6月24日(日) 2007 J2リーグ戦 第23節
東京V 0 - 1 札幌 (13:03/味スタ/12,903人)
得点者:'51 曽田雄志(札幌)
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「徹底的に守ってカウンター狙い」という相手の戦い方は知り尽くしていたにもかかわらず、東京Vは札幌に思い通りの展開へと持ち込まれた。「わかっていただけに、なお悔しい」GK吉原慎也は決して崩されたわけではなく喫した「1」失点を大きく悔いた。
前試合の草津戦で6試合ぶりに4バックに戻したラモス監督だったが、この試合は再び3バックで挑んだ。一方の三浦俊也監督も、昨季まで札幌に在籍していたフッキを中心とした東京V攻撃陣の中央突破対策に、新しく3ボランチシステムを採用。中を少しでも厚くして突破を食い止める狙いだったという。また、攻撃においてもダヴィ、中山元気のFW2人に加えて西谷正也をFW起用した3トップに変更してきた。
慣れないポジション、システムのせいもあったのか札幌は中盤が間延びし、なかなか思うようなサッカーができずにいた。逆に東京Vは「思ったよりあった」というスペースを廣山望やディエゴが積極的に飛び出してはチャンスをうかがう。また、警戒されていたフッキも安定しない札幌のサイドを上手く崩して突破し、ゴール前へ攻め込む。だが、最後の決定的なところには必ず札幌自慢のDF陣が立ちはだかり、弾き返されてしまう。
「お互いに慎重過ぎた」というラモス監督の言葉通り、カウンターを恐れた東京V、突破を警戒した札幌ともに大きなリスクを冒すことなく、チャンスも生まれず前半を終える。
あまり機能しなかった3ボランチをやめ、札幌は後半頭から本来の4−4−2に戻した。それでも流れをつかみかけていたのは東京Vだったが後半6分、均衡を破ったのは札幌だった。「セットプレーが相手のプランの1つだと思う」廣山だけではなく、チーム全体として厳重に注意していたはずのセットプレーからの失点だった。「怖がられている形で点を奪えたことは、相手にさらに大きなプレッシャーをかけられたはずだし価値がある」。曽田雄志が西谷のFKから頭で叩き込んだ貴重な1点で、札幌は連続得点記録を14試合に伸ばした。
だが、この得点でゲームは一変する。攻撃的に行かざるを得なくなった東京Vは、廣山、服部年宏が次々とクロスを入れるなど決定機を徐々に作りだし札幌ゴールを脅かす。
後半30分過ぎからは完全に東京Vが主導権を握った。するとラモス監督は、戸川健太、船越優蔵、永井秀樹とわずか3分間で3人を交代させ、4バックへとシステム変更し追撃を図る。これが功を奏し、中盤が果敢に勝負をしかけ、船越を使って札幌DFを崩して永井がシュートを放つシーンが何度もみられたが、いずれの決定的チャンスも運なくシュートはGK高木貴弘の正面へと飛ぶ。結局、最後の最後まで攻め続け勝利への意欲を示したが、21試合で失点13という札幌の厚い壁を崩すことはできなかった。
第2クールに入り京都、湘南、仙台と上位陣にはことごとく勝ってきた東京Vだが、首位の札幌には一歩及ばなかった。廣山の言う「同じ相手に連敗しないのが鉄則」という意味でも痛い敗戦だろう。次の直接対決は7月21日第29節と1ヶ月もない。この試合で味わった悔しさを力に変え、次こそリベンジを果たしたいところだ。
以上
2007.06.25 Reported by 上岡真里江
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