11月19日(土) 2011 J1リーグ戦 第32節
磐田 2 - 1 甲府 (14:04/ヤマハ/7,244人)
得点者:2' 金園英学(磐田)、10' 金園英学(磐田)、16' 井澤惇(甲府)
スカパー!再放送 Ch185 11/20(日)後09:50〜
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J1残留を争う甲府はアウェイながらゴール裏を埋め尽くすほどのサポーターに後押しされこの一戦に臨んだ。試合前からボルテージは最高潮だったが、天候という名の外的要因がサッカーを難しいものにしてしまった。
ヤマハスタジアムの3階にある記者席から1階のミックスゾーンへ向かう際には、一度ピッチへ降り、ベンチ裏を通り抜ける必要がある。その際に改めて実感する。試合が終わってもなおピッチ上空を強風が渦巻き、多少弱くなった雨を不規則に変化させていた。この日は試合前から雨。試合中も強弱をつけながら選手達を苦しめた。ただ、このスタジアムの水はけは比較的いい方である。激しい雨もさることながら、終始フィード上に吹き荒れた強風が両者に影響し、ゲームを難しいものにした。このスタジアムでここまで強い風が吹くことは非常に珍しい。風下からの放たれるロングキックは大きく押し戻され、力のないクリアは前方はおろかミートした地点よりも後方へ飛ばされることもあった。風向も極めてイレギュラーである。基本的にはメインスタンド向かって右から左へ流れていたが、時折、風上と風下が複雑に入れ替わった。磐田センターバック・藤田義明は「(浮いたパスが)止まるか、止まらないかわからなかった」と話していたが、相手のキックが風に乗って自分の後方まで流れるのか、風を受けて自分の前方に落ちるのか、といった部分で終始ナイーブにならざるを得なかっただろう。これは攻撃の際にも言えることで、敗れた甲府は終盤にパワープレーを仕掛けたものの、アーリークロスがいわゆる“ブレ球”並みに変化してしまい、そのままゴールラインを割ってしまう場面もあった。
以上の通り、先の読めない悪天候でのゲームではグループとしての戦術以上に個人のスキルやメンタル、フィジカルがものを言う。甲府・佐久間悟監督は「私はGMという立場で甲府の選手を集めましたが…」と切り出し、以下、ゲームをこう振り返った。「J1で戦ってみると甲府の選手達はフィジカル的なボディコンタクト、スピード、アスリート性という部分ではJ1の中ではそこまで高くないと。今日は風雨にさらされている中でシンプルに走る、ぶつかり合うというところが強く求められているところだったのですが。2点目の失点も富田選手が前にいても金園選手に振り切られていましたし、残念ながらああいったプレーが今日の戦いを象徴しているシーンだった、ということは言えると思います」。
スコアリングが自力の差を強調した部分もある。磐田とすれば甲府の出鼻を挫き、先制したことも大きかった。ファインセーブで勝利に貢献した川口能活は「早い時間帯に点が入ったことが精神的に余裕を与えてくれた」と試合を振り返ったが、序盤に生まれた2ゴールがいつも以上に大きな意味を持っていた。2分、左サイドのジウシーニョからのパスを金園英学が冷静に流し込み、先制。直後の10分にも金園英学がロドリゴ ソウトとのワンツーで右サイドを突破した駒野友一のクロスに合わせてゴールネットを揺らした。16分、甲府・井澤惇に鮮やかなミドルシュートを叩き込まれたものの、試合開始早々に掴んだリードを最後まで守り、ホームでの連敗を止めた。
この一戦に敗れ、J1残留が極めて難しい状況となった甲府だが、佐久間監督は「選手もコーチもフロントスタッフも一体となって最後の最後までリーグ戦を戦っていきたいと思っています」と全ての関係者の思いを代弁する。試合後、ホームチームの勝利を祝うスタジアムの一角で、甲府サポーターは最後まで選手達を鼓舞していた。
以上
2011.11.20 Reported by 南間健治
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