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【J2:第50節 山形 vs 水戸】前田秀樹監督(水戸)記者会見コメント(07.11.18)

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11月18日(日) 2007 J2リーグ戦 第50節
山形 1 - 0 水戸 (14:04/NDスタ/2,643人)
得点者:62' レオナルド(山形)

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●前田秀樹監督(水戸):

「こういった天候なので、シンプルに攻撃しましょうということで、前半も後半も悪くはないゲームだったと思います。ですがやはり決定力のところ、そこで決めておけばもっとラクな展開になったんだろうけども、そこがどうしても今の……最後の、今日はどちらも決定的なところはなかったと思いますし、こういう天候ですので、ラッキー、アンラッキーの部分で勝敗が決まるだろうというところで、うちも前半・後半トータルしてやろうとしているサッカーは選手たちがよくやってくれた。あわや点が取れたのではないかなというところもあったんですけれども、今、水戸が苦しんでるところというのはそこしかないのかなと。前半でも西野が決定的なところをコントロールして味方に当てちゃって出したとか、ああいうところ、確実に決めていれば、もっと試合展開がラクになったんだろうと思います。ただ、今まで山形さんに対して水戸がいいゲームをできなかったんてすけれども、今年は第2クールにうちがここで勝ったように、いい勝負ができるようになってきたのかなあという感じがします。サッカーで1点というのはラッキー、アンラッキーという部分があるので。コーナーキックのこぼれ球がパスになっちゃうところが水戸にとってはアンラッキーなところで、あれがパスになってシュートで入ったというところが山形さんのラッキーなところじゃないかなと思います。そこの差だけだと思いますね、今日のゲームは」

Q:徳島と勝ち点1差で、今日勝てば最下位脱出もというゲームでしたが、それは選手のモチベーションに影響したと思いますか?
「そんなに勝ち点を取ろうとかそういうことじゃなくて、今年最初に僕が掲げていること、勝敗よりも将来につながる、あるいは個人的にレベルアップするためには、もっと周りの状況を把握してゴールをする、ゴール前に行くということがいちばん大切だということ。このチームはJ2で1位になるということは現状、大変難しい。そうしたら、1年じゃなくて、2年、3年かけてチームというのは組み立てていかないとそう簡単にいくもんじゃない。そこが今年のひとつの目標でありましたから、あまり勝ち点というのは選手たちには言ってないですし、逆に変なプレッシャーがかかって守ろう、守ろうという意識よりも、まずは自分たちで行きましょうという意識でやってますから。そういう意味では、今年は……前節の愛媛戦でも、シュートを打てばいいということではないですけど、相手の倍以上打ってますから、これは今までの水戸にはなかったことですからね。そういうことは、今日もシュートを打っていこうということで送り出しまして、前半で結構打てた部分もありましたから、自ずとして、勝ちはあとから転がり込んでくるだろうということでやってます。むしろ勝ち点1、勝ち点3を取ることよりも、シュートの精度を高くするとか、あるいはサイドをもっとえぐるとか、その段階ですから、そこができたか、できなかったかといったところを詰めたほうが、チームとしてはいいでしょうね。逆に、どうしても勝たなきゃいけないと追い込むよりも、アグレッシブにやって、守備ももちろん要求しますけれど、第4クールに5点とか、4点、3点と失点することがなくなってきた、ということは、徐々にですけれども守備もしながら攻撃も行けてるというところのバランスが少しはよくなってきたかなと思う。このへんが、ひとつは今年の第1クールから比べますと、第4クールはまったく違ってきたということです。これは進歩だと思いますね。同じ選手がやっているわけですから、それに対して1年間、彼らがどう伸びていったかということが、今の水戸にとっては大切なことです。そういうことで、勝ち点だけを要求するということではなくて。やり方はあるんですよ。勝ち点だけを要求するのであれば、そういうやり方はあります。ただ、それをやっても(順位が)2つぐらい上がるか、3つぐらい上がるか程度ですから、それよりももっと、お客さんが観て、『水戸は攻撃してるな、おもしろいな』というサッカーをしていき観に来てくれる人に満足して帰ってもらうということが大切だと思いますね。もちろん、プロとしては勝つことも大切な要素ですけども、まだその段階ではないと思います。そういった意味では、少しは、昨年の水戸と違って、ゴール前まで行ってなんとかシュートを拾おうという部分が出てきたのではないかなと思いますね」

Q:今年4試合戦って、山形の印象は? 最初の頃と変わったということがあれば。
「そうですね。山形さんは、開幕前のトレーニングゲームを、レイソルさんでやっているのを観に行ったときに、『山形は今年1位、2位を争うだろうな』というぐらいの、J1は少し仕上がりが遅いですけども、素晴らしいゲームをやっていた。攻撃のアグレッシブさと、ポゼッションの仕方と、これは見事で、かなりいい位置まで行くなあという感じはしましたですね。ただ、どこもそうなんですけど、ヴェルディだってそうなんですけどね、人間というのはメンタリティがすごく難しいんですね。それによって、アグレッシブな迷いのない攻撃が、自然に、負けが込んだり。チーム内情、あるいは怪我人が出たことによって、徐々に徐々に自分の迷いが出てきたときに、プレーというのは練習で100%できても、20%ぐらいしか力出せないですよ。そういう意味では、第3クール、第4クール、今日もそうですけれども、何か思いきりがないという感じがしました。怖くない。前の山形さんだったら、3点4点ぐらいババッとかさにかかって取られるかなというところがあったと思うんですけれども、何かそのへんの踏ん切りじゃないですけど……。うまいですよ!山形さん。素晴らしくうまいと思います。ただ、そのへんのところがちょっと、怖さというところが第1クールに比べたらなくなってきたかなと思います。これは個々の選手が伸びるためには、そこを鍛えないと上位には行けないと思いますね。精神的なものというのは、スポーツではかなり要求されますから、ゴルフでもなんでもそうだと思います。メンタルというのはすごい強くなきゃダメだと。そこがいちばん大きいんじゃないですかね。技術を持ってる人が、ですよ。まだまだうちはそこまで行かないですけどもね」

以上
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