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【J1:第34節 仙台 vs 神戸】手倉森誠監督(仙台)記者会見コメント(11.12.03)

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12月3日(土) 2011 J1リーグ戦 第34節
仙台 2 - 0 神戸 (15:36/ユアスタ/18,575人)
得点者:19' 赤嶺真吾(仙台)、80' 赤嶺真吾(仙台)
スカパー!再放送 Ch183 12/5(月)後03:00〜
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●手倉森誠監督(仙台):

「まず、試合の前に、希望の光として戦い抜いた最終節に、有終の美を飾ろう、そしてそれに対して我々を支えてくれたサポーターに感謝しながら全力を尽くそうという話をしました。
いろいろ神戸のストロングポイントやウィークポイントをスカウティングした中での戦い方というのはミーティングの中で整理したのですが、急遽ピッチのコンディションを見て、もうキックアンドラッシュだ、陣取り合戦だ、という話をしました。そうなったときに、前に行こうとする気持ち、勝とうとする気持ちで上回る方が勝てるんだ、と。まあ肉弾戦にもなるし、そういった心と体を準備して挑もうと。
特に前半、あれだけピッチ状態が悪い中で先制点が取れたのは非常に大きかった。さらに、ちょっとコンディションが良くなってきた中で追加点を取れたのもまた大きかったし、本当に、最終戦を迎える前に引き分けが続いて、前節は負けて帰ってきました。というところで、ゴールが生まれて勝て、いい締め方ができたと思っています。
最後に、みんなと感動を分かち合えた最終節に、良い試合ができてホッとしています」

Q:雨の影響のうち、足元が悪くて相手のブロックやスライドが遅くなることも含めて指示を出していたのでしょうか?
「そうですね。まずは大きい展開になるときに、味方へのパスではなくてスペースへ、と。そちらの方が相手DFの処理が難しくなるだろうということで、こちらの方が徹底してできましたね。ディフェンスに関しては、逆にバウンドさせたらまずいよという話を伝え、ぬかるんだピッチ状況の中で、うちのディフェンスラインの方が安定したボール処理ができたのかなと思っています」

Q:一時期は(震災で)サッカーができなくなるくらい被害を受けたこのスタジアムでこうしてホーム最終戦ができて、ホームでは8勝7分2敗という成績を出せたことへの感想は?
「やはり、色々な思いが集まるスタジアムだな、とつくづく感じます。本当に、選手だけではなく、フロント、スポンサー、サポーターが勝ってほしいという思いで勝たせてもらっているな、ということを実感しています。ここは本当に、対戦相手にしてみれば恐ろしい場所だなと思います」

Q:2ゴールの赤嶺選手の評価をお願いします。
「最後の最後に自身の(シーズン通算得点)記録を更新する得点が生まれました。そういうところで彼もうれしいでしょうし、僕も終盤に点を取れない彼がこうやって報われてホッとしています。本当に、『なんとしてでも取るんだ』という気持ちが、ゴール前だけではなくて、本当にマイボールにするために体を張ったりヘディングで競り勝ったり、というところの気持ちがそうしてゴールというかたちで報われたと思います」

Q:「まだまだ希望の光になりたい」という話が(セレモニーで)ありましたが、まだ去就を明言されていない中で、来季に対する強い思いも表明された意思表示と受け止めて良いのでしょうか?
「そうですね。意思表示です。あらためて、続投への強い意志を固めてこの最終戦に臨ませてもらいました。勝って終われたことで、また来季に対する自信も湧いてきています。
まあ最後のスピーチで、そういったところで皆さんに気づいてもらえればいいな、と話をさせていただきました。来年もよろしくお願いします」

Q:もう契約のサインはされたのですか?
「細かな条件も含めて全部あらためて、今週に受けて、合意して、やりますという返事をクラブにはしていました」

Q:4位という成績について、ピッチの中ではどの面で去年から成長しての結果だと考えていますか?
「まずは、去年の課題であった、一人ひとりが守備範囲を広げるという部分がしっかりクリアできた。もちろん、中央のラインが曹秉局と角田によって強くなってきたし、またそのへんが代わってもリカバリーする選手達も確実にそういった守備範囲を広げて活躍してくれた、ということが大きいですね。プラス、チームとして握れるようになったことと、しぶとい戦い方をしたことによって、逆に対戦相手が構えてくれるようになったことも、またアドバンテージだったと思います。堅守速攻だけではなくて、相手の心理を読みながら、ゲームコントロールをするというところを今シーズンの戦いの中から、特に負けた試合でみんなが学んでくれて、『もう悔しい思いはしたくない』という向上心が、今のサッカーにつながっているんだろうなと思います」

