今ではチームの中核に成長した水沼選手を、サポーターは「水沼宏太」、そして親しみを込めて「栃木の宏太」とコールします。「栃木の○○」なんて、栃木県で生まれ育った筆者としてはうらやましい限り。そう水沼選手に告げると、笑顔でこう答えてくれました。
「自分のことを思ってもらえるのはうれしいですね。愛されていますよね。スタジアムで自分の背番号14のユニフォームを着ている、たくさんのサポーターの方を目にします。自分が応援されているという気持ちが伝わってきます。もっと活躍して、自分がいいプレーをして、サポーターの方に名前をコールされたいですね」
心底サポーターに愛されているんだから「家、買っちゃいます?」と振ってみると、さすがに「いや、まだそんなにお金ないですし…」と苦笑いの水沼選手でしたが、「満員に埋まったスタジアムで、コールを聞きたいですよね。今も十分に思いは届いていますけど」。では、黄色に染まったスタジアムでコールを聞いたら「家、買っちゃいます?」と、再びムチャ振り。「買っちゃいますか!(笑)。冗談です」と、抜群のノリの良さで受け答えをしてくれるところは、さすがです。おふざけモードから一転、水沼選手は真剣な眼差しで、こんな話をしてくれました。
「上位にいるのにお客さんが3000人くらいじゃ悲しいですよね。どうやってお客さんを増やそうか、選手間でも話すんですよ。僕達の世代が少ないと思うので増やしたいなと。若い人が来れば、その友達が来て、どんどん広がると思うんです」
ピッチで結果を出すことを最優先に、プラスαのことをして、グリスタを黄色く染めようと話し合っている選手たち。サポーターに輪を広げてもらうためにも、まずは目の前の水戸を相手にいい試合をして、勝利するしかありません! 水沼選手には同世代のサポーターを増やすためにも、活躍してもらうしかありません!
以上
★【J2日記】のバックナンバーはこちら
■6月4日(土)J2 第15節 栃木 vs 水戸(13:00KICK OFF/栃木グ)
2011.06.02 Reported by 大塚秀毅













