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【J2:第30節 東京V vs C大阪 レポート】フッキが見事にバースデー・ゴール達成!東京Vはついに3位仙台と勝点1差に。4失点のC大阪、「今季いちばんの内容」と指揮官は高評価(07.07.26)

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7月25日(水) 2007 J2リーグ戦 第30節
東京V 4 - 0 C大阪 (19:03/西が丘/3,830人)
得点者:'9 戸川健太(東京V)、'20 土屋征夫(東京V)、'77 フッキ(東京V)、'89 永井秀樹(東京V)

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決定力の差が勝敗を分けた。4−0と点差こそ開いたが、勝った東京V・ラモス監督が「内容は納得していない」と話し、敗れたC大阪・クルピ監督が「結果と試合内容がこれほどまで比例しないゲームは初めて。完全に(C大阪が)ゲームを支配していた」と語ったように、内容だけ見ればどちらが勝っても全く不思議はなかった。

序盤から試合は動く。前半9分、フッキのCKからゴール前で混戦となり、最後は戸川健太が「誰も反応できなかったね」という意表を突くヒール・シュートで今季初ゴールを決めると、同20分には再びフッキのCKにニアで合わせたのは、6試合ぶりにケガから復帰した土屋征夫。頭に当て鋭いライナーを突き刺し、早くも2−0とリードを広げた。前節の札幌戦では2失点ともセットプレーから決められただけに、逆に「セットプレーで2点取れたことは本当に大きい」(東京V・土屋)。これまで何度もセットプレーには泣かされてきた東京Vにとって、この2ゴールは価値あるものとなった。

だが、2点差としながらも一方的な試合展開にはならなかった。古橋達弥、濱田武、宮本卓也らのC大阪のスピードある突破に崩される場面も少なくはなかった。
また、7月度 ゴールランキング( /jsgoal_archive/news/00051000/00051006.html )で上位に付ける小松塁にも東京VのDF陣は手を焼いた。高さのある小松がターゲットとなり、落としたところへ古橋、香川真司に走り込まれシュートを放たれたが、「決定的なところではきっちり抑えた」(東京V・戸川)。

ハーフタイム、前半の内容は五分だったため「1点返せば必ずチャンスはくる」とクルピ監督は選手を鼓舞し、後半は2点のビハインドを負ったC大阪が主導権を握った。古橋がドリブル突破し、濱田が果敢にミドルシュートを狙う。何度も東京Vゴール前に詰め寄るがシュートは枠を捉えきれない。C大阪は森島康仁を入れまず1点を狙うが、GK高木義成のファインセーブもあり決定機に決めることができなかった。結果としてここが、この試合最大の分かれ道となった。

一方の東京Vは後半開始からなかなか前線にボールが入らず、フッキ、船越優蔵に代わって途中から入った廣山望が孤立する状況が続いていたが、相手が決定機を逃し続けた後半32分。廣山のボールカットがこう着状態を打開した。C大阪・柳沢将之からボールを奪うと、フリーのフッキへパスを送る。久しぶりに前を向いてボールをもらったフッキは一気にペナルティエリアに侵入すると相手DF2人に囲まれ、倒されてPKゲット。左足で鮮やかに流し込んで決めた3点目は4試合連続、さらに自身の21回目のバースデーを祝うメモリアル・ゴールとなった。
さらに後半44分、入ったばかりの永井秀樹が金澤慎、服部年宏とつないだボールをディエゴとワンツーで崩し、GK吉田宗弘と重なりながらも右足で巧妙に軽く浮かせ、ダメを押した。
4−0となった後も最後まで1点を返そうとアグレッシブに攻め続けたC大阪、そして4点リードしながらも終了のホイッスルが鳴るまで追加点を追い続けた東京V。どちらの監督も積極的な攻めに「合格点」を与えた。

今節、3位の仙台が札幌に敗れたため、勝点差でついに「1」まで追い上げた東京V。「いよいよ昇格圏が見えてきた。勝つしかない」と永井。東京Vのモチベーションは益々高まるばかりだ。


以上

2007.07.26 Reported by 上岡真里江
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