6月29日（日） 2008 J2リーグ戦 第23節
山形 2 - 1 広島　（18:04／ＮＤスタ／4,948人）
得点者：5' ストヤノフ（広島）、44' 長谷川悠（山形）、84' 長谷川悠（山形）
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●ペトロヴィッチ監督（広島）：

「ゲームのなかでは、私の目から見れば、明らかに我々のほうが内容で勝っていたのではないかと思いますが、サッカーというのはこういうアンラッキーもあって、負けることもあるんじゃないかと思います。我々がゴールするのに、多くのチャンスを要するのは今に始まったことではないと思います。９試合で８勝１分けで来ましたが、リーグ戦を戦っていくなかではこういうゲームもあると思います」

Ｑ：今日の山形は、前回と違って攻めてきたという印象はありましたか？
「我々にとっては、今日のほうがやりやすかったと思います。１試合目は１−０で勝ちましたけれども、かなり自陣で守備を固められて苦戦したと思います。攻撃に関しては山形はほとんど仕掛けてきませんでした。今日は山形は１試合目より攻撃に来たと思います。ただ、我々にとっては、仕掛けてきてくれたことによって多くのスペースを山形陣内で使うことができたので、多くのチャンスをつくることができました。しかしながら、チャンスを生かしきれなかったのでこういうゲームになりました。山形はコンパクトで、すごくいいチームだと思います。メンバーを見ればわかりますけれども、柏であったり、川崎Ｆであったり、東京Vであったり、以前、Ｊ１チームに所属した選手が名前をそろえていますし、いいチームには変わりがないと思います」

Ｑ：チャンスを多くつくれたなかで、得点に結びつかなかった要因は何だと思いますか？
「チャンスを多くつくりながら決めきれないというのは、今日に始まった新しいことではないと先ほど言いました。なぜチャンスを多くつくりながら決めきれないのか。私はその質問には答えたくありません。ひとつ言えるとすれば、ゴールを決めるということに関しては、監督が指導してどうなるというこどてはなかなかない。生まれ持ってのゴールの才能というものだと思います。どこかの監督が、『私が育てたゴールゲッターだ』というコメントをしたとすれば、私は嘘じゃないかと思います。世界のどこを見ても、ゴールできる選手というのは一番高い選手です。ゴールへの感覚というのは、親から授かったものです」

Ｑ：途中から投入した柏木選手のプレーについて、どういう評価でしょうか。
「ほぼ５カ月間、怪我をしていたようなもので、この３試合は出てますけど、今日のゲームは１週間のうちの３試合目ということで、彼も疲労がたまってきたところだと思います。今日は途中から入ってきましたけど、彼自身はこれからまだまだ調子を上げてくると思います」

Ｑ：失点場面は、広島から見て右サイドのところで、それまで効いてたカバーリングがそのときだけ空いてしまって、相手の13番の石川選手にクロスを上げられてしまったところから始まったんですが、失点の２場面だけ右サイドが空いてしまったというのは、どうしてですか？
「１点目に関しては、ヘディングをしなければキーパーが取って難なく処理できたところだったんですけども、槙野選手がヘディングでクリアをした、と。そこに相手がボールを拾って、右サイドに展開されてからの失点だったと思います。ほかの選手はおそらく、マイボールになるだろうなという予測のもとにいたので少し反応が遅れたのではないかと。サッカーをやっていくなかで、ああいうことはあると思います。２点目に関しては、ふつうの乾いたグラウンドであればそれほど危険なクロスではなかったと思います。濡れた雨で中に抜けて、15番の選手（長谷川）がいいシュートを決めましたけれども、本当に素晴らしいシュートだったと思います。角度のないところからいい点を決めたと思います。あのような状況のなかで、難しい角度からのシュートをもしうちが決めていれば、我々は４点でも５点でも６点でも取れたと思います。サッカーというのは、だから興味深いんじゃないですか。難しいシュートを入れて勝つチームもあれば、イージーなシュートを外して勝てないチームもあると思います」

以上