取材のために日立台へ訪れると、クラブ事務所入口の光景がそれまでと違っていた。昇格を祝し、各方面から贈られたたくさんの花が飾られていたからだ。こうした光景を見ることで、あらためて昇格を手にした実感が得られるというものである。取材前に花をひとつひとつ眺めてみると、元千葉ロッテマリーンズ投手で柏サポーターの小宮山悟氏から贈呈されたものを発見した。もうあれから3日が過ぎていた。
昇格内定後には選手たちも簡単な祝勝会を行ったようだ。聞けば、陽気なブラジル人コンビが大いに場を盛り上げ、レアンドロ・ドミンゲスは終始ご機嫌でクネクネとしたダンスを踊り、ホジェルは各選手たちの応援歌を大津祐樹にわからない箇所を教えてもらいながら歌い通しだったという。祝勝会の様子を尋ねると、「楽しかったですよ」と誰もが笑顔で答えた。次節の柏は試合がなく、2日間のオフも幸いした。選手たちはこの日ばかりは喜び、ひとまず区切りをつけた。
11月10日、オフを終えグラウンドに戻ってきた選手たち。彼らにとって、おそらく祝勝会は良いリフレッシュになったのだろう。練習に取り組むその表情に緩みはなく、もうすでに次なる目標へ切り替わった雰囲気を練習場全体に充満させている。ネルシーニョ監督も心なしか、普段以上に鋭い眼光でフィジカル中心のトレーニングを見つめているように感じた。北嶋秀朗は「いつもどおりのオフ明けと同じく、厳しい練習だった」と話した。その引き締まった表情には、むしろ普段以上のモチベーションすら感じる。
岐阜戦後も選手たちが口々に語ったように、シーズンが終わったわけではない。「J2優勝」という目標も残されており、さらに17日にはG大阪との天皇杯4回戦を控える。この日の練習を終え、引き上げてくる選手たちに話を聞いてみたが、発する言葉の中には昇格を喜ぶものはなく、「J2優勝」と「天皇杯」ばかりだった。3位以内は決定したが、柏の戦いはまだまだ続く。
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2010.11.11 Reported by 鈴木潤













