8月24日（金）J2 第36節 愛媛 vs 草津（19:00KICK OFF/愛媛陸）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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前節は試合がなかった愛媛は前々節のホームゲーム、仙台戦で３対０と7試合ぶりの勝利を飾った。全体的に動きの重い仙台が必ずしも良い状態ではなかったとはいえ、試合後に望月監督は「そういうときに勝てる、あるいはつけこめるようになったのは階段をひとつ上ったと思う」と評価。「どのチームとやってもやれる自信がついてきたと思う」と望月監督が続けたように、90分の中で少しずつ自分達のサッカーができる時間を延ばしつつ、内容と結果が伴ったことは選手たちにとっても大きな自信となったことだろう。

また、愛媛のディフェンスを支えてきたセンターバックの金守やボランチ井上を怪我で欠く非常事態にもかかわらず、守備陣は仙台の攻撃をしっかり完封。「コンビネーション不足もあったが、それは話せばすぐに改善できること」と力強く話すのは井上に代わってボランチでホーム初スタメンを果たした新井。そして、ＤＦの近藤も「チームとして攻守の切り替えをはっきりできた」と振り返ったように、チームを支えるキャプテン（金守）、副キャプテン（井上）の不在にもチームが一丸となってつかんだ勝利の意味は大きい。

こうして一足先に結果を出した愛媛に対して、なかなか内容が結果に表れていないのが草津。前節の仙台戦、前々節の山形戦と先制しながらも追いつかれる内容で、勝ちきることができていない。仙台戦後には植木監督が「チームとして良くなってきているところで、結果を出すことでチームが一気に成長していくと思っている」と語っているが、今のところ愛媛にあって草津に足りないのはやはり勝点3ということなのだろう。

ただ、草津は現在のところ16戦未勝利という長いトンネルの途中ではあるが、「櫻田が高い位置に入ってポゼッションするようになっているし、最近は負けていないチームと言う印象がある」と望月監督が語るように、愛媛にとって油断は禁物。勝点を見れば、両チームの差はわずかに3。「フリーで受ける回数が増えている櫻田のところでつぶしたい」と新井も指摘するように、愛媛としてはまず中盤でパスの出しどころをしっかり抑えて試合の主導権を握りたいところだ。

いずれにしても、愛媛としては今回の草津戦で今季初のホームゲーム連勝を目指し、チームとして一気に次の階段を駆け上がりたいところ。しかし、前回勝利を飾った鳥栖戦（第27節＠鳥栖）の後でＣ大阪に完敗したように、今季はいい形で勝利を挙げながらなかなかそれを次に繋げることができていない。「チームとしてはまだまだ波が激しいし、いい試合があったと思えば次が全然ダメだったりするので草津戦はきっちり勝ちたい」と意気込むのは、前節の仙台戦でキャプテンマークをつけた星野。愛媛は前回の草津との対戦では2対0で勝利を収めているが、第1クールのホームゲームでは0対1で敗れている。京都に勝った後、ホーム初の連勝を狙った試合で土をつけられているのだ。

そういう意味でも、愛媛は是が非でもライバル草津から勝利を奪い、つかみ始めた自信を深めるための重要な一戦となる。そのためのポイントをあえてもうひとつ挙げるならば、やはり必要なのはホームの声援だろう。愛媛は今節の入場者数が3,187人を越えれば、ホームの通算入場者数15万人を突破するだけに東京Ｖ戦、仙台戦を超えるホームの盛り上がりを生み出すことができればチームもリズムに乗れるはず。
ホーム愛媛はこの試合で勝利を収め、今季のこのカードでの勝ち越しに王手をかけることができるか。当然、長いトンネルを抜け出したい草津にとっても勝点３が大きな意味を持つ一戦になりそうだ。

以上

2007.08.23 Reported by 近藤義博