2月6日(水)2010 FIFA ワールドカップ南アフリカ アジア3次予選 日本代表 vs タイ代表(19:20KICK OFF/埼玉)
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2月6日の2010年南アフリカ ワールドカップ アジア3次予選初戦・タイ戦(埼玉)まであと4日。日本代表の岡田武史監督は千葉市内で行われた2日の練習で、タテを意識しながらゴールへ向かう攻撃パターンを繰り返し徹底した。さらにはサイドチェンジやアーリークロスを使った外からの崩しにも積極的にトライしていた。タイは前日の1日、韓国でKリーグの全北現代に2−0で勝っており、予想以上に手強いと見られる。それだけに、日本はいかに点を取って勝つのか。確実に勝点3を得るのか…。指揮官はさまざまなアプローチを続けているようだ。
1月30日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(東京・国立)の後、1日に再集合した日本代表。しかし前田遼一(磐田)が高熱を出してチームに合流できず、初日は右わき腹を強打した巻誠一郎(千葉)と右足首を痛めた内田篤人(鹿島)が別メニューを強いられた。2日目は巻、内田ともに全体練習に合流し、岡田監督を安堵させたが、今度は右ひざ炎症を訴えた大久保嘉人(神戸)がトレーニングを休んだ。彼の状態はそれほど重くなく、今回は大事を取っての静養だという。明日3日には練習復帰する見通しだ。右足を痛めている高原直泰(浦和)を含め、FW陣のコンディションはやや心配されるところだ。
25人のコンディションにばらつきがある状態だが、岡田監督はここで一気に負荷を上げた。「6日をピークにするために今日はキツめにした」と説明。14時45分から始まったトレーニングが17時すぎまで続いた。遠藤保仁(G大阪)は「今日明日しか上げる時がないから普通といえば普通」と淡々としていたが、選手たちは総じて体が重そうだった。
この日は6対3+フリーマンのボール回し、5対5+GKなど盛りだくさんの内容だった。とりわけ「オールコートを使った11対11」は興味深かった。
まずはピッチを3分割。人が密集した状態の中央のエリアでは、3タッチ以下でボールを回す。ここから敵陣に抜け出したら、5〜6人の選手がGK相手にフィニッシュまで持って行くという形だ。簡単に言えば、中央のエリアで「接近」を行い、前線へ「展開」してゴールを狙うという練習。まさに岡田監督が目指している理論の実践なのである。
指揮官は「つねにトップを見ろ」「ボールを回しながらFWを見ろ」と繰り返し指示する。中央エリアを抜け出してからも、手数をかけずにタテへタテへと攻める意識を選手たちに持たせた。高原は「トップにボールが入ったら、2列目から裏への飛び出しを狙うように言われた。このチームはボールをヨコにつなぐことが多いから、監督はタテへの意識が薄いと思ったんじゃないかな」と指揮官の意図を汲んでいた。
確かに、選手たちは指宿合宿から「接近・展開・連続」の理論に縛られ、肝心のゴールに向かう動きがおろそかになっていた。1月26日のチリ戦(東京・国立)はその傾向が顕著に出ていた。ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で多少なりとも点を取りに行く姿勢は出てきたが、きれいにパスをつないで崩そうとするケースがまだまだ多い。「本番はそれでは勝てない」ということを、練習を通じて深く理解させたかったのだろう。そんな指揮官の意図を多くの選手が理解していた様子だが、肝心のシュートがなかなか決まらなかった。敵がいない状態でシュートを外していたのでは公式戦になって入るはずがない。少しでもシュートの精度を高めることが南アフリカに近づく条件といえる。
「8対2+GKの攻撃パターン練習」も実戦を意識したメニューだった。これはハーフコートに8人の攻撃陣が入り、DF2人とGKを相手に点を取りに行く形。単に中央突破からフィニッシュに行くのではなく、クロスからゴールを狙うのがポイントである。
岡田監督は「サイドチェンジをうまく使いながらクロスを入れろ」「必ずサイドチェンジを入れながらアーリークロスを入れろ」と口を酸っぱくして言っていた。タイは日本より高さがないため、アーリークロスを入れてこぼれ球を狙う形がより有効になる。高原、巻ら高さのあるFW陣なら前線で制空権も握れる。彼らを起点に点を奪う形を作りたいと指揮官は考えているのだろう。巻自身も「次のタイ戦はサイドが重要なカギになる。僕ら中で待つ選手もクロスを要求することが大事」とポイントを心得ていた。
この練習では、主力組と目されるグループに加地亮(G大阪)、駒野友一(磐田)、鈴木啓太(浦和)、中村憲剛(川崎F)、遠藤保仁(G大阪)、羽生直剛(F東京)、高原、巻の8人が入っていた。
加地に関しては、内田と激しい右サイドバックの定位置争いを繰り広げている真っ最中。2004〜05年にかけてドイツ ワールドカップ アジア予選にフル参戦し、本大会のピッチにも立った経験豊富な加地か、それとも19歳と若く、限りない可能性を秘めている内田か…。岡田監督としてもどちらを選ぶかは悩みどころだろう。羽生のところは、大久保のケガの回復具合次第と見られるが、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で2ゴールと結果を出した山瀬功治(横浜FM)もいる。3人のスタメン争いは熾烈になりそうだ。それ以外のところは、チリ戦のイレブンで行く可能性は高いと見られる。
ハードな練習で選手たちの体をギリギリまで追い込んだ岡田監督。明日3日以降は少しずつ負荷を落としていく模様だ。しかも試合前日の5日までの3日間は冒頭15分を除いて報道陣をシャットアウトして練習することも決めた。緊張感は確実に高まりつつある。
タイを視察したスタッフによれば「彼らはオマーン、バーレーンよりいいチーム。引いて守るのではなく、前からアグレッシブなサッカーを仕掛けてくる」という。予想とはかなり異なるだけに手強そうだ。指揮官は残された3日間で、セットプレー、サイド攻撃、タテを意識した素早い攻め…という勝負のポイントを徹底するつもりだろう。その手腕に期待したい。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【日本代表 トレーニングキャンプ】2/2練習レポート:タテを意識してゴールへ向かう攻撃を徹底。タイ戦に向け、緊張感が高まる(08.02.02)













