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【J2:第9節 鳥栖 vs 熊本】熊本側プレビュー:熊本が鳥栖に乗り込む九州ダービー第2戦。ともに連敗は避けたいチーム同士の対戦は、攻守の切り替えの早い展開と、セットプレーに注目。(09.04.18)

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4月19日(日)J2 第9節 鳥栖 vs 熊本(13:00KICK OFF/鳥栖
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:サカクラゲン、実況:南鉄平、リポーター:ヨンヘ)
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 1週間前の福岡戦に続き、熊本がアウェイ・ベアスタに乗り込む九州ダービー第2戦。ともに2勝2分4敗の勝点8でぶつかる両チームは、得失点差で熊本がわずかに上回り11位と12位と、現在の成績はほぼ拮抗している。順位が入れ替わる可能性を持つ一戦だが、単純に目の前の相手に勝つことだけに集中できた方が、勝点3を得ることになる。

 熊本は前節・湘南戦で、集中を欠いて2失点を喫したが、ゲーム全体を通じてはボールを支配し、優位に試合を進めた。だが数多く迎えたチャンスで放ったシュートが決まらず、逆にミスからのカウンターを食らって追加点を許した。「ウチみたいなスタイルでやっていたら、ああなるパターンのゲーム」と北野誠監督が振り返ったように、決めるべき所で決められなかった代償として、ミスを突かれて相手の“決めるべき所”で決められた。

 しかし「やりかた自体は全く変えるつもりはない」と北野監督が話している通り、札幌戦以降、確実に増えて来た長短のパスをつないで崩していく展開に、選手達は確かな手応えをつかんでいる。だがそんな中でも繰り返し監督の口から発せられたのは「シュートの事を考えよう」という事だった。
 ボールを保持している時間が長くなればなるほど、気持ちのどこかに「失いたくない」という思いが芽生えてくるのか、湘南戦でも前線の動き出しや2列目からの飛び出す動きへの反応が遅く、ここで出ればビッグチャンスになるという場面でもボールを回すシーンも目についた。こういった場面でチームとして共通の判断ができるかどうか。今節はそれがひとつのポイントになる。

 特に前から積極的にプレスをかけてくる鳥栖のようなチームの場合、前線のプレスに連動してバックラインも押し上げるため、FWと中盤の間やDFラインの後方にスペースができやすい。最終ラインからボールを動かしてゲームを作っていくのが熊本が今季目指しているサッカーだが、そうしたチームを相手に“ボールを回す事”に固執して“狙えるところ”を見落としてしまっては意味がない。
 早く攻めるべきタイミングを逃さず、手数をかけなくていいところではシンプルに裏を狙う。ゆっくりつないで回しながらも、ボールが通る道を見つけたらスピードアップするというメリハリ。相手が引けばミドルでつり出す。そうした的を絞らせないバリエーションを組み合わせた攻撃を展開してこそ、つなぎながら崩すスタイルが生きてくる。
 つまりは、受け手と出し手が同じタイミングで「その時」を判断できるかどうか。「今までは、たとえば立ち上がりは裏を狙うとか、時間帯で分けていた。ここからは、それをゲームの流れの中で皆で判断しなきゃいけない」(DF・河端和哉)ということだ。
 ただし、最終ラインの後方にスペースを作ってしまう点においては熊本も同じ。前節の2点めの失点シーンからも分かる通り、前からの執拗なチェイスに対しての中途半端な横パスや、出どころへの曖昧なアプローチは、即座にピンチになることを肝に銘じておく必要がある。「ウラを狙われないように注意しながら、トップに入ったときに確実に潰しに行く」とCBの河端と矢野大輔は話すが、左足のスペシャリスト・島田裕介がその好機をうかがっている以上、ゴール前で不用意なファウルからFKを与えないためにも、早い段階で潰さなくてはならない。
 一方の熊本も、加入後3試合連続でスタメン出場し、CKやFKのキッカーを任されている左SB原田拓のキックが、徐々にではあるが合ってきた。双方とも精度の高いキッカーを擁している点で、セットプレーもこのゲームの鍵になるだろう。

 第1戦の福岡戦はドローに終わった九州ダービー。今シーズン、熊本がアウェイで戦うのは、今節の鳥栖戦が最後となるが、お互いのプライドをかけた熱い戦いになることだけは確か。共に連敗は避けたい。しかしそれ以上に、「九州のチームには、とにかく、負けたくない」のだ。

以上

2009.04.18 Reported by 井芹貴志
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