富山は16日、天皇杯3回戦でヤマザキナビスコカップ王者の鹿島に挑む。チームは15日に最終調整を行って会場となる敵地に向けて出発した。Jリーグ3年目にして、天皇杯では一昨年に川崎Fに敗れて以来のJ1クラブとの対戦になる。地元での注目度は高く、平日夜の試合にもかかわらず多くのファンがカシマスタジアムに足を運びそうだ。
15日の富山は未明から強い雨が降り続いていた。しかし、練習した午前9時半から同11時半はちょうど雨が止み、雲間から太陽も顔をのぞかせた。選手たちは念入りにセットプレーの攻守を確認し、最後は全員がPKを蹴って締めくくった。
練習前のミーティングでは戦術上の具体的な指示ももちろんあったが、安間貴義監督が強調したのは「相手を恐れることなく、自分たちのストロングポイントを全面に出すこと」。積極的に前からプレスかけ、攻守の切り替えを素早くし、こぼれ球を拾う――。情熱的かつ献身的にピッチを駆け回るカターレのサッカーで真っ向勝負を挑む構えだ。
「まだイージーミスも多い現状を考えればうちと鹿島とのチーム力には雲泥の差がある。しかし、J2から昇格した柏や仙台、C大阪が上位で戦っていることが示すように、J1との差が昔ほどではないのも間違いない。負ける理由を探すのではなく、勝つために考えている」と安間監督。そう語る表情は楽しげで、挑戦の喜びを抑えられないといった感じだ。自身がJFL・Honda FCの選手、監督として天皇杯でのジャイアントキリングを目指してきた経験がベースにあるのだろう。
選手たちの思いも高まっている。ベテランの朝日大輔選手は「J1、それも鹿島のようなトップチームと真剣勝負ができる機会はそうそうないこと。1年間やってきたことがどこまで通用するのか試したい。勝ちにいくゲームだと思っているし、チャンスはある。どこまで無失点で耐えられるかという展開になるだろうが、局面ごとでプレーを楽しむことができたらよい」と話す。ルーキー吉川拓也選手は「今、強いチームと対戦できるのは来季のリーグ戦にもつながる。足りないことを知るためにも挑んでいく姿勢は忘れないようにしたい」と話した。
鹿島は富山県出身の柳沢敦選手(仙台)が長く在籍したことからも県民には馴染みの深いチーム。ユニフォームの胸スポンサーがともにアルミ建材関連の企業でライバル関係にあることもファンの間では話題のひとつになっているようだ。
富山からはバスツアーだけで120人以上のサポーター、ファンが応援に向かう予定。関東地区に在住するサポーターやスポンサーの支店などからも多数が来場する見込みだ。
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★プレビュー:初対決となる両チーム。いつも通りのサッカーを展開できるのは鹿島か、富山か?
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2011.11.15 Reported by 赤壁逸朗













