今年の愛媛には、ニューヒーローが生まれそうな予感がありました。2年目の19歳、GK兼田亜季重選手が開幕戦でベンチ入りを果たし、高卒ルーキーのMF越智亮介選手にいたっては開幕デビュー。2年ぶりに愛媛に復帰したFWジョジマール選手もまだ21歳で、この若い力が第6節を終えて4位という好成績にも大きく貢献してくれました。
ただ、彼ら以上に衝撃のデビューを果たしたのが「一平くん」でした。第5節のC大阪戦、ニンジニアスタジアムでは「愛媛のゆるキャラ大集合」というイベントが行われていました。昨季は第8節の仙台戦で13体の「ゆるキャラ」が集まり、好評を博した企画(※)でしたが今季は前回を上回る17体がニンスタに集合。さらに今回は無謀?にも、試合前に「ゆるキャラ」たちに100m走!をさせることになっていたのです。
キックオフ15分前にはじまるこのイベント、通常なら記者席で試合の開始を待つ時間帯でした。しかし、このイベントは「何かが起こるかも…」そう直感した私の足は、自然とピッチサイドのトラックへと向かっていました。そこで起きた出来事が、まさかその週末のフォトニュースであれほどの注目を集めるとは…。一平くんが一躍、全国区へと躍り出た瞬間でした。一平くんが体型上、担架で横になれなかったこともあって生まれた奇跡のワンショットでしたが、これが4月8日時点で2009年フォトランキング2位にランクイン!何と一平くんがあの時東ぁみさんを抜き、加藤未央さんに続く堂々の順位を獲得する快挙となったのです。
ピッチ上の成績で、そしてピッチの外でも話題を提供した今季序盤の愛媛。J加盟後の3年間で積み上げてきた力を、ピッチの内外で結果に変えはじめました。今回、ピッチ外のことに関して触れるなら、そこにはクラブのスタッフはもちろん、多くの愛媛県民の力がニンスタに集まっていることは見逃せません。J加盟以来、県下全20市町の出資を受ける愛媛はホームゲームで「マッチシティ・マッチタウン」という企画を実施しています。試合前には県内各地域の特産品を販売し、時にハーフタイムでは地方の勇壮な太鼓の音が見る者の体を震わせます。C大阪戦では宇和島の牛鬼がスタジアム内を練り歩くなど、ニンスタには「愛媛カラー」が根付きはじめています。
さらに今回の「ゆるキャラ大集合」を昨季発案したのは、イケメンで松山のまちづくり活動を行っているNPO「イケメン連」のみなさん。もちろん今季の「ゆるキャラ大集合」でも活躍したほか、普段から「じゃこかつバーガー」や「アウェイグルメ」の販売も手がけ、「蛇口からポンジュース」など斬新なアイデアを実行に移し、ニンスタでもまちづくり活動を展開しています。彼らのほかにも、地元出身バンドの生演奏やマッチスポンサーの写真撮影会など、ホームゲームのニンスタは話題に事欠きません。多くの人たちが関わり、アイデアや力を出し合いながらニンスタは濃厚なオレンジ色に染まりつつあるのです。
「今日は一平くん、おる?(いますか?)」
「オ〜レくん、写真とってもえー?(いいですか)」
「やっぱりトシヤは点取り屋じゃね!(だよね)」
そんな会話が飛び交うニンジニアスタジアム。足を運ぶ度に新しい発見がある場所。こんなことを考え始めると、やっぱり、今度の週末も待ちきれません(笑)。
以上
※2008シーズン「ゆるキャラ大集合」の模様
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2009.04.09 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】愛媛:彗星のごとく現れたニューヒーロー、一平くん!(09.04.09)
昨季の「ゆるキャラ大集合」より。今季は参加キャラクターが増えましたが、愛媛のスタッフは県内の新たな「ゆるキャラ」をまだまだ探しています。
愛媛自慢の味が楽しめる「マッチシティ・マッチタウン」。店頭で自慢の一品へのこだわりを聞けば、きっと丁寧に伊予弁で教えてくれるでしょう。













