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【U23日本 vs U23アルゼンチン】反町康治監督(U23日本)記者会見コメント(08.07.29)

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7月29日(火) キリンチャレンジカップ2008
U23日本 0 - 1 U23アルゼンチン (19:20/国立/43,089人)
得点者:69' ディマリア(U23アルゼンチン)
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●反町康治監督(U23日本):

「最後はちょっと消化不良のゲームになってしまいましたが、負けというか、サッカーは最後まで何が起こるかわからないというか、何ともコメントしにくいんですが。ゲームが終わる時点で0−1という結果はしっかりと見なければいけないかなと思います。
強敵アルゼンチンにひるむことなく相手を困らせることもできましたし、逆にこちらが相手を驚かすこともできた点は、ある意味評価をしていいと思います。ただ当然結果を考えると、あと1週間強をうまくコントロールして、アメリカ戦でこの2倍くらいの力強さを見せればいいかなと思います」

Q:前半の入り方、後半の入り方の指示について教えてください。

「日本はこれまで3大会オリンピック出ています。その中で最初の15分の失点が『5』なんですよ。つまりアテネの時はそれで後手を踏んでしまったということを考えると、最初の15分というのはそれを教訓にして大事にしなければならないと思います。そう考えると、あまり力が入り過ぎて(試合に)入ってもいけないし、ふぁっと入ってもしょうがないと。そういうことを考えながら送り出しました。

実際前半最初に左サイドからの低いクロスがありましたよね。あれでやられてしまうのが今までの日本なんですよね。あそこで頑張れるかどうかが一番大事なポイントになるでしょうね。これから本番に備えてやっていかなければならないと。今日も前半に指示したんですけど、ボールをもっている相手へのファーストディフェンダーがいっていない為にDFラインが下がったという言い方もできますし、最終ラインが下がってしまったからそれに呼応して中盤でファーストディフェンスがいけなかったのか。どちらかわかりませんが、そこらへんも選手と話をして解決していかなければいけない。

全体的に最終ラインがペナルティエリア近くまでいったということを反省しなければいけないですね。後半はプッシュアップをさせて、特に谷口や梶山が相手のガーゴ、マスケラーノのところにもう少しいかないと、どうにもならないと思ってやらせました。ただ天気が変わってしまったというのもあったので、その評価はしにくくなってしまいましたが、選手も意識して前半の途中あたりからそれと後半最初やれたので、いい方向に持っていけれるようにこれからやっていかなければいけないと思っています。

前半に課題を与えたので、後半はそのままやったんですが、疲労を含めて足が止まった選手から代えたということですね。静岡のJ-STEPでトレーニングした最後の1対1のところですよね。あそこでしっかりできるかどうかのトレーニングをしたのですが、その成果が現れなかったのはちょっと残念ですが、これも1週間で話しをしてよりパワーアップして本大会に臨みたいと思います」

Q:こうした強い相手に、勝点1が欲しいという展開が本大会でもあると思うのですが、踏ん張り切れなかった中で得た課題は?

「ひとつ問題だったのは、容易にファウルを与え過ぎたなということはありました。特に両サイドですね。今日は手を出して競ってしまうと全部取られてしまったんですよね、それは(選手に)話をしたんですけど、結局癖というのはなかなか治らないので、今日のレフェリーはアジアの方だったので、アジア基準だと思いたいのですが。(本番でも)そこらへんもゲームをやりながら臨機応変にやっていかなければいけないひとつかなと思います。
ゲームの展開上、前半みたいにずっと下がった状態だったら0で抑えられるかといえばそうではないのがアルゼンチンだと思いますし。中盤を密にしてそこで数的優位でボ―ルを奪う、プレースバックをする、パッキングをするという日本の良さをやっぱりこれからも続けてやっていくと。ただ(相手に)前を向かせるとああいう形になるということも勉強しなくてはいけないですね」

Q:オーストラリア戦、すごくいい形で点を取って、今日も点を取れなかったが中盤で攻撃を組み立てた部分もあると思うが、監督が力を入れてやっているオープンプレーについての評価について教えてください。

