スカパー!生中継 Ch185 後01:50〜
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名古屋にとって、正念場の1ヵ月が幕を開ける。首位との勝点差は3ポイントと射程圏内ではあるが、1位・柏と2位・G大阪が勝点を落とさない限り、その差は縮まることはない。連覇を目指す昨季王者はとにかく勝ち続けることで、ライバルたちにプレッシャーをかけるしか術はないのである。狙うはもちろん残る4試合での4連勝。そのスタートとなるホームゲームは、月並みな表現だが絶対に負けられない戦いとなる。
久々の豊田スで迎え撃つのは、前節で磐田を4-0で蹴散らしたC大阪だ。敵陣バイタルエリア付近での高いポゼッション力を誇り、特に名古屋は通常の4-3-3の場合、アンカー横の死角を最も使われやすい曲者である。しかもそのスペースでプレーするのは日本代表でも頭角を現してきた清武弘嗣に今季8ゴールを挙げている倉田秋、そしてブラジル人らしからぬ運動量と献身性で攻守に貢献度の高いファビオ ロペスと厄介な面々が並ぶ。磐田戦の前の甲府戦では0-4の大敗を喫するなど不安定な戦いが続いているが、爆発力のあるチームだということは間違いなく、警戒すべきチームだ。
名古屋は前節に続いてダニルソンを出場停止で欠き、中盤守備の要を欠いての試合を余儀なくされる。しかし今節に限っては、これを“怪我の功名”とできそうだ。ダニルソン不在の代替案として、ストイコビッチ監督は前節から4-4-2を採用。中村直志と吉村圭司のダブルボランチは、単純な守備力低下をカバーするだけでなく、C大阪とのバイタルエリアの攻防への対策ともなる。ともに名古屋で10年以上のキャリアを誇る中村と吉村のコンビは気心も知れたもの。守備職人の吉村がいることで、中村の攻撃力やダイナミズムがより生かされるため、攻撃面でのマイナスもそれほどない。
攻撃面の話をすれば、藤本淳吾を攻撃に専念させられるのも大きな利点だ。4-3-3のインサイドハーフとしてのプレーも板についてきたが、それでも前線でボールを持った時、特にサイドでの1対1からのチャンスメーク力は際立っている。もともとゲームメイカーではなくサイドアタッカーとしての特性を持つプレーヤーであり、サイドハーフの位置は願ったり叶ったりのポジションなのである。2トップのケネディと玉田圭司との絡みも増えるため、前線はより流動的になり、こと攻撃陣にとっては良い事づくめ。29日に行われたFC刈谷との練習試合でもその効果は存分に発揮されており、良いイメージを持ちこんでくることは間違いない。
試合を左右するポイントは、やはり名古屋のバイタルエリアとなる。このエリアでの攻防の行方は、イコール主導権争いの成否に直結するからだ。前線に上背のないC大阪は、バイタルを制することができなければ攻撃が成立しなくなる。そうなれば試合は名古屋のもの。逆にC大阪のバイタルエリアを藤本や玉田圭司、小川佳純らが蹂躙する展開に持ち込めるはず。何より彼らには負けられないという強力なモチベーションがある。局面での激しさは前2戦でも証明済みで、そのこともまた試合を有利に運ぶ要因となるに違いない。
名古屋の心境はまさしく「人事を尽くして天命を待つ」。残る4試合に勝利することで、人事を尽くしたい王者が、肝心要の1試合目に挑む。
以上
2011.11.01 Reported by 今井雄一朗













