3月27日(土) 2010 J1リーグ戦 第4節
湘南 2 - 0 新潟 (13:03/平塚/10,220人)
得点者:20' 中村祐也(湘南)、76' 田原豊(湘南)
スカパー!再放送 Ch185 3/28(日)05:00〜(解説:前田秀樹、実況:下田恒幸、リポーター:児玉美保)
顔写真クイズ | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
●反町康治監督(湘南):
「はじめに、本来であれば新潟のほうの記者として来ている涌井さんという方がいらっしゃるんですが、その方が病に倒れていま一生懸命リハビリをしているので今日ここに来ていないのは非常に残念です。わたしが新潟に在籍しているときには新潟のサッカーの発展のために何千回と文章を書いていただいた方なので、これから頑張ってもらいたいという気持ちでいます。
ゲームのほうは、粘り勝ちというような感じかもしれないですね。ただJ1でやっていくためにはこうした勝ち方が似合っているのかなと。本来ならボールを動かしながらポゼッションでも勝てて、ということがあると思うが、やはりボールの動かし方や安定したビルドアップは我々にはできないところなので、いいかたちで守備でリズムをつくれたゲームだったかと思います。粘り強くやったがために攻撃でも足が止まらずに出ていけたことが、好機をものにした理由かなと思っています。我々湘南としてはJ2から昇格して最下位候補で最下位にいましたが、ひとつ勝ったことで選手にも少しでも自信が出てきたのかなと。過信になることはないと思うので、これを勢いというか自信というか、やってきたことに間違いはないという信頼感とかそうしたものをこれからのマネジメントにうまく生かしていければいいかなと思う。
来週はウィークデーにナビスコ、そのあと埼スタ、浦和のサポーターはみんな勝点3を獲ったと思っていると思うが、そうはさせないように頑張っていきたいと思っています」
Q:見事なカウンター2発で得点したが、さらに勝点を安定して取っていくために必要なことは?
「カウンター狙いのチームにしているわけではないんですよ。相手にボールを動かす力があってサイドで数的優位をつくられてしまうと、どうしても引いてしまうというだけの話。だからトレーニングではビルドアップの練習など苦労してやっている。それと同時にカウンターのトレーニングもしている。それでたまたまそのかたちが出た。でもカウンターをするには長い距離を走らなければいけない。2点目も臼井が自陣のペナルティエリアあたりから走っているかもしれないが、行けるというときにサイドブレーキを引かずに行けるかどうか。そしてそこに人数を割けるかどうか。カウンターといっても向こうと同数だったかもしれないし、最初はこちらの人数のほうが少なかったかもしれない。でもそこからどれだけこちらが人数をかけていけるかどうか。それにはスペースがなければいけないので、たまたまそのスペースがあったというだけですよね。モウリーニョもウリエも言ってたが、強いチームはカウンターができなければいけないと。FCバルセロナもじつは自分のチームの人数が少ないときには素晴らしいカウンターで点を取っている。この前のシャビのゴールなどそうでしたけど。好機と見据えて出ていく力があるかどうかが大事。我々はビルドアップから15本ぐらいパスを繋ぐことはまだできないが、少なくともコレクティブに攻撃することができている。カウンターでひとりでメッシがドリブルで行くわけではなく、1タッチ2タッチで後方から出てくるというところをこれからも大事にしていかなけれいけないし、と同時にボールを動かしながらパスワークと走力でうまく崩すことも課題としては残っているので、これからも常にやっていきたい」
Q:セットプレーを防ぎきったが、守備については?
「昨季アルビレックスはセットプレーで4割の点を取っている。しかもPKがない。ということは相当な割合で直接フリーキックやコーナーキック、外からのフリーキックで点を取っているということ。だからまずファウルをしないこと。でもファウルになった場合にはよいキッカーがいるので、きちんとした対応をすることを口酸っぱく言ってきた。マリノス戦は結局そこでリズムを壊してしまったので、その意味では今日はしっかりとよい対応ができた。壁にしてもうまく駆け引きをして、交代するかどうか少し考えたが(後半38分)、どちらかというと交代させて時間をつくったほうがキッカーにとっては嫌だなということで代えた。そうしたちょっとしたところで、すこしこちらが優位になったかなと思っています」
Q:永田選手を交代させたタイミングについては?
「向こうが交代して本間をアンカーにし、ミシェウとマルシオを逆三角のかたちにしてきた。そのあとマルシオが下がってくるシーンが増えてきてこちらはありがたかったが、そこで田村が振られてスペースが空いてしまうとやはり狙ってくる。そこを永田が埋める形がもっともいいと。でも本間のところで前を向かれてルックアップされると困るので、そこを坂本に見させた。守備でのリズムは概ねあそこで取り戻すことができたかなと思っています」
Q:野澤選手は今季ベストのパフォーマンスだったと思いますが。
「まえに新潟にいたので新潟の関係者はちょっと頭を痛めているかもしれませんね。マルシオがどういう球質を蹴るかは実戦をやっているのでわかっているわけで、少しはプラスになったかもしれない。あと分析でも話したが、向こうはサイドにボールが行ったときにあまり工夫せずに単純にクロスを上げてくるので、狙いどころとしてはキャッチしやすかったかもしれない」
Q:今季の湘南の目標は?
「J2に降格しないことをまずは大前提にやっている。つまり18番目からスタートして徐々に上に行くことを目標としてやっています」
Q:古巣の新潟と戦ってみて印象は?
「本間がうまくなったなと思いました。あとたくさんのサポーターが遠いにもかかわらず試合が終わるまで声援してくれるのをうらやましいなと。サポーターのひとは皆あたたかいひとが多いので、試合前に湘南の子どもたちが歩いていたら拍手していました。あたたかい、新潟らしいと思った。うちのサポーターもアウェイでもたくさん駆けつけてくれるし、今日は人一倍頑張って応援してくれたと思う」
Q:反町監督にとってこの勝利は早かったか、遅かったか?
「3試合を終えて、我々スタッフが感じるより、選手がスピードや判断の速さ、ボールを動かす力・技術をいろいろ感じている。そこで選手には、もう慣れただろう、ここからがまたスタートだと、今週初めに言った。我々は絵に描いたようなきれいなサッカーはできないにしても、今日のようにしぶとくしつこく粘り強くやることはできる。だからこのサッカーを続けていくことによって、また切磋琢磨することによって、自分たちの戦術的な部分に成長は見えると思うので、ギリギリの戦いをすることが我々チームの、もしくは個人の財産になると感じています。そうしたプレッシャーの中で少しずつでも成長してきている選手が増えてきた。それは非常にうれしいことだと思います」
以上
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













