11月16日(水)第91回天皇杯 3回戦 仙台 vs 福岡(19:00KICK OFF/ユアスタ)
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★第91回天皇杯特集
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仙台と福岡は、もともとリーグ戦での2戦以外にカップ戦でもう一回対戦する予定だった。Jリーグヤマザキナビスコカップのグループリーグで春に戦う予定だったのだが、東日本大震災の影響で日程が変更になったためにそれは実現しなかった。そしてリーグ戦とはまた違う雰囲気の中で戦う機会が、両チームの天皇杯2回戦勝利により実現することになった。
リーグ戦第31節を終えて、仙台は4位以下が、福岡はJ2降格が確定した。それぞれ順位を少しでも上げるための戦いをリーグ戦残り3試合で続けるなか、両チームともこの天皇杯という今季残されたタイトルを狙う。
福岡は降格決定後、直近のリーグ戦である第31節清水戦で見事に攻撃力を発揮して、2点差を追いついた。中町公祐のトップ下、田中佑昌の右SBといった起用を同時におこなってこれまでより攻撃に人数をかけることで、チームに前への推進力が加わった。遅れてきた新戦力・ハマゾッチにもようやく長身を生かしての加入後初ゴールが飛び出し、勢いを得た状態で仙台に乗りこむ。リーグ戦で仙台に2敗した借りを返すために、敵地でも思い切った攻撃をしかける可能性が高い。
ここでポイントになるのが、週末にリーグ戦の山形戦を敵地で迎えること。間隔が短い中で同じ東北のチームとアウェイで戦う状況が続くことで、流れを重視してメンバーをあまり変えないのか、それとも清水戦と違う選手にチャンスを与えるのか。同じ4-2-3-1を基本のフォーメーションとしながら、前者なら前がかりの攻撃的に、後者なら慎重に戦うゲームプランが、先発メンバー表から透けて見えるだろう。東北での連戦の中で、水曜日の試合時には一ケタになるであろう仙台の寒さへの対策も必要になりそうだ。浅野哲也監督のチームマネジメントに注目だ。
メンバーのやり繰りに工夫が必要なのは仙台も同じだ。週末のリーグ戦・浦和戦を見据えることも勿論だが、仙台はここに来て柳沢敦と富田晋伍という前節の先発メンバーが負傷で離脱している。梁勇基と曹秉局がそれぞれ代表の試合でチームを離れていることも加わり、この天皇杯でのメンバー構成は手倉森誠監督の腕の見せ所だ。10日に山形と練習試合をしてメンバーの組み合わせをいろいろ試した中で、「チームはリーグ戦のいい流れを引き継いだ状態にあります。この天皇杯でその力を示すことで、(来年)1月1日の決勝戦に勝ち進みたい」と、監督はどの組み合わせでも福岡相手にゲームプランを遂行できるという手応えを得ている。練習試合でゴールという結果を出した武藤雄樹やディエゴには、その勢いを天皇杯に引き継ぐべく長い時間の出場機会が与えられそうだ。
「けがなどで主力にも出られない選手がいて、組み合わせも変わってくると思いますが、出られる自分達がしっかり声を出して引き締めていきたい」。そう話すのは守備の中心となる鎌田次郎。彼やセンターバックでコンビを組む渡辺広大のコーチングのもと、仙台は堅守からのカウンターで、前がかりになったときの福岡の隙を突きたいところだ。
層の厚さが問われるこの試合。前述のようにこの時期の仙台でのナイトゲームは相当気温が下がりそうだが、チャンスを得た選手、そして彼らを後押しするサポーターの熱気が、その寒さを忘れさせるような盛り上がりを見せてくれることに期待したい。
以上
2011.11.15 Reported by 板垣晴朗
J’s GOALニュース
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