール裏から手拍子の応援もわきあがる。見せ場は41分、ゴール右斜めの位置で得たフリーキック。蹴るのは、もちろん中村。左足から繰り出されたキックは落ち切らず、クロスバーの上をわずかに通過していった。44分には、カウンターからドリブルで引きつけ、右を駆け上がる中村へパス。中村の折り返しをFWリオーダンがシュートしたが、ミートも弱くクリアされてしまう。結局、セルティックのシュートはこの2本だけだった。
 
後半も横浜FMが溌剌とした動きで、ゲームの主導権を渡さない。とくに、前節で完全復帰を果たした山瀬功の動きがいい。左コーナーに流れたボールをスライディングで拾って、コーナーキックをもぎ取るハッスル振りも見せた。60分、セルティックのカウンターを受け、FWマクギーディーがフェイントで突破を図るが、ここは那須がうまく対応した。そして78分、ゴール前のフリーキックを狩野が落ち着いて決め、3-0。ディフェンスも最後まで集中力を切らさず、セルティックの思うようにパスを回させなかった。
 
中村は結局、65分に惜しまれながら交代。横浜に集まったファンの前で勇姿を見せることはできなかったが、「F・マリノスのサポーターの前でプレーできたことは光栄で、楽しかった」と試合後に明るい笑顔を見せた。次の日曜には、強敵・ハーツ戦(スコットランドリーグ第2節)が待っている。
 
親善試合とはいえ、横浜FMの選手は最後まで気を抜かずに戦った。これで日曜日の新潟戦に続く2連勝。ショートブレークを挟んで9日後、いよいよ首位の川崎F戦に臨む。

以上

2006.08.04 Reported by 近藤泰秀(インサイド)
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