11月16日(水) 第91回天皇杯 3回戦
福岡大 0 - 3 湘南 (19:00/NACK/705人)
得点者:94' 大井 健太郎(湘南)、109' 高山 薫(湘南)、117' アジエル(湘南)
★第91回天皇杯特集
----------
●乾真寛監督(福岡大):
「2試合続けてJクラブと対戦させていただき、合計240分の戦いは学生のチームとしては非常に素晴らしい経験であり、財産になったと思います。善戦で良しとはしないと選手には言っていたので、勝負ですから負けたことは悔しい。ある程度2回戦の大宮の攻撃、あるいは湘南の攻撃に対して、相手を分析してどう抑えるかという部分は、最大限戦えたのではないかと思う。ただこれだけ粘っていても、1点目がすべてだったと思いますし、DFラインから大井選手がビルドアップの途中で前線まで上がってきていたので、あのあたりでひとり掴まえきれなかった。湘南の前線、あるいは2列目の選手への対応は注意深くできていたと思うが、最後尾から、あの一瞬だけですね、するすると前にうまく上がられてしまった。あのあたりは、わずかな差であっても、これがアマチュアとプロの差だと思う。疲れている状況で前に出ざるを得ないという延長戦の戦いは、1点を取られたためにリスクを負って出たための失点と思っています。
ここまで守備の組織的な力には手応えを感じています。ただマイボールの質が低い、ポゼッションの力がまだまだこのチームは低いので、こうした戦い方を選択したが、このサッカーでいいとは思っていない。あと1ヶ月、大学選手権が今季残っていますので、この守備力に関しては十分いい評価を与えていいと思うので、これからマイボールの部分をもうすこし高めていきたいと思います。それから、今回本大会に出られなかった10番の石津、本来の攻撃のエースがいますので、1カ月後には彼も戻ってこられる予定なので、彼も含めて今季の最後の試合に臨みたいと思います。大きな目標に向かって十分前向きな挑戦はできたと思うのでけっして悔いはありませんし、今日は参りましたという感じです。ありがとうございました」
Q:天皇杯のモチベーションを支えたものはどういったものでしたか。
「当然カテゴリーを戦えるのは唯一この大会しかないので、学生がJ1、J2のチームと公式戦で戦える舞台ですから、我々にとってモチベーションをとくに高める必要はないと思います。あって当たり前の戦いですから。どれだけやれるのかを試せる。ただ近年、大卒の選手がルーキーイヤーからJリーグで活躍できている現状があるわけですから、その意味においては、Jリーグとの距離を縮めてきている実感はあるし、当然これからも――Jリーガーを輩出するだけが大学サッカーの目的ではないが――十分可能性のある選手たちをこの場でより高い目標に向かって戦わせるという意味でこの大会は学生にとってはモチベーションが当然高くなるし、試合が選手を育ててくれていると思います」
Q:前半の途中に、繋げといった指示がありましたが、もうすこしボールが持てると感じた上での指示でしたか。
「やはりマイボールを、最初の15分は浮き球で相手の背後へ送る、リスクを負わない入り方自体はいい。相手も今日は徹底して最初の15分間はロングボールで戦った。ただ相手コートで取ったルーズボールをまた蹴って前に入れてしまったので、そこをもう少しトップの山崎の足元や、今日は清武の足もともだいぶ収まっていたので、もう少しあのあたりを自信をもって繋いで崩せばチャンスの芽も増えたのかなと。取られていないというところではOKだが、攻撃面がちょっと雑だった。いま山崎も怪我あがりだし、このチームの完成度が高ければそこも要求しなければいけないが、なんとかここまで来た。去年まではご存じのように永井謙佑がいて、永井を中心としたチームとして4年間あったが、今年はそれを一度崩してここまで積み上げをしてきた。CB二人とボランチの假屋で形成される後方のトライアングルはかなりの力を発揮できたと思うが、取ったあとのビルドアップ、崩しは当然これから課題にして求めていかなければいけないと思います」
Q:ハーフタイムにDFラインを上げるよう指示があったが、高い位置で奪ってカウンターという狙いでしたか。
「深い位置で耐えていても、取っても相手ゴールが遠いので、最終ラインの位置を少しでもラインコントロールして上げる、そして中盤でボールを奪うと。後半の後半は奪える位置も高くなったし、多少ショートカウンター気味の攻撃の回数は増やせたのかなと思う。あのあたりで前向きに奪えればより攻撃も鋭くなっていくと思ったので。その点、後半の後半はだいぶ改善できたと思います」
Q:湘南について、今日はどのような分析をしていましたか。
「湘南は日曜日にダービーマッチがあり、激しい内容だったので、中2日でどういったメンバーで出てくるのか、そこがひとつのポイントだったと思います。坂本、田原、アジエルという本来の看板選手3枚をスタートから落としてこられたというのは、終わってみれば反町監督の今日の戦いに対する戦略、采配が当たったかたちになった。我々は逆に、できればあの3人が出てくる前にせめて1点は欲しかったなと。ただそれは結果論。縦に非常に鋭いということと、攻撃の枚数、前線に入ってくる枚数が多いということ、そして縦へのフリーランニングがすごく多いチームなので、その点、大宮とはタイプも違うし、ある程度耐えていたDFラインが最後は金属疲労を起こして焼き切れたのは、縦への走りが数多くあったからだと。それから高さの要素と、アジエルのテクニックの要素が組み合わさっていたので、よく耐えてはいたが守りづらかったというところだと思う。ただそこで下がらずに中盤でブロックをつくる守備はある程度できたのではないかと思う。これは自信にして次に繋げたいと思います」
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【第91回天皇杯 3回戦 福岡大 vs 湘南】乾真寛監督(福岡大)記者会見コメント(11.11.17)













