7月14日(土) 2007 J2リーグ戦 第28節
草津 0 - 1 湘南 (19:03/群馬陸/2,061人)
得点者:'37 石原直樹(湘南)
●7月も熱戦展開中!!【NON STOP J2!-J2は止まらない!-】
----------
降りしきる雨の中、必死で応援を続けたサポーターにとって、草津のパフォーマンスは到底満足できるものではなかった。試合後の草津側スタンドからは、選手に対して激しいブーイングが巻き起こった。「もう少し活気や闘志が前面に出ても良かった」と植木監督が言うように、選手たちの気迫がスタンドまで届くことは最後までなかった。9試合連続で勝利から遠ざかる草津に、いよいよ重い空気がのしかかってきた。
「うちのサッカーが相手にかなり研究されてきている」。試合後に尾本が漏らした言葉だ。湘南は、攻守にわたって草津の弱点を把握しゲームに臨んでいた。そして、練り上げられた対策を忠実に遂行した。その結果、草津の良さは完全に消され、ゲームは湘南のものになった。
湘南は、草津のDFに激しいチェイスを仕掛け、時間を与えなかった。草津は、ボランチへのパスコースを消されたことでビルドアップに戸惑いが生じた。不安定になった守備ラインに追い討ちをかけたのは、アジエルと加藤のポジショニングだ。「草津の両サイドハーフが内に入ってくるので、サイドのスペースが空いていた」(菅野監督)。アジエルと加藤がサイドを意識したことで、草津の両SBは高い位置を取ることができなかった。
人数が手薄になった中盤を支配された草津は、セカンドボールが拾えず防戦一方。バイタルエリアでインとアウトを繰り返す石原、アジエルの動きを捕まえることができず、押し込まれていく。なんとか耐えていた草津だが、集中が一瞬途切れた37分、アジエルから石原へとスルーパスを許し、先制点を献上してしまう。「アジエルからパスが来たので、ダイレクトで打とうと思っていた」と石原。草津はこの1点で追い込まれていく。
草津は攻撃でも手詰まり感が漂っていた。時おりサイドを突破することはあったがゴール付近でのプレー精度を欠き、ゴールを脅かすまでは至らなかった。湘南の守備陣は、ボールに対してファーストチェックをかけると素早い切り替えでスペースを埋めて準備を整えた。動き出しの悪い草津は、パスの選択肢があまりにも少なく、湘南守備陣にとっては守りやすかったはずだ。「カウンターとビルドアップの使い分けがバラバラだった」(鳥居塚)。湘南のラインを統率する斉藤は「相手のペースに乗って撃ち合いにならないように両SBも上がらせなかった。ミドルレンジからは何本かシュートを打たれたが、危ないシーンはほとんどなかったと思う。アウェイなのでリスクを犯さず1対0で終わりにするつもりだった」と振り返った。
終盤、草津はお決まりとなったパワープレーをしかけるが、これまでと同じくチーム全体の意思の疎通に欠け、迫力ある攻撃を繰り出すことはなかった。U23チームから昇格した奥山も途中出場で起用されたが、悪い流れを断ち切ることはできなかった。結果論にはなるが、停滞したムードを変えるためにも奥山を先発で使ってほしかった。いまの草津には、必死になってボールを追う、強い闘争心を持った選手が必要だ。
湘南に敗れた草津は試合後、ブラジル人FWカレカの獲得会見を行った。最近8試合中7試合で得点が奪えていない草津の「救世主」として期待は高まる。だが、この日の草津の中盤を見ていると、果たしてカレカにパスが供給されるのか心配になる。このストライカーを活かすためにはチームの立て直しが不可欠になるだろう。草津が抱える得点力不足は、一人のストライカーの加入で解決する問題ではない。
以上
2007.07.15 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第28節 草津 vs 湘南 レポート】草津対策を忠実に遂行した湘南が堅実な勝利。草津は「救世主」に期待するしかないのか?(07.07.15)













