4月16日(水)ヤマザキナビスコカップ 清水 vs 東京V(19:00KICK OFF/日本平)
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リーグ戦3連敗中の清水にとっては、通常のナビスコカップ予選の1試合というよりも、はるかに重みが増したホームゲーム。今度こそホームで勝てるか勝てないかという違いは、チームにとっともサポーターにとっても単なる勝点3以上の非常に大きな意味を持っている。
土曜日のゲームで絶好調の名古屋に完敗(0-2)し、リーグ戦では1勝1分4敗の16位まで落ちてしまった清水。試合内容についても、相手が強かったからしかたないという以上に、自分たちが良いサッカーをやれていないという側面のほうが大きかった。
だが、調子の悪い選手がとくに多いわけではないし、組織が大きく崩れているわけでもない。ただ、全体的に少しずつ思い切りの良さに欠けたり、判断が遅れたり、声のかけ合いが足りなかったりという小さなマイナスが重なり合うことによって、それがトータルされるとチーム全体として大きくパフォーマンスが落ちてしまうという状況は存在する。それで結果が出ないと、さらにプレーが萎縮してしまい、内容もより悪くなっていくという悪循環。悪い流れにはまっているチームには、よく見られる現象だ。
しかし、そろそろ負のスパイラルから抜け出さなければ、手遅れになってしまう。そこが、サポーターも一番心配する部分だ。「なにくそ!」という反骨心や反発力の面では物足りないところもあるチームだけに、そのあたりも克服していかなければ、なかなかタイトルも獲得できないだろう。したがって清水側にとっては、メンタル面でどれだけ反発力を発揮して、思い切ったプレーができるかどうかが最大の注目点となる。
中3日で変えられることは少ないが、少なくとも「去年までやれていたことを、それぞれが信じてやり続けるしかない」(長谷川監督)ということはできるはず。「細かいところもしっかり声をかけ合って確認していくのが大事」というのも、選手たちに共通する声だ。今こそ、清水のサッカーと自分たちの力を信じて、本来持っている実力を発揮することが、ほぼ1カ月ぶりの勝利への一番の近道となるはずだ。
また、メンバー的には、FWが西澤と原という2トップになり、左サイドバックでは山西が今季初先発する可能性が高まっている。そうなれば、西澤、山西というベテランのコーチングや経験、原のスピードや気持ちの入ったプレーなどが、どれだけチームを引っ張るかという部分も見どころのひとつとなりそうだ。
対する東京Vは、待望のフッキがチームに加わり、前節(東京ダービー)で初ゴールを決めたが、終了間際に退場となってしまい、この試合には出場停止。チームとしても勝てたはずの試合を逆転されてしまい、なかなか勢いをつかみきれないのは清水と同様だ。ここまでリーグ戦では、清水と同じ1勝1分4敗の成績で15位。ナビスコカップ予選でも、1分1敗とまだ勝利がなく、チームに弾みをつける1勝がどうしても欲しいという気持ちも、清水と同じだろう。
ただ、ケガ人が多く、今後もハードな日程が続く中で、何人かフレッシュな選手を起用する可能性も大いにある。その意味では、彼らの思いきったプレーが、どれだけチームを活性化させられるかというところは、注目点のひとつとなるだろう。また、背水の陣にある清水に比べれば、東京Vは失うものが少ないだけに、アウェイで伸び伸びとプレーできるという面はあるはずだ。
ナビスコカップの予選という意味でも、折り返し点のこの試合で勝点3が取れるかどうかは大きな意味を持つ。とくにナビスコのタイトルを狙う清水にとっては、予選最後の2試合がアウェイになるため、何としてもこのホームゲームでは勝って、予選突破に向けて大きく前進しておきたいところだ。
大きなプレッシャーがかかった中でも本当にやるしかない、勝つしかない清水と、エースは不在だがプレッシャーは少ない東京V。とくに清水サポーターにとっては、今シーズンの中でも、ぜひ見届けておかなければいけないゲームのひとつとなるはずだ。
以上
2008.04.15 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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