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岐阜を西京極に迎えてのJ2最終戦。終盤に怒涛の快進撃を見せた京都の締めくくりの一戦。絶対に落とせない試合だ。
続いていた連勝は第36節に6でストップしたが、その敗戦を受けての前節、京都は90分からの劇的逆転勝利を演じた。
途中出場で右サイドに入り攻撃の起点となった安藤淳は「焦らずに自分たちのペースに持っていけた」と振り返る。終了間際にとうとう飛び出した同点弾。ここから安藤に沸き上がった感情は「追いついたなら逆転したい」
中山博貴は「勝つか負けるかは全然違う、ポジティブに考えられるから。スタイルを貫き通せたと思うし、自分たちが自信を持ってやれている、その積み重ねだと思う。最後1試合となったが、岐阜戦でもそういうのを見せられたらと思う」と語る。
点を取りに行く。勝ちに行く。今の京都を見て、一番に伝わってくるのはそこ。最後の試合の試合終了のホイッスルが鳴るまでその姿勢、その気持ちを見せてくれるだろう。
対戦相手の岐阜。今季最下位に沈んだが、強い相手とみていい。秋本倫孝はその印象を「前にいい選手を揃える。1トップ3シャドーのような感じ」と口にし、安藤も「攻撃に特徴がある。ドリブルが出来る選手、パスが出せる選手と個性が揃う。アウェイでも負けているし、乗せたらいけない相手」と警戒を強める。
攻撃の中心は押谷祐樹。テクニックに優れ、自身も8得点を決めるなど得点能力を備える。そして、嶋田正吾のスピードは相手守備陣を切り裂く鋭さを持ち、1トップの西川優大は高さ、と個性が揃う。そして、組織的な守備も岐阜の特徴。前回対戦では攻撃をことごとくカットされ、サイドに展開された。油断は絶対に禁物だ。
どの試合もそうだが、簡単に勝たせてくれそうな相手はいない。やるかやられるかが勝負の本質。そこを制するということだろう。
だが岐阜は失点が多いのもの事実。どちらが多く点を取るか、今節、そこがポイントになるのではないか。京都のゴールへ向かう姿勢に期待したい。
リーグ終盤の選手の変化について、大木武監督は「責任を感じてプレーする」というキーワードを挙げた。
例えば、前節の横浜FCに先制点を奪われた場面、クロスを上げられ、逆サイドで押し込まれたシーン。外していた訳ではないDFのマーク以上に「たとえば、クロスを上げさせたところ。あそこにもっと厳しく行けなかったのか。さらに、その前にサイドに出させたプレーについてもどうだったのか。誰もが(失点の)責任を負うということです」と話す。
これは逆の場合もある。東京V戦での得点シーンは工藤浩平が、相手のトラップが大きくなったのを奪ったところから始まるが、そこにたどりつく前。東京Vがボールを持った時に始まっていた。
相手がサイドにボールを送ると、右サイドバックの酒井隆介がその高い位置のボールへ行く。相手は酒井の裏のスペースに出す。すると、そこを内野貴志がカバーしGK水谷雄一にバックパス。この水谷のロングボールを相手はトラップミスをして工藤が奪うのである。つまり京都の選手それぞれのしっかりしたプレーがつながって得点へと導かれたのだ。
攻守に渡り一人一人がしっかりとプレーをし、その責任を自覚するようになってきた。勝負の世界、勝ったり負けたりはあるのだが、選手のそういう姿勢がリーグ終盤になって見えてきたと評価したかったのだろう。
だが、もっとできるだろうと指揮官は考える。先の失点の話でも「もっと(そういうことに)気が付くようにならないと」と締めくくる。
最終戦、京都の選手の自覚も感じられ、最後まで勝負にこだわる、そんなゲームを大いに期待したい。
いよいよ今季最後の西京極。前回のホーム・東京V戦は12,287人という入場者数でしたが、選手たちも「また来たいと思ってくれるように勝たないといけない」と意気込んでいます。大木監督も「サンガのゲームを観に来てくれるだけでこの上ない喜び。勝つしかないと思います」とコメント。ラストゲームを西京極でどうぞお楽しみください!
以上
2011.12.01 Reported by 武田賢宗













