今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第3節 F東京 vs 山形】プレビュー:新城福トーキョースタイル未だ見せられず。好調山形を迎えた一戦で初披露なるか(09.03.20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月21日(土)J1 第3節 F東京 vs 山形(14:00KICK OFF/味スタ
スカパー!生中継 Ch363 14:00〜(解説:金田喜稔、実況:佐藤文康、リポーター:新井麻希)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム

----------

F東京は開幕から2連敗でスタートダッシュに失敗した。ボールを支配できず、ショートカウンターを浴びては後手に回る悪循環に陥っている。攻撃も守備もチグハグした印象を受ける。一方の山形は昨季3位の名古屋をホームに迎えた第2節ではスコアレスドローに終わった。だが、選手たちは、個の打開力に優れた選手を揃える名古屋を完封したことで、さらに自信を深めたに違いない。3戦負けなしとなれば、チームの勢いはさらに増すはずだ。

山形の好調を支えているのは、しっかりとした守備と、高い位置に基準点を作るとそこを起点に両サイドが果敢に攻めあがるカウンター攻撃だ。F東京としては、ゲームの主導権を握らせないためにも前線の起点となる長谷川悠、古橋達弥の2トップにボールを収めさせてはいけない。

システムのギャップから生じるサイドの攻防が今節のカギを握っている。
「長いシーズンを戦う中で、多くのことを学んだ。勝った試合、負けた試合で反省することもあれば、収穫もありました。その全てを勘案したとき、今シーズンは新たなことにチャレンジするという答えに至った」(城福浩監督/F東京)
F東京が今季目指すスタイルは、城福監督を中心としたコーチングスタッフの答えでもある。開幕前から何度もミーティングを重ねて今季のチームをどう導くかを話し合った。スタッフ一人ひとりが意見を出し合い、し烈な戦いを演じた他クラブのチーム戦術も参考に取り入れたという。そうして出来上がったのが、城福監督が率いたU-17日本代表時代の4-2-3-1システムとも異なる中盤をボックス型にした4-4-2システムだった。

中盤の編成や、両アウトサイドなど、どこにフォーカスするかによってこのシステムの見方は変わってくる。ただ、攻撃時は、中盤の攻撃的なポジションの選手が中央に入っていくため、ボールを奪われた直後はサイドで数的優位を作られやすい状態に陥ってしまう。対戦相手は、ボールを奪った直後に素早く展開してサイドの攻略を狙ってくる。策士である小林伸二監督が率いる山形も、チームの起点となる右MFのキム・ビョンソクと左サイドバックの石川竜也を中心にそうしたギャップが生じるサイドの攻防戦に持ち込みたいはずだ。

F東京はボールを奪われた直後に、攻守の切り替えを早くしてボールホルダーにプレッシャーをかけなければいけない。そのため、FWも含めた攻撃的なポジションの選手に課せられる守備のタスクが重要になってくる。
守備のリスクは大きい。城福監督は開幕前、ハイリスクな今シーズンのサッカーに対して「何を持ってしてリスクと考えるかだと思う。それぞれの考え方があるが、僕自身はリスクを恐れて何も挑戦せず、何も変えず、生み出さず、成長から逃げてしまうことのほうがハイリスクだと考えます」と、力強く回答した。
そして、開幕から2試合で7失点。ハイリスクなシステムの失敗を印象付けるが、決してそれが原因とは言い切れない。高い位置を取るサイドバックの裏のスペースを対戦相手に生かされたかというとそうではない。失点シーンのほとんどが、ボールの奪われ方が悪く、ゴール前まで一気に運ばれた形だった。それだけに、改善策は足元に転がっている。昨季序盤に指揮官が常に言い続けた「ハードワーク」の考え方だ。選手たちもこの一週間でチームの原点を見直した。

「ユウト(長友佑都)がボールを持ったとき、サイドで孤立させていることが多く、1対2の状況になってしまっていた。中央に人数をかけていてもそれでは効果的ではない。基本的な部分のところだけど、もっとボールを持っている選手に対して周りがパスコースを作ってあげなければいけない。リズムができていないのは自分たちで首を絞めているから。いいときは必ずボールを持ったときに3つも4つも選択肢がある。ボールを出したら動くというこのチームの原点の部分を忘れてはいけない」(石川直宏/F東京)
「100%繋がるというパスコースをいかに作るか。出したら動くということだと思う。ハードワークをするということはどういうことなのか。サイドバックが高い位置を取ることをいかにメリットに変えていくのか。それぞれが考えて話し合って修正していければいい」(茂庭照幸/F東京)
城福監督は言い続けてきた。「10メートル、20メートルを走り続けて相手にプレッシャーを掛けつづけるのもハードワークだが、我々が目指すのはパスを繋ぐために5メートルのポジションの取り直しをし続けること。それが僕らの目指すハードワークです」。09年版城福トーキョーは未だヴェールを脱いでいない。今必要なことは原点に立ち返ることだ。それができれば、本当の意味で指揮官とスタッフが考え出した新たなF東京スタイルのお披露目ができるはずだ。

山形とのゲームは、明日14時、味の素スタジアムでキックオフする。そこでF東京が答えを出す。

以上

2009.03.20 Reported by 馬場康平
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着