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【J2日記】東京V:東京Vの「持ってる」男(10.08.01)

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気迫のプレーを見せる土屋征夫選手(背番号17)

ワールドカップで、自身の誕生日翌日に行われた日本vsカメルーンの試合後、決勝ゴールを決めた日本代表・本田圭佑選手の「きのう誕生日だったんで『持ってるな』という感じ」という言葉が話題となりましたが、東京Vにも「持ってる男」がいるのです。

東京V一の「持ってる男」は、J2第20節が行われた7月31日に誕生日(36歳)を迎えたDF土屋征夫選手。
プロ入り初だというバースデー・ゲームを0−1、見事失点「0」の白星で飾りました。
どのあたりが「持っていた」かというと、その試合内容です。東京Vのシュートが7本だったのに対し、甲府からは22本のシュートを浴びました。それでも、GK土肥洋一選手の超好セーブに救われ、ゴールポストに数本助けられ、絶体絶命のゴールラインぎりぎりのボールをMF高木善朗選手がかき出すなど、耐えに耐えて、耐えて、耐え凌ぎました。DFの選手として、まさに是が非でもゴールを割らせない『運』を持っていたといえるのではないでしょうか。
さらに、勝利した相手が、これまでの対戦で一度も勝ったことのなかった相性の悪い甲府だったのだから、喜びも格別というもの。
「最初は、アウェイだし、相手も甲府だから、『ツイてないな〜』ってみんなと話していたんだけど、勝って本当にうれしい!」と、土屋選手は満面の笑顔で喜んでいました。

試合前のホテルでのミーティングの前、チームではバースデーケーキと吉田正樹選手の熱唱(?)によるお祝いが行われたそうです。そのためもあってか、他の選手たちの「土屋選手のために」との思いも非常に強く、試合後のコメントでも、土肥選手や佐伯直哉選手をはじめ多くの選手が「バウル(土屋選手の愛称)さんの誕生日だったから勝てて良かった。やっぱり『持って』ますね」と、声を揃えていました。
こうしたところからも、今の東京Vの雰囲気の良さは伝わってくるのではないでしょうか。
 
川勝良一監督も、試合後の会見で、「チームワークの良さが勝因」と語っています。
2位甲府に競り勝ったことで、またひとつチームがまとまったはず。
『ただの1勝にあらず』
そんな言葉が思い浮かぶ、非常に価値の大きい1勝だったと思います。

以上

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2010.08.01 Reported by 上岡真里江
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