■チケットの情報はこちらから!
■試合のスケジュールはこちらから!
■決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
韓国の東南海岸沿いに位置する蔚山(ウルサン)市。世界最大の造船会社である現代(ヒュンダイ)重工業の城下町として発展を遂げたこの街をホームタウンとするのが、蔚山現代ホランイだ。現代重工業は長らく韓国サッカー協会会長を務める、現在はKFA名誉会長を務める鄭夢準(チョン・モンジュン)氏が顧問を務める大企業で、クラブもその潤沢な資金のもとで、83年に誕生。そのニックネームである“ホランイ”とは韓国語で“猛虎”を意味し、常に代表選手が在籍していることから毎年のように優勝候補の一角に挙げられているが、リーグ戦制覇は柳想鐵(ユ・サンチョル:かつて横浜F・マリノス、柏に在籍)らを擁した1996年と、李天秀(イ・チョンス)が大活躍した2005年の2度しかない。アジア・タイトルも2006年A3チャンピオンズカップのみ。2006年ACLでは準決勝まで進んだが、同じKリーグで親会社同士が系列企業だった全北現代(チョンプク・ヒュンダイ=出資元は現代自動車)に敗れ、涙を飲んでいる。
昨季のリーグ戦でもタイトル獲得までには至らなかった。リーグ戦4位でプレーオフに名乗りを挙げ、一回戦で浦項(ポハン)スティーラーズを、準決勝では全北現代を下したが、リーグ戦1位の水原三星が待ち構えるチャンピオンシップへの挑戦権を賭けて戦ったプレーオフ決勝では、FCソウルと延長戦までもつれる激しい攻防を繰り広けるも、2-4で敗北。年間3位としてACL出場権こそ獲得したが、水原、ソウルにも匹敵する戦力を有するだけに、クラブ首脳部もその結果に満足できなかった。
実際、シーズン終了後には金正男(キム・ジョンナム)監督が退陣。86年ワールドカップで韓国代表を率い、2000年から8年間に渡ってチームを率いてきた66歳の老将の退陣は、変革を求めるクラブの意志の表れだったと言える。
その蔚山が新たな指揮官として迎え入れたのが、アテネ・オリンピックで韓国五輪代表を率い、韓国史上最高のベスト8進出を成し遂げた金鎬坤(キム・ホゴン)監督だ。アテネ五輪以降、KFA専務理事を務めてきた新・指揮官は語っている。「久々に現場に戻れてうれしい。年齢的に考えるとここが最後のチャンス。私のサッカー人生の最後の舞台と位置づけ、すべてを賭ける」その金鎬坤(キム・ホゴン)監督が掲げているのが、“つまらないサッカー”からの脱却である。3-4-1-2を好んで使った前任の金正男(キム・ジョンナム)監督は、守備に重きを置いた“負けないサッカー”を展開したが、ファンやメディアからは“つまらない”と悪評で、昨季のホーム平均観客動員数はマイナス14・20%まで落ち込んだ(平均8562人)。金鎬坤(キム・ホゴン)監督は語る。「観客が熱狂する攻撃サッカーをしたい。具体的にパスが速く攻守の切り替えも速いサッカー。休むことなく相手ゴールを脅かしたい。バランスを維持しながら、正確で速いスピードサッカーを目指す」
監督が目指す攻撃サッカーの急先鋒役となるのは、韓国代表のサイドアタッカーとしても活躍する廉基勲(ヨム・ギフン)だろう。スピードあふれる突破と豊富な運動量を武器とするチャンスメイカーで、得点力も備えた彼の名を記憶している日本のファンも多いはず。昨年2月の東アジア選手権・日本戦で決めた左足ボレーは強烈だった。
もうひとりがブラジルU−17、U−20代表歴もあるFWルイジーニョだ。身長175cmと決して大柄ではないが優れた得点感覚を誇り、昨季はチーム最多の8得点を記録。そのうち、4得点が決勝点という勝負強さに金鎬坤監督は期待を寄せている。
とはいえ、客観的に見ると不安材料がないわけではない。北京五輪代表でシャドーストライカーからボランチまでこなせたマルチMFの李相湖(イ・サンホ)が水原に、Kリーグ最多得点記録保持者であるCB禹成用(ウ・ソンヨン)が仁川(インチョン)ユナイテッドに、昨季Kリーグアシスト王のブラジル人MFブラジリアが浦項に移籍してしまった。左SBの朴秉圭(パク・ピョンギュ)は兵役のため光州尚武(クァンジュ・サンム)入りとなった。何よりも手痛いのは、朴東赫(パク・ドンヒョク)のG大阪入りだろう。チームのキャプテンを務め、ディフェンスの要でもあった彼の穴を埋めるのは簡単ではない。それだけに待たれるのが、元FC東京で韓国五輪代表のキャプテンも務めたMF呉章銀(オ・ジャンウン)の復帰。股関節を痛め手術を敢行した彼の一日も早い復帰が待たれる状況だ。
そうした不安を抱えながらも、「ACLはKリーグを代表して戦う試合だけに、絶対ヘタなゲームはできない」と語る金鎬坤(キム・ホゴン)監督。2月14日からは鹿児島でキャンプを張り、仮想・名古屋を意識した、G大阪や浦和との練習試合も行なう予定だという。新たな外国人選手の補強も諦めていない。 果たして新生・蔚山現代はどんな姿でACLの舞台に姿を現すのだろうか。韓国では、アテネ五輪代表監督時代は3-4-3を好んで使っていた金鎬坤(キム・ホゴン)監督の手腕に、注目が集まっている。
Reported by 慎武宏
■チケットの情報はこちらから!
■試合のスケジュールはこちらから!
■決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
※記事の内容は2月17日現在のものです。
J’s GOALニュース
一覧へ【レッツゴーACL】名古屋と対戦する蔚山現代のチーム紹介!攻撃サッカーでタイトルを狙う!(09.03.09)
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













