柏が天皇杯2回戦で順天堂大に勝利し、その直後のミックスゾーンで引き上げてくる選手に取材を行っていた。そして、1得点1アシストとPKになるプレーを誘発し、3得点に絡んだ林陵平に話を聞いていると、報道陣から順天堂大に退場者が出た点について質問がなされた。それを聞いた林は一瞬間を置き、
「退場?退場者なんて出ましたっけ?」
キョトンとした表情で質問を返してきた。何か突っ込みを入れてほしいのか?いや、どう考えてもここはボケるところではない。話が噛み合わない林のコメントに、報道陣にも「???」と怪訝な表情が浮かび上がった。
以下は、筆者を含めた報道陣と林とのやり取りである。
記者:「林選手へのPKになったファウルで退場になったでしょう」
林選手:「えぇ!あれ一発退場だったんですか?!」
記者:「一発じゃなくて、2枚目のイエローで退場。気がつかなかった?」
林選手:「いやぁ、どうりでフリーになるなぁとは思っていたんですよ(笑)。ファウルされた直後は『PKを蹴らせてくれ!』とベンチにアピールしていたから、僕はカードが出されたのを見ていなかったんです」
記者:「でも順大の10番が最終ラインに下がっていたから、マーカーが変わったと思うけど」
林選手:「………まぁ、それだけ試合に集中していたということですね(笑)」
退場者が出たのが34分。林が交代したのは58分。実に24分もの間、11対10の状況で試合に出ていたのだが……。
一流のゴルファーはアプローチの瞬間に集中力が増し、ギャラリーの声も気にならないという。プロ野球でも打者は、バッターボックスに入れば集中力が研ぎ澄まされ、大観衆の中でも投手との勝負に徹する。
相手の退場にも気づかない集中力。ひょっとしたら、それが林の公式戦4試合連続ゴールの最大の要因なのか?
以上
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2010.09.06 Reported by 鈴木潤
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