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愛媛が徳島の大きな渦に飲み込まれてしまっている最近の四国ダービー。愛媛にとって1分4敗の過去5戦の結果を改めて告げられ、「聞きたくもない」と苦笑いを浮かべた大木勉。愛媛がダービーで最後に勝利を収めたのは、2シーズン前の第2戦。それはホームで大木のゴールを守り切り1−0で徳島を破った一戦で、初めて「四国ダービー・ウィナーズフラッグ」が登場した試合でもあった。さらに遡れば、2006シーズンは愛媛が3勝1分で逆に徳島を圧倒。現在とは全く立場が違う時期もあった。
一度飲み込まれれば、流れを引き戻すことが極めて難しい四国ダービー。「ゴールが決まった時のサポーターの盛り上がりはすごい」と川北裕介は語るが、90分間を見ても一度勢いに乗った相手の流れを止めるのは難しい。0−5(2008シーズン第3戦)、0−6(2009シーズン第2戦)で徳島が勝利したワンサイドゲームに象徴されるように、ダービーで先制点を奪ったチームはその勢いのまま負けていない。今回の一戦も、先制点が勝敗の行方を決するといっても過言ではない。
特に、今回は互いに中盤のキーマンが出場停止。徳島は今季、全試合フル出場の濱田武が、そして愛媛は中盤の潰し屋、渡邊一仁を欠くことで、どちらも中盤の編成を変えなければならない。また、前節は後半に岡山の猛攻を許した愛媛、4−0で栃木を下したものの4−1−4−1のシステムがはまり切っていない徳島の両チームとも、スタメンの変更を柔軟にピッチで表現する能力が問われる。双方が相手の出方を見ながら、自らのバランスを図りながら、そしてなおかつゴールを狙う緊迫感。「スタートを明確にしなければならない」と川北が語るように、先制点を奪うまでの互いの駆け引きは見ごたえ十分だろう。
それでも、今回は愛媛のホーム。ポゼッションをして試合の主導権を握るという、バルバリッチ監督が目指すサッカーをダービーで披露できるか。リーグ5位の得点力を誇る徳島、そしてリーグで5番目に失点が少ない堅守の愛媛。しかし、この数字通り愛媛が組織的な守備のブロックを作ったとしても、90分間徳島の攻撃を耐えることは難しい。序盤のセットプレーで大勢が決まってしまったとは言え、前節は愛媛と同じく堅い守りを武器にする栃木が徳島に4得点を奪われて敗れている。
ただ、その徳島を過大評価する必要もない。「失敗を恐れず前に、前に」と福田健二が語れば、「点を取らなければ勝てない」とキッパリと言い放った大木。さらに、前節ゴールを決めたジョジマールは後半の反省も踏まえ「今度は最初から最後まで攻めたい」と息巻く。組織で守り切り、連敗を4で止めた今季第7節のダービーから、さらにチームが前進していることをサポーターに示すためにも愛媛には90分間、攻撃でも守備でも攻める姿勢を見せ、勝点3を奪い取る勇気が求められる。
「想いは1つ『ダービー勝利』 90分間闘おう!」
岡山戦のタイムアップが告げられると同時に、ゴール裏に掲げられたサポーターのメッセージ。90分間、愛媛はチームもサポーターもホームで想いを1つにし、2年ぶりのウィナーズフラッグ奪還を目指す。
以上
2010.09.18 Reported by 近藤義博













