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【J1・J2入れ替え戦 京都 vs 広島】広島レポート:70分以降の戦いで見せた光明を、つなげることができるか。広島、ルーキーの一発でホームに望みをつなぐ。(07.12.06)

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12月5日(水) 2007 J1・J2入れ替え戦 第1戦
京都 2 - 1 広島 (19:06/西京極/12,637人)
得点者:28' 田原豊(京都)、39' 田原豊(京都)、88' 平繁龍一(広島)


12月8日(土) 2007 J1・J2入れ替え戦 第2戦
広島 vs 京都(16:00KICK OFF/広島ビ
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 前半39分、京都のCKを広島守備陣が大きくクリアした。そのボールを拾ったのは、京都・右アウトサイドの渡邊大剛。その近くに、広島の選手がいた。しかしその選手は、ボールを追うことを途中でやめてしまう。結果として、渡邊がフリーで入れたクロスを田原豊がねじ込み、京都は試合の流れを決定づける2点目を叩き込んだ。ただ、決めたのは田原のクオリティだが、この失点は広島の自滅によるものと言ってもいい。そしてそれが繰り返されたからこそ、広島はこの位置のチームに成り下がってしまったのだ。

 後半、ペトロヴィッチ監督は森崎和幸を代え、盛田剛平を投入した。「カズが悪かったわけではない。彼はエクセレントな選手だが、高さに対応するために盛田を投入した」とペトロヴィッチ監督は言う。とはいえ、田原の2得点に絡んでいたのは、森崎和ではなく別の選手だ。また他の場面でも、田原と森崎和とが競っているシーンはほとんどない。田原は特に森崎和を狙っていたわけではなかった。京都・加藤監督の「森崎和のところが狙い目」というコメントは、むしろ情報戦の一環だったのだろう。彼の本当の狙いどころは、広島の左サイドだったのだ。

 この試合で加藤監督は、後ろを3バック気味にして中央を固め、アウトサイドをやや高めの位置に置いた。特に、右の渡邊はスピードのある選手。彼に服部の裏を狙わせ、1対1で積極的に仕掛けさせたのである。実際、服部は彼を止めることができずに警告をもらってしまい、先制点も広島の左サイドから生まれてしまった。
 森崎和は、決して悪いプレーをしていたわけではない。むしろ、駒野と共に右サイドで攻撃の起点となっていた。しかし、京都がシンプルに田原の頭を狙ってきていた以上、3点目を失いたくはない。ペトロヴィッチ監督の決断は、珍しく早かった。

 ただ、盛田を入れても状況は変わらない。むしろ、ピッチの中は混迷の度を深め、ボールをキープしてもまるでチャンスをつくれない状況が続いた。中央からの攻撃ばかりになり、サイドがまるで使えない。パス回しもぎこちなくなり、自分たちからボールを相手に渡しては、大ピンチを招いていた。51分、中山博貴のミドルシュートがバーに当たるなど、決定的なチャンスは何度も京都に訪れた。そこで京都がゴールできなかったことが、広島にとっての僥倖(ぎょうこう)。しかしその幸運も、自ら活かそうという動きがなければ、やがて失ってしまう。

 52分、ペトロヴィッチ監督は服部を下げ、駒野を左サイドにまわして運動量のある李漢宰を右サイドに投入。これにより渡邊があまり前に出られなくなり、両サイドの主導権を広島が握るようになった。さらに70分、ミスが目立ったウェズレイを平繁に交代。平繁がシンプルなポストプレーでつなぎ役をしっかりとこなしたためにボールの動きが鋭くダイナミックになり、京都は中盤でボールを持てなくなった。森崎浩司が2本、戸田和幸が1本、きわどいミドルシュートを放てたのも、平繁と佐藤寿人がしっかりと中盤にボールを落とすことができていたため、相手の最終ラインが下がってしまったから。

 京都は、強さのある最終ラインで何とか踏みとどまっていたが、88分、ついに決壊してしまう。平繁がボールをワンタッチでDFの裏に通すと、佐藤が逆サイドに狙いすましたシュート。京都GK・平井直人は何とか弾いたものの、そこに平繁が詰めてゴールに流し込んだ。
 広島サポーターはその瞬間に狂喜し、一方の京都DF陣はガックリと膝をついた。その気持ちもわかる。このアウェイゴールの持つ意味は、果てしなく大きい。0−2のままなら、広島はホームで3点を奪わないといけなかった。しかし、1−2であれば違う。ホームで1−0で勝てば、広島は残留できるのである。

 京都は引き分けでJ1昇格できるわけだから、彼らが優位な立場にいることは間違いない。当然、しっかりと守備を固め、カウンターでアウェイゴールを狙いにくるだろう。実際、2005年の甲府は、焦る柏を尻目にバレーが次々とカウンターを決めた。それと同じ状況に、京都としては持って行きたいはずだ。

 広島がそのテツを踏まないためには、「流れ」を読み間違えないことだろう。G大阪戦、そして今日の70分以降のパフォーマンス。選手たちも、今日の70分以降のプレーがあったからこそ、苦しい敗戦の中でもポジティブに前を向けている。その「流れ」をうまく活かせることができれば、J1残留のチャンスは十分に残っている。それができるかどうか、すべてはペトロヴィッチ監督の決断次第だ。

以上

2007.12.06 Reported by 中野和也
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