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【U-19日本代表 vs U-19サウジアラビア代表 レポート】苦しい戦いの末、ついに、今年最大の目標「世界切符」を手に入れた!(06.11.07)

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●AFCユース選手権インド2006 準々決勝
11/06(月)19:30キックオフ(日本時間)/スリーカンテーラヴァ スタジアム
U-19日本代表 2-1 U-19サウジアラビア代表
得点者:7' 河原和寿(日本)、81' JUFAIN(サウジアラビア)、90' 青木孝太(日本)
★U-19日本代表は、7大会連続となるU-20W杯(旧称:FIFAワールドユース選手権)出場権を獲得!!
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ホイッスルが鳴る。ピッチにへたり込んで感極まる選手、ベンチに、仲間に駆け出す選手が入り乱れる。試合結果を見れば2−1と実力どおりだが、ついに目的は達成されピッチは喜びに満ち溢れた。

楽な試合は1つもなかった。予選から厳しい組み合わせを勝ち抜いてきた。本大会に入っても強豪揃いのグループリーグで苦しんだ。
この日の試合も、先制したまでは良いが徐々に攻勢に出る相手についに後半35分、PKで追いつかれる展開。「こっちもヒヤヒヤしましたよ」と吉田靖監督も苦笑せざるを得なかった。だが、安堵感いっぱいの表情は、指揮官にとってもここまでの道のりが厳しかったことを思わせた。

この日の勝利者たちは、笑顔ながら若干目元を赤く腫らして取材エリアへ現れた。

先発のピッチに立ったのは、本来は初戦・北朝鮮戦に準備していたメンバー。左サイドに、山本真希(清水)でなく梅崎司(大分)が入った形。対するサウジアラビアは上がり目のボランチに入る柏木陽介(広島)にマンマークを付け、攻撃の起点を封じる作戦。前線に強力FWを1トップの形で置き、守備的に入る。
立ち上がりから日本はチャンスをつかみ、試合開始1分、左CKからの混戦で槙野智章(広島)のヘディングがバーを直撃。直後の3分には田中亜土夢(新潟)がFKで直接ゴールを狙うも、これは相手DFにあたりCKへ。とセットプレーが続いた7分、ついに先制点が生まれる。ペナルティエリア外右で得たFKを「ゴールの方向へ」と柏木が蹴りこみ、ニアに斜めに走りこんだ河原和寿(新潟)が頭で決めた。何度も確認してきた形どおりの先制点が生まれた。その後も前半は日本ペース。田中ら中盤が高い位置での好守備を見せ、守備を不得手としていそうな相手左サイドを内田篤人(鹿島)が切り裂き、再三クロスを上げる。
だが、前半の得点は1点のみ。逆に37分には相手FKが枠内に飛びGK林彰洋(流通経済大)がキャッチ、40分に内田が遅延行為で警告を受け、41分には堤のクリアミスからピンチを招くなど劣勢に立たされかける。

後半、先制され攻めざるを得なかったサウジアラビアは開始から選手交代。前線に人数をかけ攻撃に出る。8分、ペナルティアークやや右で与えたFKはクロスバーをたたく。17分にも40メートル近いミドルシュートがバーに当たって救われる場面も…。ここまで全得点を生み出してきているセットプレーや、パワーある個人技からのシュートに日本は後半苦しめられた。
だが日本も24分、左サイドでDFを交わし突破した柏木がファーサイドにクロス、これに森島康仁(C大阪)が合わせるもDFに当たる。さらにこぼれ球を田中、最後は堤俊輔(浦和)がシュートと「ファーが開いているから」と話していた通りの形で反撃。33分、内田が右サイドを崩し、途中出場の青木孝太(千葉)、柏木、最後は再び青木がシュート。「そろそろ守備固めのために、森重真人(大分)を投入」と指揮官が思いかけたこの時間帯に、悲劇は起きた。

左サイドで相手が得たFKにエリア内での混戦から森島がファウル、PKを与えてしまう。森島はピッチにへたりこみ、FKから一連の流れがシュートまで行っていたため猛烈に抗議するメンバー。PKは、コースを読みきった林がボールを止めたかに見えたが、雨でスリッピーなこともありそのままゴールへ。
だが、この日は「この後、崩れなかった」と誰もが胸を張ったように、延長戦が頭をよぎり始めても攻守にペースは崩さず。このあたりがこのチームの成長ぶりだ。
そして、試合最後にヒーローになったのは青木だった。目の前に転がってきた柏木のシュートのこぼれ球に、相手GKの股間に狙いを定め、利き足の左足を振りぬいた。今年に入ってから吉田ジャパン初招集の彼が、今年最大の目標だった「FIFA U-20ワールドカップ カナダ2007出場」を決めてみせた。

ここまで4戦して先発1試合のみの青木がこう言う。「またみんなでサッカーができる」。彼らサブ組に甘んじる選手がこう思え、力を発揮できるチームはまだまだ強くなるように思う。
ふだんは控えめな選手たちから「優勝して歴史を塗り替えたい」という言葉が真実味を帯びながら発せられるようになった。これであと2試合戦えることになった。「この1年、テーマにしてきた粘りが出てきたことが収穫」と吉田監督。彼ららしく地道に粘り、そして華麗な結果を狙ってほしい。


以上

2006.11.07 Reported by 了戒美子

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■次戦の予定
●AFCユース選手権インド2006 準決勝
11/09(木)19:30キックオフ(日本時間)/ソルトレークスタジアム(コルカタ)
U-19日本代表 vs U-19韓国代表
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