10月9日(土)第90回天皇杯3回戦 鹿島 vs 熊本(13:00KICK OFF/カシマ)
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天皇杯3回戦は鹿島と熊本の初対戦となった。どんな試合でも、例えそれがアジアを舞台とした戦いでも「J1リーグ戦3連覇中の王者」という目で見られてしまう鹿島は、いつも戦いを挑まれる立場で試合をしてきた。リーグ戦では勝ち続けることの難しさを感じさせる結果となっているが、それよりもやりづらいのがカテゴリーの違う相手との試合だろう。この初対決、確実に熊本は当たって砕けろの精神でぶつかってくる。鹿島はそれを、受けて立たなければならない。
ただ、戦うのが難しいとは言え、そういう試合を取りこぼしたことがないのもまた鹿島だ。選手たちも気をつけなければいけないことを強く認識している。
「J2だからとか思って入らないようにしたい。いつも通り、立ち上がりをしっかりして、相手が『できるんじゃないか』と思わせないようにしたい」
中田浩二はいつも通りにやることを強調した。しかし、気持ちの上ではいつも通りだろうが、戦い方もいつも通りとはいかないだろう。相手の監督は高木琢也。必ず鹿島への対策を練ってくるはずだ。
中田は「むこうは引いてくると思う」と予想していた。そのため、練習のなかで行われた紅白戦では、サイドバックを高い位置に上げ、中田がセンターバックの間に入ってパスを散らす形をつくっていた。「その方が(攻撃の)形になると思う」と中田。
ただ、攻めるために守備の枚数を減らし、どんどん前に行くだけでは落とし穴が待っている。相手のフォワードには松橋章太、カレン・ロバートといったスピード豊かな選手が揃っている。この試合、鹿島の最終ラインには伊野波雅彦はおらず、代わりに入るのは大岩剛。岩政大樹との守備は堅いだろうが、スピードには脆さを持つ。先週の清水戦で見せたような最終ラインのパスミスがあっては命取りだ。
ボールを保持する時間は、相手が自陣に引けば必然的に増えるだろう。しかし、安全なパスまわしばかりではゴール前を固める相手を崩せないため、チャレンジングなパスも必要となる。そのためには、正確なパス技術が求められる。ただ、グラウンド状態があまりよくないため、ピッチ中央で相手に囲まれながらトラップするのはとても難しい。割り切ってロングボール主体の攻撃を多用するのも、ひとつの手だろう。
そんななか、鹿島にとっては心強い選手が復調しつつある。10番をつける本山雅志だ。今週に入り動きにキレが戻ってきた。本人にも笑顔が増え、中田も「ほんとは、もっと早く戻ってきて欲しかった」と苦笑い。「一人だけリズムが違うからね。攻撃の幅も広がる」と、復調を歓迎していた。
熊本にすれば、本山が投入される以前にリードを奪っておきたいところだ。しかし、例えリードしていても、本山が入れば鹿島の攻撃リズムはそこからガラリと変わる。それを耐え凌ぎ、次に駒を進めるためにはもう一つ対策が必要かもしれない。だが、それこそが一発勝負ならではの醍醐味だ。注目の一戦である。
以上
2010.10.08 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
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