Q:コントロールする上で大きかったというもので、一人ひとりの守備範囲はどういうことで広くなっていったのでしょうか?
「まずは、ディフェンスの強い選手を間違いなく補強できたというところですね。レベルの高い選手達とまたトレーニングすることによって、周りもまた成長できたということですし、その強い個が、チームとして連動して動けるようになったというところです。
やられない守備、やられたくない守備から、時には相手にやらせる時間も作れたというところで、こちらがリアクションだけにならずに、アクションを持った守備を、間違いなくこのチームはやれるようになってきたというところですね。
もうひとつは、ただ守備でオーガナイズを組むだけではなくて、やはり対戦する相手の心理を読みながらゲームをすることが、選手一人ひとりに身についているな、というところを感じます。たとえば残留争いをしているチームに対して、優勝争いをしているチームに対して、ホームやアウェイというところも考え、そのゲームのシチュエーションで起こりえるところを予測して、今シーズンは本当に戦いきることができたと思います」

Q:天皇杯も残されていますが、ホームゲームは今日が最終戦ということについてはいかがですか?
「ぜひ1月1日に国立をホームにしたいと思っています。本当に、そこにつながるまでに大阪での試合が3試合続きますけれど、なんとか東日本でまたピッチに立てるように、しっかり関西で勝ち抜いて、帰ってきたいと思います」

Q:その天皇杯ではどのようにチームを持っていきたいですか?また、途中交代した曹秉局選手の状態はいかがですか?
「まず、曹をあそこで交代させたのは、大事を取って。無理してやらせれば多分やれた、というぐらいのところで外した。そこには天皇杯を見据えてのこともあったし、代わる渡辺広大も秉局が復帰するまでは素晴らしい活躍をしたので、そこはもう問題がなかった。天皇杯はそういった中で、曹秉局は心配ないと思うし、角田も帰ってくる中で、また準備期間でチーム内での競走を活性化させて、いいメンバーをピッチに送り出せるようなトレーニングをしたい。全員で本気になって、1月1日を目指して力を注いでいきたいと思っています。トーナメントで、負ければ終わりというところの心理もしっかり持って、1−0でしっかり勝ち抜くようなゲームをしていきたいと思います」

Q:「起こりうることを想定して戦ってきた」とのことですが、雨で難しい中で2−0で勝てたということで、こういう状況も想定できたということなのでしょうか?
「こういう状況になったときに、アウェイのチームの方が意外と白けるものだと思います。サッカーをやりたかったと思うし、でも割り切った戦い方もしないといけないという中で、本当に気持ちが前面に出るのはやはりホームの利だと思います。だったらやはりその闘争心に対して火をつけられれば、こっちは今日のゲームは間違いなく有利に進められるなということを感じました。
終盤に大久保選手も両手を広げるようなシーンがあったり、吉田選手も前節まで好調でしたけれどもイライラしたりというところが、やはり見て取れました。そういう意味では我々のチームの方が、勝つために気を抜かず戦えるようなシチュエーションが、今日の雨のおかげであったんだろうなと思っています」

Q:希望の光になれたかどうかは自分ではわからないと以前に話をされていましたが、今日は渡辺選手がスピーチの中で問いかけて拍手が起こりました。その点に関してはどうですか?
「まず、渡辺広大に『何を聞いているんだ』と。そうじゃなくて、本当に自分達が希望の光になれているかということは、自分達で判断できないよという話はしたことがあります。そのなかで渡辺広大は『聞いてみたいですよ』というようなことを言ったのを、今でも覚えています。そのなかで、そうやって聞けて、本当にその反応が良かったことに対してホッとしているということと、逆に今日の試合が始まる前に、我々に対して感謝の思いを込めて応援したいという、そういった言葉をもらったり情報をもらったりしているような中で、我々は本当に幸せな状態で今日挑めるんだな、と。そして今日、あらためて渡辺広大がああやってクエスチョンしたときに、いい反応になった。本当に手を抜かずにやってきたことで、選手達が報われた拍手だったと思います。
(最後に)
44歳で4位です!(場内拍手)」

以上
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