スカパー!生中継 Ch181 後00:50〜
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名古屋が歓喜に沸いた前々節、出場停止のためスタンドからゲームを見ていた坂本紘司は、我がチームの戦いぶりに思ったという。
「皆のびのびプレーしていた。それを見て逆に、自分もみんなも、相当のプレッシャーを感じながらこれまで戦っていたんだなと感じました」
その名古屋戦の前節、清水に敗れたことによって、湘南の16位以下は決まった。長らく厳しい状況が続き、ある程度の覚悟ができていたとしても、白黒がはっきりしたときに迫る現実は重い。反面、望むと望まざるとにかかわらず、残留争いという枷は外れた。
いまもプレッシャーから解放されたわけではないけどと、坂本は続ける。
「J1で戦ううえで、個々の足りない部分は自分を含めてもちろんあると思う。でもそれ以上に、僕らはメンタル的に弱かったのではないか。プレッシャーのなかでいかに自分たちのプレーをするかに勝負は懸かっていたのではないかと感じている。僕自身、落ちてしまうかもしれないという重圧は初めての経験で、シーズン終盤になっても勝てなかったのは、プレッシャーをも楽しむようなメンタルのコントロールができなかったからだと思う。だからこそ、今季の経験を踏まえてもう一度この舞台でやりたいと強く思っている。ふたたび昇格してJ1で戦い、そしてJ1に残るという新たな目標が明確になった。だから僕自身にとってもホーム最終戦は再スタートになる」
平塚の1年を締め括る一戦に、そして湘南の来季への第一歩となるホームゲームに、乗り込んでくるは4位のC大阪だ。3位・鹿島との勝点差は「1」、ACL出場権を手に入れる可能性は十分に残されている。最終節にキンチョウスタジアムで決めるべく、今節の戦いに懸ける意気込みは強かろう。「相手が高いモチベーションで来てくれたほうが、見どころのあるいいゲームができると思う。僕らにとってもそのほうがいい」と、坂本は引き締めた。
長居で行なわれた4月の対戦では、1−2でC大阪が競り勝っている。コーナーキックの際に得たPKを香川真司(現ドルトムント)が沈め、C大阪が先制した。対して湘南は、アディショナルタイムに田原豊がねじ込み同点に追いつくも、その後さらに香川が決勝点を挙げたのだった。今節は湘南DF山口貴弘が出場停止となる。前回の対戦から7カ月あまり、ともに今季昇格した両チームの現況は違うが、溌剌としたプレーでC大阪の堅守を崩したい。今節がこけら落としとなる大型ビジョンも、湘南の歓喜を映し出したいことだろう。
週末に向け、あらためて坂本は語った。
「今年はとくに苦しいシーズンだった。でも結果が出ないなかでサポーターの応援が僕らを支えてくれた。うまく言えないけど、湘南サポーターの素晴らしさをあらためて感じた1年でもありました。だからこそ最後までしっかり闘ってプレーで返したい。来季J2で戦うことは決まっていますが、それでもまたスタジアムに足を運んで応援したいと思ってもらえるようなゲームをしたい」
試合後にはホーム最終戦セレモニーが行なわれる。そして、両ヒザの怪我ゆえに今季をもって引退することが発表された田村雄三の挨拶も予定されている。魂をプレーに込め、その込めた魂をプレーで体現してきた若き選手会長の後ろ髪を引くような内容は許されまい。俺がいなくても大丈夫だと、田村が安心して前を向けるようなプレーを示さねばなるまい。「100%でやりたい」と、ふとこぼれた男の言葉に返すべきは、ともに闘ってきた仲間たちが一番わかっているはずだ。
以上
2010.11.27 Reported by 隈元大吾













