3月12日(水)AFCチャンピオンズリーグ G大阪 vs チョンブリ(19:00KICK OFF/万博)
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G大阪にとって2度目の挑戦となるAFCチャンピオンズリーグが開幕する。
初戦の相手は昨年のタイリーグを征して今大会への出場権を手にしたチョンブリFC。バンコクから約80キロの距離にあるチョンブリをホームタウンにするクラブだ。タイの中でもサッカー人気の盛んな場所として知られるチョンブリは、町のあちこちでサッカーを楽しむ光景が多々見られる、サッカー人気の高い地域。日本で言う『静岡』のようなサッカーどころとして知られている。また、かつて、このチョンブリFCでコーチを務めたヴィタヤ氏(現ガイナーレ鳥取監督)は、93年にG大阪コーチを務めていたという縁も。
それもあってだろう。ビタヤ氏の日本での人脈は広く、日本のサッカー事情にも精通している。それゆえ、G大阪の情報が相手チームに渡っていることも大いに考えられるが、監督以下、選手たちがそれを気にする様子はない。それ以前に、自分たちのサッカーを、と口を揃える。
「相手がうちに対してどういう戦い方をしてくるか、なども含め、ある程度、相手のことを把握して戦うことは大事だが、それ以前にうちのストロングポイントを強調していくことを考えたい(西野監督)」
「パンパシフィックでも相手の情報がほとんどない中で、全員が守備から、同じ意識で試合に入り、それがスムーズにいったことがバレーのゴールに繋がった。今回も相手に対する情報は少ないけれど、同じように、自分たちのいいところ、やるべきことをしっかり出して戦いたい。いい守備から入ることが出来ればそこから攻撃のバリエーションは出てくるはず。その部分を大事に考えたい(DF山口)」
「相手の情報がほとんどない中での試合になるとはいえ、相手のペースで見極めていくのではなく、自分たちのペースで相手を見極め、流れを作っていくことが大事。個々の選手の特徴など、気づいた事は互いがピッチ上で伝えあいながら、自分たちのリズムで試合を進める事ができれば、と思う(MF橋本)」
但し、その中でもJリーグ開幕戦の反省をもとに改善しなければいけないこともある。それは決定力だ。開幕の千葉戦では、引かれて守られた相手に対し、前半、幾度かのチャンスを作り出しながらもそれを得点に結びつけられなかったこと。また、ワンサイドゲームになった後半も、ボールこそ支配するものの攻撃のバリエーションを多く作り出せず、決定的なラストパスを送り込めなかった、という反省が残った。今回のチョンブリ戦でも、相手はアウェイ戦だということを踏まえ、勝点1、つまりは引き分け狙いでくる可能性も考えられる。すなわち、千葉同様、攻撃力のあるG大阪に対して徹底的に守備を固めてくることも予想できるだろう。その中でいかに相手の守備をこじ開けるか。美しいサッカー、魅力的なサッカーということではなく『ゴール』にこだわれるかが勝負の分かれ目。DF山口の言葉が響く。「ホームでの初戦は、とにかく結果が大事。そのためには『ゴール』が必要になる。形とか、きれいなゴールというより、気持ちで奪い取るようなゴールを、みんなで取りにいければいい」
山口が言った『結果』にこだわるのは何も、この一戦だけを見据えてのことではない。振り返れば、一昨年。初チャレンジとなったACLの舞台で、G大阪は初戦となった全北現代(韓国)とのアウェイ戦で常に先手を取る戦いの中で終盤に逆転された苦い思い出がある。これにより「初戦の大事さというか…前回はあの初戦の逆転負けをいろんな意味で最後まで引きずった感じがあった」と山口は振り返る。
だからこそ、この初戦をいかに迎え、そこでどんな結果を出すのかは、今後を占う重要なポイント。しかも、今回はその初戦を、心強きG大阪サポーターが多く集う、ホームスタジアムで迎えるというアドバンテージもある。もちろん、先のJ1リーグ戦を観ての通り、『初戦』独特の難しさはあるだろうが、それを言い訳にするつもりはない。まずはグループリーグ突破を実現するため『最低でもホーム戦では、勝点3』を合い言葉に、G大阪が一丸となってアジアの舞台に挑む。
以上
2008.03.11 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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