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【J1:第2節 大宮 vs 広島】レポート:『勝点3を取るため』のカウンターサッカーに徹した広島と、数字では圧倒しながら敗れた大宮。チームとしての成熟度の差が結果に表れる。(11.07.04)

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7月3日(日) 2011 J1リーグ戦 第2節
大宮 0 - 1 広島 (19:03/NACK/8,526人)
得点者:49' 盛田剛平(広島)
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成熟したチームに発展途上のチームがうまく仕上げられた、というところだろうか。シュート数は12対5。コーナーキックの数も7対1で大宮。ボール保持率でも大宮が圧倒していた。しかし勝点3を手にしたのは広島。大宮はまたしても、ホームで勝利を得ることはできなかった。

大宮は広島に対して、真っ向から攻撃的なポゼッション・サッカーで挑んだ。大宮・鈴木淳監督は「攻撃的なチームに対しては、より攻撃的にいかないとやられる」と、いつもは切り札としてベンチに置いているFW石原直樹をスタートから起用し、李天秀、ラファエルと前線にエース3枚をそろい踏みさせた。石原の前線からのチェイスと中盤の連動したプレスにより、高い位置でボールを奪っては広島ゴールに迫った。前から行けないときも、速い攻守の切り替えでコンパクトな守備ブロックを作り、広島に危険なゾーンまでボールを運ばせなかった。攻撃では11分に東慶悟のクロスをゴール前フリーのラファエルがヘッドで合わせるなど、決定的な場面も作った。
前半30分までは、間違いなく大宮のゲームだった。決してボールを『回させられている』のではなく、主導権を握ってポゼッションしていた。しかしこの時間帯に崩しきってゴールを奪えなかったことが、この試合の明暗を分けた。

広島・ペトロヴィッチ監督も、さすがに静観していられる状況ではなかった。まだ前半の29分という早い時間に、中島浩司に代えて、前々節にケガから復帰した青山敏弘を投入。これが効を奏し、青山は入るなり大宮のボランチ青木拓矢からボールを奪ってカウンターにつなげるなど、それまでスカスカだった広島の中盤を、鋭い読みと出足で見事に立て直した。ものの5分で、大宮はポゼッションこそしているものの、完全に『回させられている』状態に陥った。

そして後半、ペナルティエリアまで攻め込んだ大宮のボールを奪い、広島が鋭いカウンターを放つ。それで得たコーナーキックを、かつて大宮でFWとしてプレーした盛田剛平が合わせ、広島が先制した。
1点をリードして、広島は完全に『引いて守ってカウンター』モードに入る。大宮は56分に高い位置でボールを奪い、東慶悟がペナルティエリア内右からシュート。60分にはラファエルのスルーパスから石原が倒されPKのチャンスを得るが、いずれも西川のファインセーブの前に沈黙。残りの30分は決定機を作れず、逆にカウンターに時折ヒヤリとさせられながら、広島にきっちりゲームを閉じられた。

試合後の記者会見でペトロヴィッチ監督は、「今日は攻撃的な美しいサッカーではなく、勝点3を取るためのサッカーをした」と胸を張った。敗れた鈴木監督も、「時には勝点3を取るサッカーも必要だが、攻撃的なゲーム、自分たちがコントロールしていくゲームをやらなければ将来的に強くならない」と、下は向かなかった。
ペトロヴィッチ監督とて、最初から守備的にいくつもりではなかっただろう。少なくとも、前半からボランチを交代させなければならないほどに、大宮の攻勢でまったく自分たちのサッカーができないのは計算外だったはずだ。しかし青山を投入してゲームが落ち着くと、湿度60%で30度近い蒸し暑さや、彼我の攻撃の危険度を見極め、大宮にボールを持たせてのカウンターが最も有効だと踏んだのだろう。そしてまんまとカウンターからセットプレーで先制し、ペトロヴィッチ監督自身も認めるように運も味方して、逃げ切りに成功した。
その辺り、2008年こそJ2で過ごしたが、昇格後は上位争いを演じてきた広島と、毎年残留争いに巻き込まれてきた大宮との、チームとしての成熟度の差だろう。既に強豪と言える広島は、割り切ったサッカーをやるだけの余裕があった。しかし発展途上の大宮は、今の段階でそれをやるわけにはいかなかったのだ。

数字では大宮が圧倒したが、数字は必ずしも中身を反映するものではなく、この結果もまた妥当だった。プレーのねらい、精度、ゲーム運びなどすべて広島が一枚上だったことは認めねばならないが、かといって下を向く必要はない。真っ向から勝負を挑み、結果としてあの広島を守備的に戦わせた――この事実だけでも大宮にとっては十分な進歩だ。鈴木監督は頑固かもしれないが、チームを強くするための方向性は間違ってはいない。

次節もまた、攻撃的パスサッカーのガンバをホームに迎える。ポゼッションで真っ向勝負してもらいたいし、鈴木監督はきっとそうするはずだ。

■この試合のHOT BALLER:青山敏弘(広島)

以上

2011.07.04 Reported by 芥川和久
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