11月20日（土） 2010 J1リーグ戦 第31節
湘南 0 - 1 名古屋　（14:04／平塚／12,650人）
得点者：66' 玉田圭司（名古屋）
スカパー！再放送 Ch308 11/21（日）後08:00〜
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●ストイコビッチ監督（名古屋）：

「我々は優勝しました。ありがとうございます（日本語で）。ゲーム内容は難しい内容になりました。心理的にも難しいゲームだったと思う。勝てば優勝に近くなることはもちろん知っていたし、最後にこういう結果になってとてもハッピーです。この湘南戦で勝点3を得て、この日本でいま優勝したということです」

Q:今季3引き分けはリーグ最少。連敗もしない。この2点についていかがですか？
「今年のチームは、過去から学んだことがたくさんあったと思います。ここからこのような状況が生まれたと思う。継続性がひとつ挙げられるのではないか。あとはチームのパワー、戦術、そして成功するという、勝ちを信じるということからこういう状況になったと思う。まだ3ゲームありますが、この時点で優勝できたことはとてもうれしいことです」

Q:杉本選手の早めの投入が当たったと思うが、ピッチに送り出すまえになにか具体的な指示はありましたか？
「前半あのような形で決定力がなかったので、その意味で杉本を投入しました。右にスペースがあり、そこへ彼が走り込んで素晴らしいクロスを上げた。それがしっかりボックスの前に走り込んだ玉田に入って、仕留めたという形ですよね。スピードが生まれたし、よりよく攻めることができたと思います」

Q:優勝を個人的にはどう思いますか？
「私の中では感動的な気持ちがある。10年間名古屋と関わってきたわけですが、7年間選手、3年間監督としてこのチームに関わってきた。もちろん幸せです。名古屋史上に残るこのような結果を出すことができたことは、誇りに思っている。感謝したいのはやはり、ここまで頑張ってくれた選手、それからマネジメント、インテリジェントな安定した経営をしていただいた。そして長く待ってくれたサポーターの皆さん。私の心のなかは落ち着いているし、浮ついてはいません。ハートの部分では本当にうれしい限りです」

Q:闘莉王の加入が非常に大きいと思うが、彼の存在については？
「本当にそうだと思います。優勝するためには闘莉王みたいな選手が必要とされていました。今日それが正しかったことが証明された。彼の貢献度、存在感、絶対的な重要性を我々は彼に対して持っている。結果が出ただけでなく、更衣室での勇気づける発言や選手を鼓舞する姿など、リーダーの素質を持っているのではないかと思う。今日も彼は更衣室でみんなを鼓舞していました」

Q:あえて挙げるとすれば、どの試合が優勝のポイントになったと思われますか。またどのあたりから優勝を意識されましたか？
「細かく分析するには時間が足りないのでいま覚えている限りで言うが、8月の中旬あたり、首位になったとき、これがひとつの機会となり、優勝を意識するようになりました。その後2位に落ちていません。そういう部分で我々の強さが発揮できたと思うし、優勝できるという感触は今まで続いていた。それが今日叶ったというか形です」

Q:選手たちの手によって胴上げされたとき、3回目に思わず顔を覆われていたが、やはりこみ上げる熱いものがあったのでしょうか？
「そうですね、胴上げの時は素晴らしい瞬間でした。やはり今日はグランパス史上初めての勝利ですから、たしかにエモーショナルな感情を抱いたときはあったと思います。いくらか顔を隠した部分はあると思いますが、そこは理解してくれるのではないでしょうか」

Q：選手時代なかなか優勝できなかったが、監督として名古屋の優勝に立ち会えたことについては？
「そうですね、選手時代、たしかヴェルディと競っていた時だと思うが、ホームで負けてしまい優勝を逃したことがあったと思います。その際、やはり優勝は難しいことだと選手時代に思ったことがある。ただ、今は違った立場ですから、必ず名古屋にタイトルをもたらしたいという強い気持ちがあった。信念、強い気持ちをもって、私のやっている仕事を信じてきた。それからサッカーの哲学を私も信じてきた。今年は3年目です。チームと一緒に3年間やってきた。今年は素晴らしい、ラッキーな年になりました」

Q:監督にとって名古屋グランパスはどんな存在ですか？
「私にとって第2の故郷だと思っています。選手時代にも私はいろんなプレーをして、技術的なプレーやいいプレーをして、サポーターの方を喜ばせてきました。ただ、今はまた違った面で幸せな時を過ごしています。人々に贈り物をできること、甘いケーキのようなものを皆さんにプレゼントできることは私にとっての喜びだし、名古屋市の人々にもこのような形で還元できる。彼らからもサポートをいただいていますし、そして豊田章男社長からもサポートをいただいています。そういうふうに、人々に感動を与えることがどれだけ素晴らしいことか、今日は忘れられない。ほんとうにグランパス史上にこうした歴史を残した、その一部になれたこともうれしいです。ありがとうございました」

以上