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【J1:第2節 磐田 vs 神戸】レポート:主将・那須大亮のゴールで均衡を破った磐田が大差で勝利。勝負強さを見せ、今季初の連勝を飾る!(11.07.04)

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7月3日(日) 2011 J1リーグ戦 第2節
磐田 3 - 0 神戸 (19:03/ヤマハ/7,706人)
得点者:55' 那須大亮(磐田)、72' 金園英学(磐田)、73' オウンゴ−ル(磐田)
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結果的には一方的なスコアになったが、前半45分を終えた段階では想像できない点差だった。両者にスコアほどの差があったわけではないが、細かい部分で“違い”はあった。そのことが最終的に勝敗を決することになったと言える。

前半はまさに「我慢比べ」(柳下正明監督)。スタジアムの湿度は89%。ピッチ上にはほとんど風が吹かず、ボールアウトした際などプレーが止まった時には両チームの選手がタイミングを見計らって給水するほど蒸し暑い中、互い組織的なブロックを敷き、一歩も譲らぬ展開となった。
その中でボール保持率において上回ったのは磐田。その要因の一つはこの試合、揃って先発に復帰したU-22日本代表組の山崎亮平、山本康裕にある。両選手はサックスブルーのスターティングメンバーに相応しいプレーを見せた。4分には中盤でパスを受けた山本康が鋭い縦パスを披露。これに反応した山崎が前線でボールをコントロールし、右足でシュート。これはGK徳重健太の正面に飛んだが、この試合のオープニングシュートは彼らの連係から生まれている。この2人の存在は試合を通じ、特にボールポゼッション面に置いて機能していた。前田遼一、山田大記らも絡みながらピッチ上で上手く“密集”を作り、数的優位な局面を生み出していた。
また、前田遼一の存在も忘れてはならない。序盤から多くのフリーランニングを見せ、神戸最終ラインを徐々に後方へ押し込む。最後尾のGK川口能活が「(前田)遼一がよく動いてくれ、神戸の最終ラインも下がらざるを得なかったと思う」と語るほど、背番号18の運動量は際立っていた。試合を通じてコンスタントに動き回った彼の動き出しがチームの攻撃の“スイッチ”となっていたことは間違いない。得点こそなかったものの彼の貢献度は非常に大きなものだった。

前半、相手にボールを持たれる時間が長かった神戸だが、守備網が大きく乱されたことはなかった。最後のところで体を寄せて突破を許さず、数本のミドルシュートもGK徳重健太の守備範囲内。決定機と呼べる場面も17分に山本康のシュート性のクロスがバー直撃したシーンぐらいだろう。また、攻撃面でも得点こそなかったものの、随所に“神戸らしさ”を見ることができた。大久保嘉人、吉田孝行の2トップ、サイドMFの小川慶治朗らが磐田最終ラインの背後を狙い、藤田義明、加賀健一の磐田両センターバックの手を焼かせる。相手にパスミスがあれば、それを見逃さずカウンターで一気に相手に迫る場面もあった。34分のCKではファーサイドで大久保がフリーとなり、右足でボレーシュートを放つも惜しくもゴールには結びつけることはできなかった。

前半をスコアレスで折り返し、迎えた後半、立ち上がりに攻勢を仕掛けたのは神戸。51分に吉田、52分に大久保がそれぞれ相手最終ラインの背後を突いたが、ゴールネットを揺らすことはできず。この直後にスコアが動くことになるが、これによりゲームは一気に“ルーズ”なものになった。

55分、磐田の先制点は駒野友一のCKから生まれる。ここで僅かながら“差”が生じていた。ニアサイドを狙った駒野のキックは相手にクリアされ、ファーサイドでセカンドボールに備えていた山田の下に。この時、彼の前方には広大なスペースがあった。神戸の敷いた守備網が微妙にずれたのだろう。CKが蹴られた瞬間に「CKから直接(シュートを)狙えるくらい」(山田)の空間がファーサイドに生まれていた。このエリアを察した羽田憲司がすぐさまフォローに入り、ダイレクトで放れた山田のボレーシュートを体に当てるも防ぎきれず、ポスト直撃。GK徳重健太を嘲笑うかのように跳ね返ったボールは反対側のポストに転がり、これにいち早く反応した那須大亮が角度のないところから左足で豪快に蹴り込んだ。
6月25日に第一子となる女児が生まれ、「この試合でゴールを決めたいと自分の中で思っていた」というキャプテンの今季初得点で磐田が先制すると、以後、20分間で勝敗が決する。72分、途中出場の金園が河本裕之のクリアミスを見逃さずGKと1対1に。これを冷静にゴール隅に流し込み、磐田が追加点。さらにこの直後の73分には駒野友一のクロスが北本久仁衛のオウンゴールを誘い、リードを3点に広げた。チャンスを確実にものにした磐田はこれで今季初の連勝。次節、満を持して横浜FMをホームに迎える。
なお、この試合のHOT BALLERには2点目のゴールを決めた金園英学とした。今季5点目をマークしたルーキーは得点シーン以外にも決定機に絡み、限られた出場時間で存在感を見せた。複数のゴールをマークし、スタメン出場に向けてさらにアピールしたいところではあったが、交代カードとしての役割は十分に果たした。山崎との定位置争いは今後も楽しみなところだ。

一方、神戸にも後半決定機があった。先制を許した直後の61分には小川がバー直撃のシュートを放つなど磐田ゴールを脅かす場面もあった。試合後、和田昌裕監督は「決定力の差がはっきり出た」と悔やむ。仮に早い時間帯で1点返すことができていれば異なる展開もあり得たが、結果的に7試合未勝利で夏場の連戦に突入することになった。

■この試合のHot baller:金園英学(磐田)

以上

2011.07.04 Reported by 南間健治
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