「攻撃した形は両サイドからとカウンターアタックという形になってしまったのはちょっと残念なんですが、それはやっぱり谷口も中盤を同数にするために下がってきてしまって、攻撃へのエネルギーが少し足りなかったかなと。ただ、相手のダブルボランチのプレッシャーに逃げることなく縦にボールを入れたりとか、ボールを中盤で動かしてサイドをうまく使えるという形はいくらか見れたので、そのいいところはそのままやっていきたいと。内田がルックアップしたときのアクションとか、ルックアップする前にファウルが多かったので、あそこでオーストラリア戦で同じようなダイナミックな動きを、これからもやっていければいいかなと思っています。
攻撃については、基本的にはそんなに悪くはなかったし、すごく良くもなかったゲームだったと思います」

Q:チームの仕上がり具合について
「合宿も、中国という近い場所での大会なので、ギリギリまで日本のいい環境でできるとこをプラスに考えてずっとトレーニングしています。今のところ、今日は天候にちょっと恵まれませんでしたけど、J-STEPでもプラン通りに進んでいると。今日も大きな怪我もありませんでしたし、次の名古屋の合宿からは李と細貝も一緒にできるということを考えると、プラン通りにうまく進んでいるかなとこの後2日休みにしますので、精神的にもリフレッシュして、メディアのプレッシャーもたくさんあるので、それを一回緩めさせて集合するときには、また戦う顔になって集まって、最後の調整をうまくやっていきたいなと思います」

Q:前の試合から何人かメンバーを入れ替えているが、プラン通りの入れ替えなのは、前の試合を見ての判断なのか?

「前の試合は関係なく、この2試合を1タームとして考えていました。ただ怪我人が多かったので中盤は少しタイトになってしまいましたが・・。
2つの考え方があると思います。ひとつは完全に固定してずっとやっていく。もうひとつは競争もある、選手の疲労も考えながらピークをどこへもっていくかと考えると、僕は後者を取ったと。それくらいの同じレベルだと正直あると思います。それと1週間で3試合猛暑の中でやれるのかということを考えなくてはいけないと思います。その時にみんなが全く同じベクトル、同じ波長でこれからやっていきたいと。と考えるとこの2試合を1つのタームとして考えたところはあります。当然いいイメージをもってそのままやらせるというのもあると思うのですが、あえてここはそういう形を取らせていただいたと思っていただければと思います」

Q:今日国立で4万3千人以上のサポーターが集まったが、この前の試合良かったので来たサポーターも多かったと思います。そんな中で、最後のセレモニーもみんなの前でできなかったのでサポーターの皆さんに何かひとことお願いできませんか?

「試合前にミーティングで『日本でゲームをやるのは最後だ。今まで2年間やってきた恩返しも含めてサポーターが喜んでくれるようなサッカーをしたい』ということを言っていました。それに応えるようによく頑張っていたのかなと。お客さんが多かったのは、相手が、まあアルゼンチンだったからかなと(会場笑)。たくさんこれだけ期待を持って応援してくれていることを粋に感じて、私たちは天津での初戦を迎えたいと思います。
ですので、私は口下手なので挨拶するのは好きではないのですが、この場を借りて、選手・スタッフを代表して、頑張ってきたいとここで宣言したいと思います」

Q:(今日の試合の出来で)まず1次リーグ突破の期待がふくらんだと思うがどうか?また故障者はこのまま入れ替えないで帯同するのか。最後の質問は、試合後選手にどんな言葉をかけたのか?

「一番最後の質問ですが、まだ選手には話をしていません。というのは、まだ(室内で)練習している選手がいるんですね。2日間休みにするので、ここで心拍数を上げておかないと難しいので。話すことは『この2日間有意義に過ごして、また名古屋で戦う顔になって集合してもらいたい』ということです。

(1つめの質問は)グループリーグ突破という話がありますけど、あまり周りが盛り上げると・・・いつもうちのチームは叩かれて叩かれて強くなってきたチームなので、今日の敗戦については(記者の皆さんには)冷静に書いていただきたいなと思っています。

(2つ目の質問は)今日の状態をもう一回確認してみないといけないですけどね。雨なんで、あとで痛くなるということもあるので。今のところ選んだ18名で行くつもりです。李、細貝はそのまま参加すると。それと大学側に配慮していただいた林(流経大)も3日まで一緒にやる。つまり19名で8/1〜3の合宿をやろうと考えています」

以上
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