●キリンチャレンジカップ2006
8月9日(水)19:20/国立
日本代表 vs トリニダード・トバゴ代表
-会見映像はこちら-
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●オシム監督:
「みなさんにご挨拶したいと思います。監督就任会見の際、私の発言を違うように解釈されたと聞いています。日本代表を自動車に例えて、『今車は止まっている、それを誰かが押さなきゃいけない』と言いました。その押すという意味がさまざまな方向から押すということではなく、進む方向に押すという意味だと言いたくて、例え話をしたつもりでした。以上です(笑)」
Q:13人という人数の少なさの理由と選考に対して重視した面を教えてください。
「13人でも試合はできます。どうして最初から信用しないんですか?13人は90分間走れるだけの選手だと思います。冗談ですけど(笑)。初めて日本の監督になったばかりで、代表強化の日程に影響できませんし、クラブの活動にも口は出せません。A3にも何も言えません。その結果、各クラブの日程と代表戦がかさなる事態になってしまいました。多くのチーム事情が複雑に絡み合っています。試合に関係しているチームほど、代表に選ばれる選手を多く抱えています。
このリストは完全に閉じられたものではありません。現在、遠征に行っているチームからも選手が選ばれる可能性があります。どのチームがどの大会に出ていて、遠征に行っているかは、みなさんご存知だと思います。どの選手が追加で呼ばれるかはここでは言いません。代表戦とバッティングしたのでこういうことになってしまいました。今後はこういうことのないようにしてほしいです。この数日間で、ジャーナリストやファンは誰が追加招集されるかを考えて、代表監督になった気分を味わってもらえます。私も誰が選ばれるかは知りません(笑)」
Q:チームをまとめるとキャプテンには誰がふさわしいとお考えになりますか?
「全員揃った段階で決めます。あまり大事なことだとは思っていません」
Q:ジーコ監督時代に呼ばれていなかった選手も入っていますが、日本人のよさを生かしたサッカーを具体的にこのメンバーでどうやるのですか?
「私が前回の会見でお話したことを実現するために、この選手たちを呼びました。私はどういう人を選ぶか、どういう試合をするかで答えを出します。自分なりの現在の回答がこの名簿です。ジーコ監督の時代に呼ばれたかどうかは重視していません。さまざまなゲームでいい選手だと確認して呼んだ選手たちです。何度も申し上げていますが、ジーコ監督はその時点での最良の選手たちをドイツに連れて行きました。それは無視できませんが、それ以外の選手も試してみたいと思っています」
Q:追加メンバーは何人考えていますか?
「本体ならもっと早い時期にメンバーを発表して、もっと早くトレーニングを開始したいと考えていました。最初は6日夜に招集の予定でしたが、それは遅いと思いました。新しいメンバーを含めたチームになるから、丸1日のトレーニングにプラスして力の劣る相手とのゲームなどを行って、時間をかけて組み立てる必要があると思っていました。今回も練習試合を予定しています。13人一緒にディナーをするために呼んだのではありません。試合をするために呼びました。
その練習試合は非常に大事になります。サッカーはお互いに知り合うことも大切です。11個のピースを組み合わせて終わりというわけではありません。最低限、練習試合ができるメンバーということで、13人を発表しました。追加招集はしますが、現在別の大会や遠征などをやってコンディションはどうか、ケガをしていないかと考慮して選ぶことになります。全部のクラブから選べなくて残念です。
一般論ですが、7日の間隔を空けてもう1試合イエメンと試合をするのは無理なことです。しかも12日にJリーグの公式戦の日程も入っています。本来、代表チームは1試合ずつコロコロとメンバーをかえるものではありません。トリニダード・トバゴ戦とイエメン戦のメンバーは基本的に同じにしたいです。急激なコンディションの悪化が起きた場合には別ですが、その方が呼ばれた選手も安心してプレーできると思います。13人に入ったのが偶然ではないし、次もまた呼ばれるであろうと考えてほしいです」
Q:繰り返しになりますが、後から追加する人数は何人ですか?
「全体で20人とか、そのくらいになるのではないですか。2試合はそのメンバーで戦うことになります。さらに負傷者が出たら、追加の追加はありえます。大事なのはまず一緒に集まることです」
Q:自分の目で見ていいと思った選手を呼んだと思いますが、具体的にどこがいいと思ったのか?
「選手の分析をここでしろということですか?」
Q:どんな基準で選んだのかということです。
「話すことはできますが、長くなりますよ(笑)。第1の基準は全員が日本人であるということ。これは絶対的な条件。それだけです(笑)」
Q:全体的にフル代表経験のない選手が多いですが、そういう人を集めたかったのですか?
「若い選手ということでもありませんよ。サッカー選手としては普通の年齢ですから。誰でも最初は初心者ですし、経験がないから招集しないというのでは、いつまでも経験は得られません。試合に出なければ経験は得られないのです。論理的でしょ、みなさん(笑)」
Q:オシム監督はトリニダード・トバゴ戦を望んでいなかったのかもしれませんが、この試合の意味はどんなところにありますか?
「日程上、監督になる前から決まっていました。トリニダード・トバゴがどんな戦術でやってくるのかとか、相手の監督の権限に私は立ち入れません。相手は強敵です。生易しい試合にはなりません。日本人の多くがトリニダード・トバゴがどこにあるかをご存知ないのでしょうが、選手の多くがイングランドでプレーしています。ワールドカップでもプレーしていますし。トリニダード・トバゴも観光に来るわけではありません。予想を立てて簡単に対応できるものでもありません。彼らはワールドカップでイングランド、スウェーデン、パラグアイといい試合をして、ひょっとすると日本のいたグループよりも強いかもしれない。簡単に勝てるとは思っていません。トリニダード・トバゴ相手に日本が簡単に勝てると思っているのなら、それは取り消してほしいです。
今、この場でみなさんと話しているわけですが、トリニダード・トバゴ戦のあと、どうなのかも聞いてみたいです。客観的にどういう相手かを聞いてみたいと思っています。日本が勝つのが確実だと考えているのなら、それは間違いです。もし日本が1−0なりで勝ったとしても、偶然勝ったということになります。勝つのが当然と考えているのは間違いです。そういう試合で負けたら、あの監督はダメじゃないかという声がすぐに出ます。トリニダード・トバゴに限らず、楽に勝てる相手は1つもありません。とりわけワールドカップに出た国はそうです。私に権限が与えられていたなら、トリニダード・トバゴを相手には選びません。強い相手とやるなら、もう1回ブラジルとやります。これを本気にしましたか、みなさん?(笑)」
以上
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