J2には、19クラブのうち12クラブと数多くの韓国人選手が在籍しています。横浜FCに今年やってきた金裕晋(キム・ユジン)選手もその1人です。金選手が横浜FCに来ることになった理由は「熱い岸野靖之監督とはスタイルが合うし、監督の影響が大きい」とのこと。2006年にはサガン鳥栖で、当時の岸野コーチから指導を受けていました。
韓国人の選手が日本に数多くやってくる選手側の事情を金選手に尋ねると、次のような答えが返ってきました。
「今、韓国人選手は日本だけでなく中国にも流れたりしているんですが、若い選手には、日本で経験を積みたいという思いがあります。洪明甫(ホン・ミョンボ、元ベルマーレ平塚、柏レイソル)だったり、黄善洪(ファン・ソンホン、元セレッソ大阪、柏レイソル)という成功例があるので、その成功例を見て日本で活躍したいと思うようです。また、韓国は日本と近いですから、日本で頑張ることで名を挙げることもできます」
Jリーグが、韓国人サッカー選手にとってキャリアの場として大きく認知されていることがわかります。また、Jリーグのクラブにとっても韓国人選手の活躍がチームの成績に大きく影響するようになっていると思います。つまり、今後もお互いにメリットを与え、享受する関係は深まっていくと思います。
一方で、鳥栖から釜山に戻り、再び日本にやってきた金選手にとっては、より良いキャリアパスへの提案もあります。
「大学を出てすぐ日本に来てうまく行かなかった場合、そこで(韓国のサッカーに)適応するのは難しい部分があって、そこで失敗する人も何人かいました。個人的な考えでは、大学を出て韓国で少しやってから、日本に来るほうが精神的にもいいと思います」
このような経験が、韓国にも日本にも蓄積されていけば、アジアのサッカーをより盛り上げていくことになるのではないかと思います。
金選手がスタメンに名を連ねた開幕からの3試合は無失点と、守備陣にとっては上々のスタートとなりました。韓国人同士の対決について聞くと、「韓国人は、全員ではないですが勝負に対する意欲が強いです。自分のチームが一番だと心の中で思っています。キム・ボギョン(大分)はビデオで見た限りは上手く見えますが、僕が守備をする時は止めますよ」と、対抗心を表に出しています。J2での、韓国人選手の活躍、対決から今後も目が離せません。
以上
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2010.03.24 Reported by 松尾真一郎
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